トシさんとはピアノトリオ以外の演奏場所でも一緒になる事は多く、その時にも飲みに行ってしまう場合が多々あるので(笑)、今回のような場で、敢えて話す事もそんなに無いような感じではあったのですが、お互いの時間の都合上、昼という時間帯を選んだのは、かえって新鮮味があるかもしれません。場所は、トシさんが長い事拠点にしている高円寺にて…。それでは、昼飲みのスタートです(笑)!
●日時…2013年1月26日 ●場所…高円寺 ●お店…Yonchome Cafe
竹内(以下、緑で表示)「なんかBGMが賑やかなお店ですね…。」
佐々木(以下、濃い紫で表示)「じゃあ、ちょっと声大きめで喋ろうか。」
「いや、普通でいいっすよ。」
「じゃあ、普通で…」
「まあ、適当に(笑)。」
「適当にね。…捏造して貰っても良いから(笑)。」
「いやいや…(笑)。」
「どうせ俺の言える話しなんて…、放送禁止になっちゃうから。」
店員「お久しぶりです」
「あ、どうもお久しぶりです。なんか髪型が少し変わりましたよね。」
「そうなんです。ずっと、そうかな?そうかな?と思ってて、
…なんか変わりましたね、雰囲気。」
「眼鏡をたぶん、してないからかもしんない。」
「しかも髪型も違うでしょ。」
「ですよねー?」
「まあ、髪型はしょっちゅう変えているのでー…。」
「ねー、明るくなったりとか…。では…。」
「……。」
「可愛いでしょ。」
「あっははは(笑)。」
「1回、飲みに行こうって、言った事があるんだけど…。」
「実現してない?」
「実現してないねー。」
「まあ、いつものトシさん(竹内は佐々木さんの事をこう呼びます)ですよね(笑)。
あと、今日風邪気味な感じで喉をやられちゃってるので、好きなだけ喋っていいですよ。」
「(笑)…。俺が好きなだけ喋ったら…酷い事になるけどイイ(笑)?」
「もはや良いです(笑)。」
「でも、みんな何を話すんだろうね。」
「…まあ、基本は取り留めの無い話しですよね。」
「ですよね。とりあえず、意気消沈してる事を書いてくれればいいや。」
「は?…まあいいや、このお店はよく来てるって事ですか?」
「そうだね、何だかんだで高円寺には10年ぐらい居るから…。」
「確かに。」
「1回抜けたけど…(笑)。」
「あら…(笑)。」
「そう、何度か引っ越ししてるけどー、高円寺に居たり、
阿佐ヶ谷に居たり…、まあ1回抜けて…(笑)。」
「…また戻ってきたと(笑)。」
「出戻り系だね。」
「…なんか、知ってるし…。改めて話す事なんか無いですね(笑)。」
「無いよね。」
「いつもの感じだもんな…。」
「元々、俺が話す人じゃないしね。」
「あれ、そうでしたっけ(笑)。」
「そんな事ない?」
「そんな事ないと思います。」
「女子相手だとね、俺、延々と話せる。」
「武勇伝的な…。」
「武勇伝じゃなくて…、なんか格好良い風な事を話していく」
「はあ…。」
「なんか真面目な事をね。哲学的な…。」
「トシさん視点の…。」
「最近ね、また日記を始めたんですよ。」
「ほうほう。」
「実はここ2年ぐらい書いてなかったんだけど(笑)、最近になって急に
書きたくなって…。…とは言っても、ここ4回ぐらいしか書いてないんだけど。」
「成程、トシさんが書きたい時に、書くと。」
「そう、俺のブログとか見た事無かったっけ?」
「ありますけど…、ブログっていうか、コラム…みたいな?」
「そうそう。なんか Twitter とか Facebook をやってると、ブログを
書くっていうモチベーションがねぇ…、上がんなくて。」
「ちょっと違いますもんね。」
「うん、それで Twitter もひとしきり飽きてきたから、またブログに戻ろうかなって。」
「そして、また Twitter に戻りそう(笑)。あれ、日記ってブログの事ですか?」
「ブログの事ブログの事。」
「あー、確かに1年以上は止まってたかも。」
「なんか、人のブログを見て、イイなって思ったんだよね。書くのは結構好きだから。」
「好きだったら1年以上も止めないでしょ(笑)!」
「あははは(笑)、好きなくせに書いてない(笑)。書き始めると楽しい…みたいな。」
