場所は、TRI4TH でのレコーディング〔TRI4TH、オリジナル2nd.アルバムのレコーディング参照〕でも使っていたスタジオで、勝手は慣れたものでしたが、トリオ編成でのレコーディングというと、また一味違ったりするものです。特にピアノトリオにとって、自分のピアノはメインのポジションを陣取る立場なので、他の楽器をリードしていかなければいけません。それぞれのブースに分かれた状況でのその立場は、トリオらしい責任感を牛耳ると共に、三位一体感を出したレコーディングを目指したいものでした。
…と、正直最初は、どうなるか分からない思いでのレコーディングではあったのですが、蓋を開けてみると予想以上に順調に進んでしまい、この2日間で全12曲の録音を済ます事に成功しました(一応予定通りの曲数ではありますが、アルバムに全部入るかは分かりません)。初日の時点で7曲録れ、残りの内の1曲はピアノソロで録る予定でしたから、トリオとしての2日目の録音曲数は4曲だったわけで、時間的にも余裕のある雰囲気が流れていました。それは、こんな写真も撮れてしまうというものです(注…左下写真は、リアルなものではありません…笑)。
2日目には、ベースの関谷君も遊びに来てくれましたが、むしろ、その関谷君を飲みに連れ出そうか…という発想が出る程、ある意味でユーモアに富んだレコーディングでした。スタジオ内の雰囲気も良く、それがそのまま演奏の空気感に表れるような、正に理想的なレコーディングでした。2日間で12曲の録音というのは、結構ストイックな方だとは思うのですが、それが心から楽しく思えたのが一番良かったと思います。
気になるカバー曲の中身ですが、普段トリオのライブで演奏しているものから、今回の為に新しくアレンジを施した曲など、スタンダード曲からポップス曲まで、そのバリエーションは本当に豊富です。これからミックスの作業に入っていきますが、どれもが聴き応えのあるものに仕上がっていると自負出来るものです。発表は来年以降になってしまいますが、どうぞ楽しみにお待ち下さい。来年も面白い1年にしていきたいものです♪…ひとまず、レコーディングに関わって頂いた皆様へ…、お疲れ様でした!