そして、出演メンバーも新たに…というわけではないのですが、今回はサックスの副田君と、ギターの藤井進一君の双頭リーダー…という形をとっており、キーボードに自分の他に、ベースには初めましての川本悠自さん、ドラムには亀井孝太郎さんを迎えて、5人編成でお送りしていきました。このメンバーの時点で、新たな演奏の雰囲気が確立していたようなものでした。
今回は、副田君と藤井君が各5曲ずつ持ち寄ってライブを行う事にしており、その時に藤井君が持ってきた曲というのが、全て彼のオリジナル曲でした。その世界観は既に独特のものが形成され、後から持ってきた副田君の曲はそれに溶け込ますかのように、オリジナル曲も1曲あったものの、ジャズ・スタンダード曲などの、セッション感の強いものが持ち込まれていました。
つまりは、全体的な形としては、藤井君の持つ空気感を母体に、副田君がその上でどのように演奏していくか、…というところが非常に気になるライブになっていたのです。実際のところ、副田君と藤井君の演奏スタイルは全く異なりますし、それがお互いどのように寄り添っていくものになるのか、出演者側的にも興味深いものでした。
この興味深い…というのは、単に傍観視の角度からの感想ではありません。副田君と藤井君の双方の演奏のフレーズを支えるのが、自分達リズム隊の役目でもあるのです。演奏の質が異なる者同士の伴奏というのは、特に自分の演奏スタイルを変える必要はありませんが、いつも以上に聞き耳は立てなければいけません。バランスをとる役目…と言ったらおかしいですが、それぞれが更にヒートアップするような、常に心掛けていきたいところでした。
勿論、この事は自分だけではなく、出演者全員が思っていた事だとは思いますが、その部分を中心に、非常に遣り甲斐のあるライブだった事は確かでした。藤井君のオリジナル曲の特徴というのは演奏スタイルの本質から来るもので、それはスタンダード曲を演奏している時にも、同じような空気感が出ていた事からも分かります。この雰囲気は全体を通して感じていた事ですが、それが町田 Herbie という場所で感じられたのが、何よりも新鮮に思えたライブでした。ライブはあっという間でしたが…、楽しかった。
今回のライブの当初の予定としては、座席も用意し、いつもより大人っぽく演奏…という雰囲気を心掛ける感じだったようですが、座席は用意したものの、蓋を開けてみればいつも以上に激しい、そして演奏者同士の人間模様が、各所に垣間見えたライブとなりました。そういった場を引き出すのが、町田 Herbie ライブの魅力なのかもしれません。色々な意味で成長出来た1日でもありました。どうもありがとうございました!
…そして、この後は久し振りの、町田でオール飲み!…に参加してきました。この為に、皆楽器を一時的に副田君に預けて(笑)打ち上げに参加するという意気込みっぷり…。素晴らしいの一言です。Herbie でのライブもそうですが、この打ち上げも含めて、久々に『The 町田』を体感出来ました。非常に…お疲れ様でした(笑)。またやりましょう!
☆副田整歩君のHP…http://www.soedanaomu.com/Top_Page.html
☆藤井進一君のHP…http://www.shinichifujii.com/
☆町田 Herbie のHP…homepage2.nifty.com/herbie/