「ああ…。」
「何でもそうだよね。常に文庫本はポケットの中に入ってるし。」
「そうなんですね。自分なんか、そういうのは殆ど読んでないから…。」
「そうなの?…1年に何冊。」
「普通に0冊の可能性があります(笑)。読むタイミングが無いって言うか…。
わりと何もしない時間っていうのが好きだったりするんで。」
「俺もボーッとしているのは好きなんだけどな。早めに現地に
行くのも好きだし。まあ、知ってると思うけど。」
「あー、確かに。」
「何か、文字を読んでる…っていう状態が落ち着くって言うか。
本の内容とかよりも。 ブログもそうだけど、内容はどうでも
良いんだけど…、書いてるっていう行為が好き。」
「まあ、分からなくもないですけどね。」
-----探り探りの時間が続きます-----
佐々木「大体いつも、どれくらい録るの?」
竹内「そうですね、大体2時間くらいですかね。」
「ははは、長い!」
「でも、そんなもんですよ。」
「まあ、飲む…っていうと、大体2時間だよね。」
「そうでしょ?…それをまあ、20分くらいにまとめると言うか…。」
「2時間、これを聞くのも大変だね。」
「そう、シラフの時に(笑)。」
「あははは(笑)。…だったらさあ、覚えてる事を書けば良いんじゃないの、それで。」
「いやいや、違うんですよ。それだと当日のイメージだけで
書いちゃうんですよ。脚色されると言うか…。」
「もっとリアリティーを…と。へー…。」
「トシさんはもう付き合いが長いので、知ってる部分もあるから良いんですけど。
そうでも無い人もいますしね。あと、口調とかもそのまま書きたいし…。」
「口調ね、面白いよね。人によって違うもんね。」
「そうですね。「~さ」…って多く言う人とか、接続詞がやたら多い人とか…、
あと、『私』って言葉をやたら挟みたがる人とかいますよね。」
「いるいる。」
「そう、そんな時は一字一句書き留めたいんです(笑)。」
「ふーん。」
「そう言えば、今度 Air Do で流れる曲、伊達の為に作った曲が使われるそうです。」
「はいはいはいはい。えーっと、サイレンス?…クワイエット…?」
「“The Energy of Silence”!…ライブのがそのまま流れるそうですよ。」
「あー、いいんじゃないすか。それって正式に?」
「いや、もう正式みたいなものですよ。でも、機内音楽の番組が60分番組で、
そこに合計12曲ぐらい流すらしいんですけど、つまりは1曲が約5分って尺で…。」
「あーー。」
「そうなんです。あの時、9分ぐらいやってたらしくて(笑)、
どこかしらをカットせざると得ないと…。」
「うーん、やっぱ、短い曲って大事だよね。」
「いや、大事ですね。」
「ビートルズなんて、3分だもんね。」
「3分も無い曲とかありますよね。13曲ぐらいやって30分強…みたいな。」
「3分とかで印象付けさせるって凄いよね。まあ、歌があるってのもあるけど。
インストで3分だけ…っていうのはなかなか難しいよね。」
「インストはね…、楽器のソロの部分を取り入れたりしますからね。」
「でもさ、あのスパルタカス(“Love Theme From Spartacus”)とかも
凄い格好良いけど、あれも4分ぐらいでしょ。結構短いよね。」
「そんなもんですね。」
「あれでも結構、お腹一杯な感じするもんね。勿論、ライブだともうちょっと
長くなるけど、レコーディングはあれくらいに抑えると、気持ち良いみたいな。」
「まあホラ、学生時のジャズをやり始めの頃って、ソロを
沢山聴きたいみたいな気持ちが強かったから、CDを聴く時にも、
何だか長めのものを求めてる傾向はありましたけどね。」
「確かに、学生の時って、アドリブが非常に好きだよね(笑)。
俺も、曲を10分ぐらいやってると、嬉しくなってたもん。」
「そういうもんですよね。だから“Nefertity”とか酷いなって(笑)。
いつアドリブをするのかって思ってたら終わっちゃうし(笑)。」
「あれは…ずっと気持ち良くなってきちゃうパターンだよね。」
「いや、あの頃はその感覚が分からなかったですね…。」
「俺も分からなかったよ。」
「あ、ビール頼みます?」
