丸本さんにとってワンマンライブというのは、過去にバンドをやっていた時には経験はあったものの、現在のスタイルである、自分とのデュオでお送りするようになってからは初めてになるわけで、これはつまり、今まで2人で演奏してきたライブの集大成となると言っても過言ではないものだったのです。丸本さんとの共演が初めて実現したのは2007年10月の事〔竹内大輔の写真日記(~2009)、丸本達也ライブ at 吉祥寺 Manda-la 2 参照〕。それから、ざっと5年弱の月日が流れてしまいましたが、ついにワンマンライブは行われる事になりました。演奏場所も、今までずっと変わらずにお世話になってきた、Manda-la 2 というのも良いではないですか…。とにかく、非常に気合いの入った1日だったように思います。
ワンマンライブ…というのは当然の如く、そのライブハウスの1日を、全て自分のステージに出来てしまうもので、それこそ拘りの時間を考えさせて頂きました。この日の為に間に合わせた新作アルバム(右上写真参照)も完成し、いつもなら受付辺りに置いて貰う物販ブースも、この日は客席の後ろに堂々と置かせて頂いています。また、ステージの楽器配置にしても、ピアノの向きや、丸本さんの立ち位置等々、いつもなら対バンの制約の中で動かしていたものが、今回は自分達が一番良いと思う位置にして貰い、とにかく、隙を作らせません。
そして、それらの拘りの焦点は、特にライブの曲順にありました(ステージング含みます)。いつもの対バンライブですと、全部で7曲構成で作っていて、しかも、毎回新曲を発表してきたので、その新曲の見栄えを良くするように曲順を組んでいたのは必然と言いますか、ある意味で並べやすい状況でもありました。
…しかし、今回のワンマンライブで用意された曲というのは、1ステージ目が9曲、そして2ステージ目が10曲、アンコールに2曲と、全21曲も用意されていたのです。単純に考えて、いつもの3倍ものボリュームがあり、しかも組み合わせで言ったら、3倍どころの騒ぎではありません。曲順(更に言えば曲間も)というのは本当に大事で、これだけで、同じ曲でもイメージが大分変わってくるものです。今回、曲順決めには自分も堂々と参加させて頂き、そして5割以上は自分のアイデアが反映されたものとなりました。勿論、それなりの責任制も生まれてはきますが、個人的には結構自信有りの選曲、曲順でもありました。この時点で、ある程度のライブの流れは、既に頭の中に出来上がっていたのです。
今回、ステージングを考えるにあたって、ワンマンライブでしか出来ない事をやる…という事を念頭において進めていきました。例えば、ピアノだけの曲を入れる…とか、逆にギターだけの曲を入れる…等です。また、最初の1曲目には、昔からのナンバーである“まわっているのは”を演奏しましたが、ピアノだけで2~3分程、フリーのイントロを弾いて、その演奏上で丸本さんがステージに登場…。そのまま普段のギター・フレーズに繋げていくという試みも行いました。ライブで慣れた曲を、別アレンジを加えて演奏するというのは、新鮮さも加わって、初めての方にもリピーターの方にもインパクトをもって受け入れられます。なので、この曲が1曲目というのも、もはや必然とも言って良いくらいなのでした。
丸本さんのオリジナル曲には“スランチェ”という曲がありますが、新作アルバムにも入っていまして、正に今回のワンマンライブの鍵となる曲でした。CDの為に、英語版で歌うバージョンも作りまして、今回は、それを初披露する場にもなりました。この曲は実は、アンコールで日本語版を歌う…という事が最初から決まっていまして、それでは…と、敢えてステージの前半の方に持っていき、そして楽器はピアノだけで演奏していきました。これも、良いステージングに繋がっていったのでは…と思います。
ライブは順調に進んでいきます。アンコールを入れて、全21曲を1人で歌い切る…というのも大変な話しではありますが、本当に順調過ぎるくらいでした。その中で、CDに入っている曲は勿論の事、前回のCD〔スランチェ!参照〕に入っている曲からも、なるべくセットリストに入るように組み合わせてあるのですから、どうしても目が離せない状況が続いてしまうのです。曲間にしても、結構細かいところまで決めて臨んでいたので、緊張感もありましたが、お陰で隙の無いステージが出来上がっていたと思います。繰り返し言いますが、オリジナル曲というのを全21曲、1人で歌い切るというのは、想像以上に大変です。改めて、アンコールまでステージをやり切った時には、感慨深い気持ちになったものでした。
今回、お客さんの入り状況ですが、丸本さん曰く、正直、蓋を開けてみるまで分からない…という状態だったそうです。しかし、実際はかなりのお客さんがお越し頂けていて、非常に盛り上がった1日になりました。半分、同窓会のような状態だったと言っていましたが(笑)、それもまた、楽しさが一段と増した結果に繋がったのでしょう(実は、丸本さんの歌と言うのは、地元の事や友人に関する歌が何曲かあったりするので…)。本当に楽しい時間でした。CDも順調に売り上げていったようで何よりです。長丁場なライブでしたが、どうもお疲れ様でした。ゆっくりと休んで下さいませ!
…と言ったのも束の間、1ヶ月に1度のライブを継続中の自分達としては、次の7月のライブも普通に存在しているのです(笑)。そんなわけで、次回のライブは7月25日(木)。場所は今後ともお世話になる(笑)吉祥寺 Manda-la 2 にてです。どうぞよろしくお願いします!
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
ピアノだけでなく、このブログの文章も圧巻だね、大ちゃん!
本当にありがとうございました。
今回の成功は、大ちゃんのお陰です。
ほんと、どれだけ助けられたか!
そして、どれだけ僕自身、楽しませてもらったか!
いつものライブもそうですが、今回は特にセットリスト作りからたくさん意見がもらえて、5割というより8割は大ちゃんのイメージの上に成立したものではないかと思います。
感謝、感謝、ひたすら感謝。
大ちゃんのお陰で「またとない日」にすることができました。
ありがとう〜
そして、今月もよろしく(^^
常に頭の中には、この日のワンマンライブの事が
渦巻いていたのではないかと思います。CDの事も
ありましたし、まずはゆっくり身体を休めて下さい!
そして、楽しかったですね。やはり、ステージングの
様々な部分で拘りを入れていったので、ライブの
それぞれの部分で、変に思い入れが出てくると
いいますか…(笑)。長丁場でしたが、あっという間
だったという印象です。また次回もやっていきましょう!
きっと造りこまれていたからでしょうね。落ち着いてじっくり
たっぷりお聴き出来て楽しき感慨深い時を過ごすことができまし
た。初めて参加の人からも「良かった~」「二人の息、あってる
ね」との感想をいただけ…。
労作のCDリピートしてます。仕事中に脳内をメロディがよぎり
ちょっと危険(笑)。またライブ行きますね。行かないともはや
縁起悪い感じ(?)なのでなんとか行きます。楽しみです。
ありがとうございます。自分はあまり絡んでませんが、
きっとCDの曲順にも拘りが見られる筈です。色々と
想像してみて下さい(笑)。また新たな楽しみが生まれる
かもしれませんよ!…ではまた、お待ちしてます♪