今回は司会に、元HTB北海道テレビのアナウンサーで、現在はフリーとして活動されているという、“くりっぱ”さんこと、栗葉貴代子さんを迎えて進めていきました。流石ベテランと言いますか、演奏前のアナウンスで既に会場を自分の世界にしています(笑)。自分としても、飛行機で北海道入りをした際に、くりっぱさんがパーソナリティーを務めていた音楽番組を聴いておいたので、予習は万全です(笑)。
その後、自分達もステージに呼ばれて登場し、いつもの「さあ、元気出して行くべさ!」という掛け声の発声を行わせて頂きまして(笑)、いよいよ演奏スタートとなりました。昨年の経験があるにしても、最初の1曲というのはやはり緊張する瞬間でもあります。
最初の2曲は、自分のオリジナル曲の聴いて頂きました。意識していたのかは忘れましたが、過去の2枚のCDの中から、それぞれ1曲ずつを取り上げる形にもなっており、バランス的にも良かったと思います。1曲目は“Scramble”、2曲目は“The Day Of The Black Key”という順番でした。
やはり最初は、固いかな…と思う事もしばしばでしたが(笑)、徐々に緊張感も解れ、より自由な方向へと向かっていきました。弾き慣れた2曲でもありますが、演奏場所が変わると、こうも雰囲気が変わるのかと思える部分もあったりしたので、本当にこの日だけのステージが出来上がっていたのだと思います。このライブの直前には美味しいお寿司も食べてきていた事ですし、モチベーションも北海道モードになっていたのでしょうか(笑)。北海道の大地のように伸びやかな演奏でありました。
3曲目にはクラシックのカバー曲の“Valse Op.34 No.2”をお送りしましたが、ここまでの流れが結構ストイック路線?でもあったので、4曲目にはガラッと雰囲気を変えまして、TRI4TH の『わらべ JAZZ』から“幸せなら手をたたこう”をお送りしました。勿論、手拍子はお客さんにも参加して貰いまして、和やかな時間に包まれました。
そして前半最後の曲は、アレンジを施したお馴染みの“Spain”です。ここではストイックさと、とにかく思い切り!…という思いが入り混じった演奏となり、メロディアスと混沌さとが程良いバランスで表れ、特徴ある演奏になったと思いました。この曲は、ライブで演奏する度に雰囲気が異なってくるので、演奏する自分としても刺激を貰う曲でもあるのです。
これで前半が終わりまして、ここで恒例の?クイズコーナーが始まります。正解者には自分達のCDをプレゼントするのですが、メンバー3人からそれぞれ出題をするので、CDも3種類。まあ、『わらべ JAZZ』も合わせたらピッタリ3種類ではありましたが…(笑)。くりっぱさんを交えて、トークを行いながら、楽しくクイズを進めていきました。
少々の休憩を挟み、後半戦に突入です。まずは再度『わらべ JAZZ』から“ドレミのうた”をお送りし、最近の自分のオリジナル曲“New Life Standard”を演奏していきました。どちらも自由度が高く、トリオ編成らしい、皆との距離が近い感じでお送り出来たのは良かったと思います。
そして3曲目ですが、ここでいよいよ重要な曲を演奏する時がやってきました…。自分達は、ここ伊達市から呼ばれて演奏させて頂いているわけですが、実はその為の条件として、ここ伊達をモチーフとする曲を作ってくる…というものがあったのです。
勿論、用意はしております(当然です…笑)。それが、今までトリオのライブでも何度か演奏した“The Energy Of Silence”という曲です…。自分達の前に伊達市に来たバンド、Deep River では、“伊達 Sky”という曲をサックスの郷原君が提供していましたが、あれは伊達の美しい風景を参考にしながらの作曲したとの事。自分は昨年に訪れた伊達の印象として、風景も勿論だったのですが、関わった方々とのやり取りが特に心に残りました。またここで綴るのも何だか恥ずかしいので(笑)、詳しくは〔自分名義ライブ37回目、5周年!〕を御参照下さい。ついに本家である伊達での演奏が叶ったわけで、個人的に、いつも以上に曲への感情移入がストレートに表現出来た気がしました。やはり、それ以上に貰えるパワーというのは無いですよね。とても充実した時間でもありました。4曲目には続けて“Imagine”を…。これもまた、良い感じに力が抜けた演奏となっていて、最後の曲にスムーズに繋げられたような気がしました。
…という事で、ついに後半最後の曲となりました。故に、もう自分達の伊達での演奏が最後という事を意味しているわけで、とにかく悔いの無い演奏になるよう、とにかく盛り上がれる曲でもある(笑)“Hagtana”をお送りしました。まだ終わりたくない…という思いも強かったのか、曲のイントロはこれまで以上に長く、それでいて、高い集中力を待っての演奏です…。そして、その側面が大いに出たのが、トシさんのドラムソロでした。トシさんは、前の Deep River でも出演をしているので、今回で4年目(4度目)になっていたわけですが、伊達への思いも自分達以上だったのかもしれません…。ここまで熱くなっているのは初めて見た!…というくらい熱くなっていまして(笑)、こちらも負けないように必死でした。
非常に熱い演奏で、大きな拍手に包まれました。これでもう殆どやり残した事はない!…という心境ではありましたが、その拍手が鳴りやむ事は無く、そのままアンコールへと突入していきました。実はこの時、時間に限りがあるような状況で、続けるのも若干微妙な状態ではあったのでしたが、スタッフの方々は自分達の我儘を聞いて下さりました。そして、自分のお馴染みの曲である“Monte Fiesole”を演奏して、今回のステージは幕を閉じました。正にエンディングのような雰囲気となっていましたが(笑)、お陰で本当に、思い残す事が無い…という状態になっていたように思います。
改めて、このような場を提供させて頂いて、本当に有難うございました。これで自分達の伊達での演奏は、ひとまず終わりとなりますが、自分達にはもう1つの役目である、来年以降に引き継がせるバンドを紹介させなければいけません。それが、、、
TRI4TH です!
…つまり、自分は来年以降も来てしまうわけですが(笑)、北海道の皆様にも、このサウンドに是非とも触れて頂きたいという思いが強かったのも事実です。それこそ“元気”を貰えるかもしれませんので、どうぞ楽しみにして頂きたいと思います。
…さて、これで、自分の役割はほぼ全うしました。いざ打ち上げに参るとしましょう!
⇒〔竹内大輔トリオ、北海道、伊達ツアー(2012.7.20~7.23)〕へ…!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、The Day Of The Black Key(オリジナル)
3、Valse Op.34 No.2
4、幸せなら手をたたこう
5、Spain
・2ステージ 1、ドレミのうた
2、New Life Standard(オリジナル)
3、The Energy Of Silence(オリジナル)
4、Imagine
5、Hagatna(オリジナル)
☆伊達市だて歴史の杜カルチャーセンターの(伊達市の)HP
…http://www.city.date.hokkaido.jp/shisetu/ippan/n96bln000000g6t6.html
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/