…星野君は、岩手県は大船渡市の出身です。…ここまで言えばお分かりかと思いますが、やはり昨年に東北一帯を襲った大地震は彼に大きな影響を与えたようです。実は前述レコーディングというのも、その故郷に向けたものであるらしく、自分に何か出来る事は無いかと考えた時に、出てきた答えのようでした。そのプロジェクトに参加させて頂けた事は有難いですが、まだ作成段階の途中にあり、出来れば録音前にライブもやっておきたいというのは、自然な流れなのかもしれません。今回の Manda-la 2 でのライブは、縁が縁を呼んで実現したライブでもあったようですね…。
今回は、秋山葉さんというシンガー・ソングライターの方が企画したイベントとなっていたようで、この方も Big Mouth によく出ている方なので、何となく自分とも面識はありました。…と言うより、今回出演した方々は、自分も含めて全て Big Mouth に出演した事がある方のようで、知らぬ間に擦れ違っている人ばかりだったのです。星野君自身のステージでは、自分とのデュオ編成での出演の他に、ブルース・ハープのタケちゃんさんという方とも曲を演奏しており、この方も Big Mouth ではお馴染みの方だったので、いつしかこの場所が、吉祥寺だか下北沢のお店なのだか、よく分からなくなってきてしまったのでした(笑)。
タケちゃんさんと星野君の組み合わせが2曲、自分と星野君との組み合わせで2曲、そして最後の5曲目に、この3人での演奏という形をとってのステージとさせて頂きましたが、30分という時間の中で、様々なカラーを出せたライブだったと思いました。星野君も最終的にはギターを置き、歌だけに専念している場面もありましたからね…。3人という編成ながら、音と音同士が生み出す世界に、うまく溶け込ませた時間を作り出している感じがありました。
さて、ステージは無事に終わりました。自分達は3バンド中、1バンド目の出演だったので、演奏さえ終わってしまえば、後は他のバンドを気軽に?見られる立場にいたわけですが(笑)、皆 Big Mouth 出演者というのが、何だか不思議な時間でもありました。しかもお客さんの中には Big Mouth のスタッフの方や、出演した事のある方々、更にマスターまで直々にいらっしゃっていて(笑)、ますます店内が Big Mouth 化されているような印象でした…。自分は先に演奏が終わってしまったので、この後の時間はますますそんな事を思ってしまうばかりでしたが、楽しい時間でもありましたね。ライブ後には、出演者やお客さんが入り混じって、軽い打ち上げが店内で行われたものでした。
震災から1年が経ち、その過ぎ去った時間に対するメッセージを込められたライブにもなっていましたが、こうして多くの仲間が集う空間を作り出せている事にも感心し、次なるステップを期待したい1日になりました。また自分もどこかで参加出来たらと思います。どうも有難うございました!
ちなみにこの日の写真は、同じく Big Mouth に縁が深い、ボーカルの彬子さんに撮って貰ったものです(勿論、この日の皆さんとも馴染みが深いわけで…強引に呼びました…笑)。こちらもどうもお疲れ様でした(笑)。
☆星野裕矢君のHP…http://18.xmbs.jp/hoshino/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…http://www.mandala.gr.jp/man2.html