-----徐々にトシさんがノッてくる-----
竹内「もう、30分くらい経ってますね。」
佐々木「面白いね。こう…なんかさ、時間を…過ごすというのが…。」
「早いですよね。」
「飲み会で思うけど、後半さ、時間の流れが凄く早くならない?」
「ほう。」
「初めの1時間とか結構ね、長いっていう…。色んな話しをしている気が
するんだけど、最後の1、2時間とか、本当に一瞬で過ぎるっていうか…。」
「まあ、間が持つようになるかもしれませんね。」
「ま、酔っぱらってる…からだろうけどさ(笑)。」
「そうですね。」
「色んな酒を飲んで酔っぱらってくる…(笑)。でも、面白いよね。昨日話してて、
小学校とかって、授業と授業の休み時間で、5分とか10分じゃん。」
「はいはい。」
「5分から10分で、ひと遊びしてなかった?」
「してました(笑)。」
「してたよね(笑)!?…しかも、5分とかって、超短いとかも
あんまり思ってたなかった気がするんだよね。」
「確かに。」
「なんか、ちゃんと5分でもガッツリ遊んで、また授業だ…みたいな。
今ってさ、5分休みとか言われても…、なんも出来ないじゃん(笑)!」
「はははは(笑)。」
「トイレ行って終わる(笑)。だから、子供の集中力って凄いし、
時間の感覚も長く感じるんだよね、きっと。」
「うちらもリハーサルとかで、5分休憩ってありますけどね…。」
「あるある。」
「でも、遊ぼうとは思わないですよね(笑)。」
「とりあえず、皆と話して終わるよね。」
「ここを、こういったソロにして…っていう話しとか…。」
「無い無い無い。だから、段々ホント時間の感覚が短くなってるんだよね、悲しい事に…。」
「そうですね、年齢を重ねる毎に、時間の感覚は短くなるって
言いますもんね。40歳から50歳はあっという間だった…みたいな。」
「俺、それは前は、大きくなるにつれて先の事を
考えるようになるんじゃない?って思ってて。」
「はあ、…と言うと。」
「なんか、明日の事を考える…とか、1週間先の事を考える…とか、1ヶ月、3ヶ月先の
予定とかを考えるようになるっていうか…。かなり先のライブとかも決めてたりする
じゃん。先の事をどんどん考えようになるから、早いのかなって思ったんだよね。」
「確かに、小学生の頃なんて…。」
「その日の事しか考えないでしょ、小学校なんて。明日の事もそんなに
考えなかったよね。放課後…何して遊ぶ…とか。誰々んちに行こう…とか。
…誰々んちにっていうのも、そん時のノリで決めてたよね。」
「そうですね。前日から決めていっている感じではなかったでしたね。」
「来週の何曜日に、誰々君ちに遊びに行こう…なんて、絶対無かったじゃん(笑)。」
「そりゃそうだ(笑)。もう、その日を生きている…って感じですよね。」
「…で、思ったんだけど、単純に感覚が鈍ってきただけって言うか…。」
「どうなんでしょうねぇ。」
「1年後とかもさー、小学生にとっては永遠の先の事だよね。
次元が違うっていうか。ましてや、20歳の大人の自分なんて、
そんな日が来るんだろうか…ってくらい先だったよね。」
-----ビール好き-----
佐々木「竹内君もあれだね、専らビール党になったね。」
竹内「トシさんのせいなんですけど…(笑)。」
「そうそうそう。俺のせいでビール好きになったのって、いっぱい居るんだよ。」
「知ってますよ(笑)。何度も聞いてますよ。」
「言われると結構嬉しいんだよね(笑)。」
「ははは(笑)。」
「あと、俺結構、ビールを飲んでいる女の人が好きで…。」
「それ、書けるやつですか(笑)?」
「書ける書ける(笑)。例えば飲み屋に行って、とりあえずビール!
…って注文する女性はまず、イイなって思う。第1印象的に。」
「俺、なんでビール好きになったんだろうなあ。」
「俺のせいじゃないんじゃない?」
「うーん、確かに、トシさんに『ビールって美味いよ!』…って
言われた記憶は無いんですよね(笑)。」
「まあ…、言った記憶も無いから。」
「でも、美味しそうにビールを飲んでたから…とかですかね。」
「でも、俺に会った頃って、25歳…ぐらいでしょ?
