今回は、自分達と同じ、クラブ・ジャズというジャンルを開拓していて、なお且つ自分達と同じ5人編成のバンド、JABBERLOOP(ジャバループ)との2マン・ライブが組まれていました。自分はお初ではありましたが、それぞれのメンバー個人個人では何度も顔は合わせては演奏してきたようで、どうやらこの日は久し振りに会えたという御様子…。しかし、2マンという形での対バンをしたのは今回が初めてだったという事で、やはりそれぞれが思い入れの強い1日にしているように感じました。それぞれの演奏時間は50分強…という感じでしたが、最初から最後まで楽しく、そしてとても身になるイベントでした。まだ興奮も冷めやらぬ内に(笑)振り返っておきたいと思います。
今回、2マンというスタイルで行ったイベントでしたが、1番手側に JABBERLOOP の出演となっていました。見ての通り、楽器編成は TRI4TH と全く同じの5人編成。故に、今まで対バン相手としては選びにくかったという事情もあるでしょうが、自分達からしたら興味津々なライブであったという事は言うまでもありません…。同じ楽器で、どこまで演奏が表現が出来るのか、どこまで限界無くやっていけるのか…。見るべき事は多かったように思います。
何となくですが、クラブジャズというスタイルながら、TRI4TH より、もう少しポップ且つ、ロックな位置にいるのかもしれません…。故に、音楽表現の幅は大きく、キャッチーな曲から、少しアバンギャルド寄りな曲まで、より多くのお客さんのニーズに応えた魅力を提供出来ているように思います。そして圧巻だったのは、キーボードの MELTEN 氏のパフォーマンス…。いきなりドラム以外のメンバーも、祭り風の大太鼓的なドラムを叩き出したと思ったら、MELTEN 氏がショルダー・キーボードを持ってステージの最前部に出てくるではないですか!…そして、太鼓(ドラム)のフレーズに合わせて、「ソレソレソレソレ♪」という掛け声。勿論、お客さんも後に続いて「ソレソレソレソレ!」…。何というテンションが上がる瞬間なのでしょう。ついつい見入ってしまいましたし、こちらのアドレナリンも相当分泌されていった感じでした。
これはもう実際に見て頂くしかないですが(笑)、このパワーはなかなか真似出来るものではありません。実際、ライブは大盛り上がりで終了し、自分達にバトンタッチをされました。この熱を下げさせるわけにはいきません。確かに受け取ったバトンを、きちんとゴールまで届けるのが我々の役目であると感じたものでした。
予定より少し遅れて、21:00過ぎ頃から始めさせて頂いた自分達のライブ…。早速、最初から飛ばさせて頂きました。テンポの速めの曲をやったり、しっかりとリズムが感じられ、フロアで踊りやすい曲をやったり…、そして、我々はジャズをやっているのだと誇示をすべく、4ビートの曲もきちんとやったり。これはある意味で、最近の TRI4TH のやり方として定着してきた見せ方で、飛ばしていく中でも、きちんと自分達の世界観を見せられるよう、練りに練った結果でもあります。なるべくメンバー均等に見所があるよう(…とは言え、やはりホーンの2人がメインになりますが)曲の構成を作っていき、ソロでお客さんの視線を促せられるようにステージングをしていきます。そして、それが上手く運べた時の喜びと言ったら、これだから音楽はやめられない…という感じになってしまいますよね(笑)。
織田君、期待はしていましたが、MELTEN 氏の「ソレソレソレソレ♪」を早速パクって、曲中MCを進めていってました(笑)。そしてこれは明らかに、ステージ上でやっていた方が数倍気持ち良いという事を知ってしまいました(つまり、掛け声の先発側の立場という事です…笑)。やればやるほど何だか楽しくなってきてしまって、恐らく他の曲中でもやっていたような気がしましたが、それだけこの言葉に鉄板要素?が含まれているという事でしょう。恐るべし…と言うべきか…、改めて、凄い腕です。
