4月28日(1日目)
前回こそ、成田空港から沖縄に向かった自分でしたが、今回は無難?に羽田空港からの出発となりました。別に、成田空港が良くなかったわけではないですが(笑)、やはり、もしもの事があった時に、成田空港では代替手段が付きにくい状況ではあるのです…。航空会社はお馴染みのスカイマークと、これはいつもと変わりませんでしたが(笑)、実は今回の飛行機搭乗で、自分の搭乗回数が200回を数える事になりました!…今まで数えていたのか!…と思わるかもしれませんが、実際そうで(笑)、これはいつかの記事に搭乗100回目の旨を載せています〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 14.(長崎編…2007.5.29~5.30)参照〕。
ゴールデンウイークの初めという事で、スカイマークの便は軒並み満席でしたが、他の航空会社はまだ空席もあるような状況で、混雑のピークという印象はありませんでした。チェックインもスムーズでしたし、搭乗した便は若干遅れましたが、これはまあ…いつもの事ですし(笑)、殆ど普段と変わらない環境で沖縄入り出来た感じでした(ちなみに、今回も飛行機の中では爆睡状態でした…笑)。
出発から3時間経って、那覇空港に到着…。一気にジメジメした気候が自分を覆います。少し予定の時間より遅れていたので、急いでタクシーで那覇市内のホテルに向かい、西仲さんと合流した後、また別のタクシーに乗って、この日の演奏場所である北谷へと向かいました。ここまでの流れは、前回と殆ど変わらない感じでしょうか。
そして、リハーサル後の HAN'S(右上写真参照)というのも、前回と同じ流れでした(笑)。ドラムの和丸君は、前日から沖縄入りをしていたようで、この日もリハーサル後はどこかに遊びに行ってしまいました(笑)。故に、HAN'S では自分と西仲さんの2人のみでしたが、それでも沖縄ツアーの成功を誓いつつ赤ワインで乾杯をし、自分も今回は、お店自慢のステーキを注文し(前回はハンバーグ)、テンションを上げていきます。
時間は20:00を過ぎた頃、本番が始まりました。今回は“A Song For You”から始まり、まずはお客さんに感謝の気持ちを込めた時間を作ります…。その後はスタンダード・ナンバーや、お馴染みの西仲さんのオリジナル曲等を演奏し、とっておき?の沖縄民謡アレンジ曲は、思い切って2ステージ目に全てを残しておくという手法を取らせて頂きました。
既に何度か言っていますが、西仲さんは5月に、新しいCDをレコーディングする(しかも東京で!)予定になっており、しかもその内容というのが、沖縄民謡アレンジ曲のCDアルバム…という事なのです。恐らく、それらの曲が今後のステージのメインの曲になっていく事に間違いは無く、だからこそ、片方のステージで集中して演奏するというのは、CD収録を見据えた形への挑戦だったとも言えるのかもしれません。確かに、ある意味で新鮮で、ある意味で今後の形が見えたステージだったと思いました。北谷 Mod's は、どちらかと言うとロックのようなお店ではあるのですが、自分達の特徴あるサウンドは、そうした環境を超えたオリジナル性を打ち出していたように思います。1日目にして、楽しい夜を送れましたね!