…それまで学生時代とかで、ビールは飲むでしょ?」
「いや、でもあまり飲めなかったです。」
「まあ、「俺も十代は…あ(笑)。」
「書けないやつじゃん(笑)!」
「まあ、良いよね、昔の事だから(笑)。だって、
高校の制服来て、地元のバーに行ってたからね。」
「制服は駄目でしょ(笑)!」
「いやいや、昔はなんか、そんなに厳しくなかったよ。今だとコンビニで
酒を買うのでも年齢認証とか必要になったりしてるでしょ。」
「昔は無かったですもんね。」
「無かったし、俺は高校の時の打ち上げとか、居酒屋でやってたしね。
それで、お店の人も明らかに高校生だって分かってるんだろう
けど、暗黙の了解っていうか、多らかな感じが昔はあったと思う。
今じゃさあ、犯罪者扱いになっちゃってるしさ。厳しいよね。」
「確かに。」
「まあ、俺も昔はカクテルを飲んでた時もあったけど。マルガリータとか…。流石に
カシスオレンジは無かったけど…。それで色んな物を飲んで、結局ビールかな。」
「成程。」
「まあ、ビールは食べ物に合うってのが一番の理由かもね。カクテルじゃ合わないしね。」
「トシさんのビール好きってどこから来たんですかね。」
「何だろうね…。あー、切っ掛けの1つとして、村上春樹のデビュー作の
『風の歌を聞く』って小説があるんだけど、凄く短い話しなんだけど、
その主人公がひたすらビールを飲むっていうのがあったかなぁ。」
「ほー。」
「あれは結構、ビールを飲むのがイイなと思ってて。だって、事ある毎に
ビールを飲むんだよ。とりあえずビールを飲む…みたいな(笑)。」
「今のトシさんと変わらないじゃないですか(笑)。」
「そう、その中で比喩だけど、夏の間中に、25mプール一杯分の
ビールを飲んだ…っていう表現が出てくるのね。それくらい
飲んだって事ね。この『とりあえず』って言葉が好きで。『とりあえず』
ビールとか、『とりあえず』やってみよう…とか。それが良いよね。」
「今のトシさんを表している気がします。」
「なんか、人って、やる気が出ないとか言うじゃないですか。」
「はいはい。」
「例えば掃除ってさ、面倒臭いじゃん、やり始めるのは。
でも、始めちゃうと、キリが無いくらいやっちゃう…みたいな。」
「あー、そうかもしれないですね。」
「あれは脳科学的に、始めないとヤル気が出ないっていう…。
だから、逆に言うと、始めるとヤル気が出る。掃除でも何でも。」
「へー。」
「やり始めないと、ヤル気が出ないって事。だから、
とりあえずやってみて…って取り掛かると…、」
「何でも出来ると…。」
「俺も家に帰ってから、疲れてるけど、とりあえず3kmぐらい走ろうかなって思って
外に出ると、結局勢い付いて10kmぐらい走っちゃうとか、結構あるんだよね。」
「ちょっとO型気質なところがあるのかもしれませんね。」
「だから、何事もやってみれば良いんだよ。とりあえず…。」
-----自分達の馴れ初め、そして…-----
「そう言えば、初めて一緒に演奏した時の曲って覚えてます?」
「“La Fiesta”やったでしょ。」
「そうそう(笑)。」
「そうだ、あれは“裸祭”って名前でやってたからなあ(笑)。」
「『裸』が『ラ』でね(笑)。」
「あと、あれやったでしょ。ハービーの『洪水』の最後に
入ってる“ハングアップ”…なんとか(笑)。」
「ああ、やったやった!…終わり方とか、感覚のみでキメを合わせてたと思う。」
「あれ、でもメンバーって誰だったっけ。ベースは…。」
「酒井ですよ。」
「あ、ベースはそうか。で、ギターに高瀬君がいて…。フロントとかいたっけ。」
「あれ、どうだったけ。サックスか何かだったかな…。」
「うん?どうだろう。4人って事はなかった気がするけど。」
「…あ、郷原君だ(笑)!」
「郷原君だ(笑)!ははは(笑)。…そこでもう結構…濃ゆいメンバーだよね(笑)。」
「忘れてた…(笑)。」
「4人じゃなかった気がするって…可哀想可哀想(笑)!」
「他に何の曲をやったんだっけなあ…。」
「さあ、とにかくあの2曲の印象はあるけど。」
「そう言えば、あれから何年の付き合いなんですかね。」
「よく続いてるよね(笑)。まあ、音楽に関しては自分の好きなように
やってるしね。それはそれでナメてる感じって言われるかもしれないけど、
俺は人生を音楽に注ぐ…なんて思ってないし…。一生付き合いたいけど。」
「自分もスタンス的には、そんな感じが良いのかなとも思います。」
「良いお友達ではいたいけど、そんなに激しい
恋愛なんて、そう何週間も続かないしさ。」
「はあ…はい(笑)。」
「こんなんで良いでしょ(笑)」
「良いですね。あまり長くなってもね(笑)。こんな感じにしておきましょうか。」
「俺、頑張った。もう一杯飲んで帰ろうか。」
☆本日の注文品
・ハイネケン生(680円×3点)…2040円
・ハートランド(480円×4点)…1920円
・生ハムだらけのサラダ…980円
・ポテトサラダ…400円
・サザエのエスカルゴ風…600円
・プレーンバケット…200円
・ハウスワイン・グラス赤…500円
計6640円!…奢らせて頂きました!!
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
☆高円寺 Yonchome Cafe のHP…http://www.yonchome.com/
が店員さんをナンパ未遂(笑)したり、「女子相手だと延々と話せ
る」なんていうのは…。
竹内さんがビールを「あまり飲めなかったです」と語るのもそのひ
とつでございます。この時も風邪っぴきでもけっこう飲みました?
おふたりの長い関係からか、穏やか~な時間が流れてる感じが漂う
ところが良かったです。
ですが…(笑)、やはり見え方って違うものですね。
自分は本当に学生の頃はビールがなかなか飲めなく、
むしろカクテル派だった事は今では信じられません。
それにしても…、穏やかな1日でした(笑)。