そして、機会は巡ってきました。今回は北京を始め、青島、成都、西寧の計4ヶ所と、しかも中には今まで聞いた事も無いような地名まで含まれており、自分の想像を遥かに超える、充実したツアーが出来上がっていました。…今回のメンバーは、amin さん、河口さん、そしてギターの関淳二郎さんと、自分の計4人で、やはりアコースティックに、そしてシンプルな編成で演奏を行っていくとの事です。全部で10日間の行程故に、本当に何が起こるか分からない状況ではありましたが(笑)、本当に楽しい時間を過ごす事が出来ました。ここでブログを書く事により、その当時の様子を振り返させ、それらの雰囲気を少しでも感じ取って頂けたら幸いです。
…では、長い長い日記の始まりです(笑)。
10月22日(1日目)
今回、中国内を駆け巡るのに使った航空会社は中国国際国空でした。中国の中でもビッグ3に入る程、規模の大きい航空会社でもありますが、羽田から北京に向かう飛行機は、どちらかというと?小さいサイズの機体でもありました。思い起こせば、これは2010年に行われた〔立川商店、中国、泰山ツアー(2010.9.3~9.7)〕でも搭乗したものであり、羽田空港8:30発…という時刻も、あの時と変わらないものでありました。
羽田空港の国際線ターミナルは、あの時は暫定的で小さなものでしたが、今では専用の立派なターミナルへと生まれ変わったので、他の飛行機と見比べても、より今回乗る飛行機が小さく見えてしまいます…(笑)。機体はエアバスA321というもので、今回のツアーでは殆どがこのサイズの飛行機での移動となっていましたが、この時点でその小ささにも慣れてしまっている自分がいたものでした。それでも、まずはこの中国ツアーへの第一歩…。やはり機内に足を踏み入れると、感慨深い気持ちになってしまうものです。
北京までの所要時間は約4時間。機内食では、やはり中国ビールを…と思っていたのですが、CA曰く、この飛行機にはアルコールは積んでないとの事でした。以前のこの同じ便ではビールを頼んでいたので驚きですが、それが本当かどうかさえ定かではありません。中国に着く前に、何となく中国からの洗礼を受けたような気持ちになります(笑)。
この日の東京は雨でしたが、離陸し、北陸の方に抜けると晴れだしました。山陰地方の風景はよく見る事ができ、このまま北京まで晴れのままでいくのかと思いましたが、やはり中国大陸に入ると、分厚い雲の中に突入してしまいました。天気が悪いのか、スモッグなのか…、もしかしたら黄砂なのかもしれませんが、とにかく外の景色が見えにくい状況です。以前もそうだった気がしましたが、完璧に晴れている中国上空…というのは、未だに体験出来ませんね。
着陸の直前になって、ようやく地面が見えてきたと思ったのも束の間、そのまま飛行機は北京首都国際空港に到着しました。周囲は右上写真のように茶色くガスっていて、これぞ中国っぽい風景…とも思ってしまいますが、出来れば晴れの景色も見たいものです。広大な空港では、それこそ移動には時間が掛かり、飛行機が到着して降機し、入国手続きや荷物受取やら色々あって、市内に向かうバスに乗れたのは、到着1時間後という感じでした。まあ、これは前回で既に予測済みの事でもありますが…(笑)。
バスというのは、勿論ツアー用にチャーターされたもので、こちらの演奏メンバーは計4人ですが、更にマネージャーの方や、スタッフの方々、そして現地のライブのPAをして頂ける方々(これは、以前の amin さんのツアーに付いて頂けた方と同じです)、そして何よりも、今回のツアーの総元締め?である国際交流基金の方々も一緒に同行する形になっているので、何気に今回のツアー・メンバー全員では15人くらいにまでなっているのです。同行して頂けている方だけでこの人数ですから、現地スタッフも含めると、関係者は膨大な数になっていくに違いありません…。改めて、多くの方が関わっているツアーなのだと、気持ちを新たに北京入りを果たした感じでした。
バスの中では、早速この日の予定の確認をし(…とは言え、この日は夜に会食が用意されているだけでしたが)、北京市内に向かいます。約1年振りの北京でしたが、結構バスからの車窓というのは覚えているもので、少し懐かしい気持ちにもなってきました。勿論、道中には付き物の渋滞もありつつ、簡単に割り込みしてくる車や、気軽な気持ちで鳴らされるクラクション等…。これは、高速から一般道に降りると、より顕著になってくる感じですが、それこそが北京の日常でもあります。空気が悪いのが玉に瑕ですが、いよいよ中国にやって来ましたね!
まだまだ続きます!