多くの拍手を頂き、大いに盛り上がりました。もはや、“てぃんさぐぬ花”をお客さんにも歌わせる…という流れは恒例のようにもなってきましたが、ここは流石沖縄。1番の歌詞だけに留まらず、2番、3番と、攻めの姿勢を見せていきましたね(笑)。こちらも恐らく、今後が楽しみなコーナー?になると思います。次の日のライブも早速楽しみになってきました。
さて、那覇に戻ります。ホテルは那覇市内なので、その日の内に移動というのも、最近の沖縄ツアーの通例になってきたような感じがありますが、ここで、レンタカーを借りていた和丸君に便乗(笑)。市内まで乗せて貰いつつ、流石に疲れが隠せない和丸君は置いといて、Mod's で殆どお酒を飲まなかった西仲さんと自分は、ちょっとこの後に1軒だけ飲みに行く事にしました。
そこは、繁華街の少し外れた所にある、Stir というお店…。ここは、実はあの与那嶺ハウスのマスターが修行を積んでいたお店なのだとか…。つまりは、マスターの師匠がいるわけで、西仲さんも何度か訪れているので良かったですが、自分1人では恐らくこのお店を知る事は無かったでしょう。店内は雰囲気も良く、お酒が進んでしまうような環境です。マスターの師匠の方にも挨拶をし、今回もライブで来ているという事を告げ、その後はお互いの音楽感についてでも話し合っていたような気がしたのですが、、、
…突如、隣りに座っていた外人、ジョンさんの乱入です(笑)。話しを聞くと、この次の日に自分達が演奏する寓話というお店に、この方は毎週土曜日に顔を出していて、いや、自分達の演奏は明日(日曜日)だと伝えると、何故土曜にしない?…と、どうにか次の土曜日にもう一度会いたい、…的な話しになってきたので、西仲さんも自分も、来週は絶対無理!!…とだけ、強く言っておきました(笑)。いやー、沖縄は本当に面白いです。ちなみに、この日のお開き時間は午前3:00過ぎでした。
4月29日(2日目)
かなり遅い時間の就寝となった煽りを受け、この日起きれたのはお昼過ぎでした。そして外を見ると、結構な雨が降っているではないですか…。そういえば沖縄に足を踏み入れた昨日、沖縄では例年よりも早く梅雨入りしたという話しを聞いたような感じもしましたが、これではなかなか外に出れません…。せっかく沖縄に来たのに、どこか回れないのも歯がゆいものですが、この時はどうも、フットワークが重くなっている自分がいたのも事実です。日頃の疲労か、もしくは昨日のアルコールか(笑)、よく分かりませんが、外に出るかは雨が上がったら考えよう…という認識に変えさせたところ、結局夕方近くまでホテルひ居る羽目になってしまいました。だいぶ贅沢な過ごし方ですが、たまにはこんな日も有りという事にしておきましょう(笑)。
この日はお馴染みの那覇寓話でのライブでしたが、いつもなら、どこかを回ってきて寓話に到着するようなパターンを組んでいたので、まだホテルにいる今、どうやって向かうのかを考えなければいけません…。しかし運が良く、この時点で雨は上がっており、せっかくなので歩いてお店まで向かってみる事にしました。徒歩…とは言っても、大した距離ではなく、ゆっくり歩いても20~30分という距離です。ルートは松山の繁華街の裏を通るような感じで、まだ賑わってもない頃だったので歩きやすく、しばし、雨上がりの蒸した沖縄独特の天候の中、楽しく歩いて向かっていきました。
寓話でのリハーサルは少しだけに留め、すぐにお馴染みの Cafe Smooth へと直行しました。もうこのお店も寓話でライブをやる度に来ているので、もはや常連と言って良い感じでしょう。本当に料理が美味しく、しかもメニューにあるパスタはお勧めです!…この為に自分達は沖縄に来ているのではないかと、錯覚を起こしてしまうくらい…と言っても過言ではないような気がするのですが(笑)、どうなんでしょうか?
さて、寓話でのライブを始めましょう!…この日は最初のステージから沖縄民謡の曲を持ってきていて、前日との差別化を図ります。お店の雰囲気がそうさせるのか、やはりこの寓話というお店は、どこよりも沖縄民謡がよく似合うお店のようにも思います。その中で最近演奏し始めている“赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)”は、和丸君は今回のツアーで初演奏だったような気もしますが、この曲は沖縄の童歌という側面も持ち合わせているので、西仲さんが振り付けも込みで、歌も披露していきました。自分としては最近知った曲なので、振り付けのどこまでが浸透しているのかは未知数だったのですが、年配の方々等は振り付けも一緒にやってくれたりして、何だか心温まる時間でした。…と言うか、この日はやたらノリの良い方がお客さんの中に1人いらっしゃいまして、その方主導とは敢えて言いませんが(笑)、かなり店内が盛り上がった状況になったという事は特筆出来るでしょう。
その盛り上がりは、演奏しているこちらのテンションをも揺さぶられるもので、どんどんお互いにヒート・アップしていった感じはありました。そして、最後には皆で踊り出していき、店内がお祭りのようなエイサーのような状態に…(笑)。これぞ沖縄でやっているライブだなあと思いつつ、自分達の音楽からこのような状態に波及させられた事への嬉しさを感じたものでした。お客さんの協力もありつつも(笑)、本当に楽しい時間が過ごせたと思いました。今度の夏過ぎ頃に、新しいCDを発売させたいとの思いも伝えつつ、大いに盛り上がって終了しました。どうもありがとうございました!
