自由が丘にスイーツフォレスト…というビルがあるのですが、その同じビルの2階に位置するのが、ここ Spoon Bread です。場所柄、地域的にもとても良い雰囲気な所なのですが、その雰囲気がそのまま店内にも反映された感じでしょうか。非常にお洒落な空間となっており、ただ時間を過ごすにも素敵な感じがしてしまいます。しかも、ただ雰囲気が良いだけではありません。このお店は、POPOVER(ポップオーバー)という、パンというかシュークリームの生地の部分の感覚というか、非常に面白い食感の食べ物の、日本で初めての専門店でもあるのです。このお店のオーナーの方は、1980年代頃にニューヨークに渡っており、実は向こうのベーグルを、本格的に日本に持ち出してきた方でもあるらしい(日本で最初に、本格的なベーグルのレシピ本を出版し、日本におけるベーグルの普及に貢献したと言っても過言ではありません)のですが、それらの研究の成果として、POPOVER の、しかもここ Spoon Bread オリジナルの POPOVER に行きつくらしいのです!…今回は夜の営業だったので、普段の営業時間帯と違う事から、これらのメニューも提供されているかどうか不安だったのですが、今回もちゃんとメニューにありました。是非とも試して頂きたいです!
さて、そんな中でのライブになったわけですが、演奏スペース的には特徴がありまして、少しブース的な環境の中でのセッティングとなっていました(右上写真参照)。まるで鳥籠の中にでもいるかのような気持ちになりましたが(笑)、これもまた楽しい経験かもしれません。今回はお店の都合上、楽器は全てち込みが基本で、生ピアノではなくキーボードを使いました(これはお店所有の物でしたが…)。そもそも、自分名義のライブではキーボードを避けてきた自分でしたが、今回はお店の雰囲気勝ちとでも言いましょうか…。そんなに違和感無く演奏に入れたのは良かったです。そして、音も予想以上に良く、自然にライブに溶け込ませる事が出来ました。いつも通りの、竹内大輔トリオライブの始まりです!
昨年の11月に、トリオでレコーデイング〔ピアノトリオ、カバー曲レコーディング参照〕を行ったので、今回はカバー曲中心で…とも考えましたが、まだCDとして出来上がっていない曲を沢山お届けしても、あまり意味が無いかなと思い、普段通り、オリジナル曲、カバー曲の程良いバランスでライブは進めていきました。中には久し振りに演奏した曲もありましたが、やはりこのトリオは長年やっているだけあって、息の合い方が自然で良いのです。演奏のスペース上、キーボードが前の方に出て、ドラムとベースはいつもより後ろ目な感じでセッティングを行っていたので、例えば曲中の合図を出す(受ける)時には、自分は思いっきり(笑)後ろを見なくてはならないのですが、聴こえてくる音の具合を判断するだけでも、何となく合図らしいものが出ているのが分かったりするのです…。正直、この3人で一緒に音を出すのは久し振りだったのですが(メンバー同士、それぞれとは何度かありましたが)、音を出した瞬間に、すぐにトリオのフォームの感覚に戻れたというのは、改めて誇らしい部分なのではないかと感じたりしました。長年続けていた甲斐があったというものです(笑)。
今回初めてお披露目した曲として、ブラジルのアイアート・モレイラの“Tombo in 7/4”という曲があります。カバー・アルバムの中にも入れている曲ですが、ライブとして演奏したのは今回が初めてでした。タイトルに「7/4」とあるように、この曲は4分の7拍子という、なかなか変則的な拍子を持つ曲で、実際演奏するのも難しい曲ではあるのですが、とにかく格好良いのです。色々なアーティストの方がカバーされていて、何年か前にクラブ・ミュージックとしても大流行しました(…なので、耳にした事のある方は結構多いと思われます)。
これをピアノトリオで演奏するというのも結構大変で(笑)、ミシェル・カミロのバージョンが有名だったりもしますが、もう少しブラジル寄りというか、原曲のイメージを残しつつ、それでいてトリオらしく、そして聴きやすさを重点的に考えて、アレンジをしてみたのです。拍子が拍子なので緊張感もありつつ、サビは普通に4拍子なので開放感も表現されていて、そして曲の最後には恐ろしい程(笑)複雑なキメが存在する(オリジナルもそうなっています)のですが、それがあまりにも格好良いので、曲の全ての魅力を攫っていく程、圧倒されてしまいます。やはりライブでも盛り上がりましたし、多くの方に好評でした。是非とも今度のCDでも聴いて頂きたいですね!
全2ステージの最後にはアンコールも頂き、こちらは即興をテーマに“Autumn Leaves”を演奏させて頂きました。今回はあまりジャズ・スタンダード曲を取り上げなかったので、この時が良いタイミングだったかもしれません。沢山の拍手を頂き、今回は本当に多くのお客さんにお越し頂けました。そして、自分の母校である立教高校、大学からも何人か生徒達(先生含む…笑)が遊びに来てくれて、何だか心強かったです。お店の雰囲気とも相まって、とても温かな雰囲気でライブが出来ました。どうもありがとうございました!
まだ次回のライブは決まっていないですが、新年の最初のトリオライブとして、楽しい感覚の中でステージをお届けする事が出来た事ですし、これは次回以降へと繋げ、今年はトリオとしての活動も、より精力的にやっていけたらと思います。CDの発売も、自分自身が楽しみになってきてしまいました(笑)。どうぞ今後とも、応援よろしくお願いします!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、New Life Standard(オリジナル)
3、The Countess Cathleen
4、Close To You
5、Tombo in 7/4
・2ステージ 1、Love Theme From Spartacus
2、Guernica(オリジナル・リアレンジ、バージョン)
3、Monk's Dream
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Spain
・アンコール ・Autumn Leaves
☆自由ヶ丘 Cafe Spoon Bread のHP…http://spoonbread.jp/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
そう、トリオでキーボード珍しいな~て思いました!後ろの振り返り具合も楽しませて頂きました♪
あのお店では確かにはまりますね!
でもグランドピアノも恋しいのでまた色んな機会を楽しみにしてます!職場の後輩ちゃんにも早く生演奏聞かせたいです(*^^*)
後の演奏は息がぴったり。そしてどんどん自由な感じに展開して
いって、大迫力…オリジナルもカバー曲もたっぷり素敵でした。
CD発売に向け、また多忙ですね、どうぞ体調大切に…その日を
楽しみにしてます。
そうなんです。また、色々なテレビ番組でも何気に
流れているように思います。またお越し下さいませ!
>ぽぽさん
はい、お菓子の森に書き直しておきました!
キーボードも悪くなかったですね。…でも、
グランドピアノも弾きたいですよね…。また
色々な機会を作っていきますので、よろしくです!
>おちゃさん
自分達にとって、いきなり演奏する曲でも、
息の合ったようにプレイをしていく…。当然の
ようで、長年の努力が実っている結果だと
思います。CD発売も楽しみにしていて下さい♪