そんな2012年最初のライブは、ここでは通常と言える、ボーカルを交えてのカルテット編成となっていました。リズム隊こそお馴染みの、ベースが池田暢夫君、ドラムが大島洋さんという感じでしたが、ボーカルには初顔合わせの黒田まこさんという方をお迎えしており、慣れた場の上での新鮮味と言いますか、バランス良い刺激の中でのライブとなりました。
まずはトリオ編成で、インストを1,2曲やり、そしてボーカルに繋げていくやり方はいつも通りという感じですが、この3人での演奏がまた懐かしい事懐かしい事…(笑)。昔はよくこのお店で顔を合わせていた3人でしたが、またこういう形で一緒に演奏が出来るというのは嬉しいものです。勿論それぞれのスキルアップもあり、よりお互いに刺激を受けられた時間だったのかもしれません。
ボーカルの黒田さんを入れての曲は、ジャズ・スタンダード中心に…という感じでしたが、中には“ルパン3世のテーマ”や、“Sunny”、“Quisas Quisas Quisas”も入れてくる等、ちょっとしたオリジナリティも垣間見れた選曲となっていたのが面白かったです。そして、それらは当然の如くジャズ風…と言うか、即興風…と言うのが正しいでしょうか…。お互い初共演の筈ですが、それぞれの出た音に反応して曲の雰囲気を作っていく感じがまた良いのです。スリリングな一面もありますが、出来た時の喜びは大きいです。こういった演奏の仕方の面白さは、個人的にはこのお店で学んだ部分が大きかったですしね…。当時を思い出しつつ、素直に演奏していったものです。
…そう言えば、このお店に来ると、大体お店のマスターから“Spain”をインストでリクエストされます(笑)。いつからか分からないのですが、嬉しい事に気に入って頂けているようで、しかも今回のベースは池田君と、普段から演奏し慣れている者同士なので、その演奏もより期待されている感じでした(笑)。この日も熱く、熱くお送りしましたものです♪…お店も満席になっており、今年初の Crazy Love での演奏に相応しい盛り上がりになりましたね。どうもありがとうございました!…また今年もよろしくお願いします。
☆経堂 Crazy Love のHP…http://www.jazzbar-crazylove.com/