今回で5回目の演奏を迎えた寓話ライブ(トリオでは4回目)。やはり、回数を重ねる毎に、充実した音を届けられているという実感はありますし、自分のピアノも、だいぶ沖縄の地に馴染ませられてきているような感覚はあります。現在、このトリオのメインのサウンドとなっているのは、沖縄民謡のアレンジ曲というのが恐らくあると思いますが、今後これらをレコーディングしていく…という状況を加味していくと、これからの沖縄での演奏が鍵となっていくような気がします。ある程度確立してきたこのトリオと、沖縄音楽との対峙が、どのような展開になっていくのか…。まだまだ時間は要すると思いますが、自分も楽しみにしていきたいです。次回、沖縄にて演奏する時は、既にレコーディングは終わったという状況になると思いますが、また1回り大きくなった自分達を見せられたら良いですね。…と、今後への意志は限りないですが(笑)、ひとまず、今回もツアー演奏が終えられてホッとしました。…さて、次の日のオフの過ごし方を考えねば…(笑)。
4月30日(3日目)
今回のツアーの唯一のオフ日となったこの日、天気は不安定な雰囲気はありましたが、とりあえず雨は降っていない模様です。ゆっくりと昼頃から動き出したので、何だかお腹が空いていましたが、前日に和丸君から、市場でお寿司が安く手に入る…との情報を得ていまして、その市場とは、泊港の更に奥に位置し、観光的な要素等は全く無い、むしろ地元の人がよく出入りする市場との事でした。…まあ、その方が行ってみたくなるというもので、雨が降らない事を祈りつつ(和丸君は昨日そこに向かったようで、帰りは雨に打たれて帰ってきたそうな…笑)、その言われた市場まで歩いて行ってみました。
ホテルから泊港までは10分程、そして、泊港からその市場までも約10分程…と聞いていましたが、泊港自体が広く、ここを横断するのに10分ぐらい掛かってしまいそうです。この時間帯に船の発着は無いのか、港はのんびりとした風情が漂っていて、歩くのにじゃ丁度良い環境ではありました。そしてお昼過ぎに市場に到着。規模はそんなに大きくない感じですが、確かに、新鮮な海の幸が出揃っている感じではありました。
ただ、昼過ぎという事もあって、店頭に並んでいるのは、どちらかと言うと売れ残った感がある物も多かったような気がしましたが、逆に、タイム・セール的な感じで安く売りだしている物もあり、自分はお寿司10貫入りで680円という代物を発見!…ウニや中トロが入ってこの値段は安いのではないでしょうか。マグロのブツ切りとかも安く売っていたのですが、御飯がそこには売ってなかったので、やはり自分はお寿司を選択。泊港のデッキに持ち帰り、港を見ながらお寿司の味を堪能させて頂きました。これはなかなか良い時間です♪
さて、この日は夜に飲み会の予定を誘われていましたが、まだまだ時間はあります。やはりここは前回のツアーで好評だった(自分的に…笑)、バス路線の旅へと向かってみましょう。今回は島の東側を北上し、沖縄中部の街、コザ辺りまで行ってみる事にしました。
沖縄の路線バス会社4社ありますが、その中でも東陽バスは路線数も少なく、自分も乗っていないバス会社かもしれません。これは選ぶ価値ありだと判断し、国際通りの端である牧志から、30番バスで北上していきました。北上…とは言え、地図上ではまず真東に向かい、与那原町まで出てから海沿いに北上していく感じでしょうか。与那原町までは街中を走っていく…という感じですが、そこ以降は遠方に海を見つつ(意外にも、あまり見えませんが…)、暫くはのんびりとした雰囲気で走っていくという感じでした。…実際、与那原町以北では、乗ったり降りたりのお客さんは何人かいたものの、自分のようにずっと乗り通している…という人は皆無でした。
西原町を抜け、沖縄市に入り、海から少し離れて内陸よりにバスは進路を向けました。そしてどんどん坂を上っていくので、これは丘の上から眺めの良い写真でも撮れるかな…と思い、坂を上り切ったコザ高校前というバス停で自分は降りてしまいます。まあ、30番バスは約20分毎に運行されているバスなので、途中で降りても時間的にはそんなに問題はありません。
自分は大通りから小道へと入り、どこか眺めの良いポイントはないかと探し歩きます。ただ、もうここはコザの街並みに入っているのか、住宅が何気に多い所でもあり、なかなか開けた環境というのがありません…。それでも、なんとか写真を撮りつつ、少し歩いてバス停に戻ろう…と思ったのですが、ふと頭上からポツポツと雨が降ってきました。…そして、あっという間に土砂降りです!…スコールと言って良い天気でしょうか。すぐさま走って屋根のある所を探し、一時探索は中断…。しかも屋根…とは言え、雨が吹き込んできて、結局ずぶ濡れになってしまう始末です。やはりこの日は不安定な天候だったのですね。