勿論、ただ盛り上がる方向だけに進めていっているわけではありません。バラード曲“Circle”では静かに演奏しつつも、熱い想いを伝えられるような表現を忘れませんでしたし、最近のライブではピアノトリオ編成で行うようにしている“Black Panther”は、トリオの三位一体感がより強くなれた感じがあったので、どちらも手応え十分でした。改めて、色々な曲調、色々なカラーを持ち合わせているのが、我々 TRI4TH の特徴でもあり、強みでもあるな…と思ってきています。
3日間にわたるレコーディング〔TRI4TH、オリジナル2nd.アルバムのレコーディング参照〕も殆ど終え(まだ、ホーンの重ねが若干残っています)、今後は発売日に向けた宣伝をする段階に入っていくわけですが、この日のライブの殆どが、その 2nd. アルバムに入る曲だったという事から、もうその段階には入っていると言って良いでしょう。ライブではまた、レコーディングとは違った要素を盛り込む事も出来るので、その分での新鮮味も自分達的には面白い事になりますし、よりライブを楽しく出来る一因にも一役買っているような気がしました。やはり、ライブは楽しんですよね♪
そんなこんなで、怒涛に全9曲をやり切りましたが、ここでアンコールを頂けました!…となるとやはり、最後の曲は JABBERLOOP のホーンの皆様、そしてショルダー・キーボードとして MELTEN 氏には加わって頂くしかありません。曲は、自分達のアンコールではお馴染みとさせて頂いてる“Hammer Head”!…最後まで楽しくやっていこうではありませんか♪
ここ一番で、お客さんとステージが一体になれた瞬間でもあったでしょう。皆さん、遠慮無しに客席と絡む絡む…。若干、強引説もありますが(笑)、最高に楽しい時間でした。そのまま胴上げでもされてしまいそうでしたが(笑)、ベースの関谷君は、果敢にもそんな満席の客席に飛び込んでいきましたからね(その為に、エレキベースはワイヤレスにしているのですから…)。凄い絵を見させて頂きました。ホントに皆、個性が強くていらっしゃる…(笑)。
…ダッシュで振り返ってきましたが、実際本当に、ダッシュで突っ走ったような印象のライブでした。自分達もお客さんも、共に休ませる必要は無く、それこそ全力でゴールに達せたような感覚です。気分的には、この日だけのゴールではなく、特に今月は TRI4TH で顔を合わせる事の多かった1ヶ月でもありましたから、ここ最近のツアーやレコーディング等も含めた中で、皆で勝ち取ったゴール!…という思いが強かったです。
JABBERLOOP の皆さんも、本当にありがとうございました。また機会があったら是非ご一緒したいです(そして、また「ソレソレソレソレ♪」を…笑)。…と、これで TRI4TH の活動としては少し休憩…というわけではなく、早速来月の6月10日(日)、6月30日(土)と、同じく渋谷 Plug での出演が決まっております。後者は、自分達初の自主企画イベントでもあり、まだまだその活動を休ませる事はありません。皆さん、ドシドシ着いてきて下さいませ(笑)。どうもお疲れ様でした!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆JABBERLOOP のHP…http://jabberloop.com/
☆渋谷 Plug のHP…http://www.shibuya-plug.tv/
TRI4THでのピアノトリオを初めて聴きましたが、とても
心に沁みる感じで良かったです。
藤田さんMCによる「海老名サイン会でのひとこま」締めまで語ら
れてないのが気になるわ~(笑)。
「ソレソレソレソレ♪」が脳裏から薄れるのに時間がかかりそう。
でもそれをゆっくり楽しみます。
ピアノトリオ演奏は、今月の最初の大阪ライブから
始めたと思うので、東京では初披露だったかも
しれませんね。お気に召して良かったです♪…海老名の
話しはさておき(笑)、またどうぞお越し下さいね!