やや小振りになって、近くにあった100円ショップまで移動したものの、また大雨になってきたので、改めて雨宿りをせざるを得ない状況になってしまいます…。これで小一時間は潰れてしまい、あまり街を探索出来ないまま、もう那覇に戻らなければならない時間になってしまいました。まあ、ある意味で沖縄らしい天気を肌で感じられた…という事にしておきますか(笑)。那覇までは31番バスに乗り、こちらは途中から58号線経由という、言わば島の西側を通るというルートでした。
バスが進むにつれて天気は回復し、1時間程して那覇市に戻った時には太陽が眩しいくらいに顔を出している状態でした。本当に沖縄は天気が変わりやすいのだと思いつつ、そのままの足でレキオスという居酒屋に行き、西仲さんと合流しました。このお店も、ツアーの度によく寄らせて頂いていますが、自分のCDを流してくれているお店でもあり、沖縄にこういうお店があるというのは嬉しい事ですよね。ここで1杯引っ掛けつつ(笑)、西仲さん自身も招待を受けていたという、勢理客(じっちゃく…全く読めないです!)という場所にある寿味食堂という所に向かいました。ここからはタクシーで5~6分の距離…。そんなに遠くないですね(よく考えたら、先程那覇まで戻ってきたバスの停留所に、勢理客ってあったかも)。
本当はもっと早く向かう筈だったのですが、レキオスでも何だかんだで盛り上がってしまったので、寿味食堂に着いた時は、若干日が暮れている感じでした。お店の看板には、何やら1人のおじさんの絵が掲げてあり、そこには“川満しぇんしぇ~のお店”…と書いています。そして店内に入り、西仲さんが挨拶しているグループの脇には、その人物、川満しぇんしぇ~が座っているではないですか!…この方は、沖縄で活躍するマルチタレントの方で、本名を川満聡さんというそうです。…看板の絵、そのもの…と言いますか、何と言うか…(笑)。西仲さんは、その方を囲んだ方とのお知り合いという事で、微妙にホッとしましたが(笑)、ここでまた改めて乾杯が始まってしまいました(川満しぇんしぇ~は、普段からお店に常駐しているそうです…笑)!
川満しぇんしぇ~も凄かったですが、その先輩であるという、イベンターの方のインパクトもまた凄かったです。韓国人のスタンスで手品をやる(ちゃんと手品もやってます)という、鉄板のネタを曝け出し、見事に自分達はそれに引っ掛かり(西仲さんが、素直過ぎるんです…笑)、お酒も回ってきて、よく分からないテンションで深夜まで突き進んでいきました(最後の方は、皆で踊り出してしまうし…笑)。やはり、沖縄は凄い…。どこまで奥が深いのか、改めて頭を悩ます夜でもありました(笑)。
5月1日(4日目)
さて、今回のツアーも東京に帰る日がやってきました。昨夜のインパクトのある出会いが頭の中をグルグルと回り、若干夢だったのではないかと思う程でしたが(笑)、これも次に繋がっていく時間だったのでしょう…。色々な思いを駆け巡らせつつ、那覇空港へと向かいました。
飛行機に乗る前には、昨夜お勧めされた大東寿司を購入し(南大東島の名物で、那覇空港にも一部店舗にのみ売っています)、沖縄の味を噛みしめつつ、沖縄の地を後にしました。離陸する飛行機からの沖縄の風景は、もう何度となく(窓側席が確保出来たら)見てきましたが、やはりいつもその表情は異なって見えます。実際に風景が変わって見えるのか、はたまた、自分が沖縄に何度も足を踏み入れた為に、その都度、見方が変わって見えてきたのか…。自分でもよく分かりませんが(笑)、この先、どんどんその光景が変わって見えてくるのかと考えると、これからが楽しみで仕方ありません。実際、その時期は決まっていて、しかもその時には念願の、石垣島入りも果たします。
まだまだ、自分と沖縄の付き合いは続きそうです。これからも良い関係で居たいと願いつつ、今後の展開を楽しみにしたいと思います。今回も、色々な出会いに感謝のツアーでした。どうぞまたよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆和丸君のブログ…ameblo.jp/ds-gun-kazumaru/
☆北谷 Live House Mod's のHP…http://livehousemods.com/
☆那覇寓話のHP…http://www.ok.au-hikari.ne.jp/guuwa/
☆那覇 Cafe Smooth のHP…www.chanpurusou.com/shop/smooth/
☆那覇レキオスのブログ…http://purple.ap.teacup.com/showmyn/
☆川満しゃんしぇ~のHP…http://www.rocketbeam.com/c_kawa.html