今日はボーカルの鹿嶋さんと、池袋にある豊島区民センターの音楽室にてライブをやってきました。時間もお昼時でございます。これは昨年の8月に出演した『第1回LGBT音楽祭』に関連するもので〔竹内大輔の写真日記(~2009)、『第1回LGBT音楽祭』での戦利品参照〕、この時自分達のライブを見てくれた方からの依頼で、今回のライブが実現になったのだそうです。
そこは“すこたんソーシャルサービス”という、やはりセクシャル・マイノリティを応援している団体で、この団体の企画に鹿嶋さんが出演するというのも縁なのでしょう。しかも、この日のスケジュールを見てみると、かなり鹿嶋さんをフィーチャリングしているではありませんか!…というのも、このイベントに出演するアーティストというのが、実質鹿嶋さん1人だけであり、これはある意味でワンマンライブ…という状況になっているからなのでした。こういった状況は今まで自分が鹿嶋さんと共演してきて以来初めての事であり、いつも以上に演奏に気合いが入るのは当然だったのです。
ライブは14:30から始まり、15:50までの1時間20分、途中に10分程のトーク・タイムはありましたが、たっぷり鹿嶋さんの世界を味わえた事と思います。ピアノもグランドピアノが用意され、音楽室…という場所ながら、気持ち良く演奏する事が出来ました。そして、いつもより広い部屋という環境ではあったのですが、お客さんとの一体感という点で、より強いものが得られたような気もしました。やはり、はっきりとした目的を持って企画したライブだから…というのが大きかったのかもしれません。そして、皆真剣な表情で聴かれていたので、それ以上の印象も持つ事が出来たのです。
この日に演奏した曲は、一応、セクシャル・マイノリティに関連したもの…という事で選んでいったのですが、それよりも自分は、鹿嶋さんと今までやってきた、正に集大成の選曲になっていたと感じました。“Seasons of Love”から始まり、鹿嶋さんオリジナル(歌詞のみ)の曲である“春を愛する人”、そして、シンディ・ローパーの“True Colors”や、自分達がライブをやる時は必ず演奏する、“ヨイトマケの唄”など、何だか鹿嶋さんとの過去のライブでの映像が浮かび上がるようだった…と言ったら大袈裟でしょうか…。
もちろん、この趣旨からは少し離れて、いわゆる『鹿嶋ワールド』(笑)に浸れる曲も幾つか用意されていて、“朧月夜”、“月夜の浜辺”、“愛の賛歌”、そして“糸”等、相当バラエティに富んでいましたね。中にはメドレーでやった曲もありましたし、今までの音楽活動の軌跡を辿っているような感覚にもなりました。非常に弾き甲斐のあった1日だったと思います。
そして、ステージの間に組み込まれていた、トーク・タイム。これは、鹿嶋さん自身の音楽に対する思いや、セクシャル・マイノリティに関して話されていた時間でしたが、個人的に、鹿嶋さんの口からこれらの事を聞いた事はあまりなかったので、出演者ながら普通に聞いてしまった自分がいたものでした(笑)。
そこで思った事が1つありました…。鹿嶋さんのお客さん方に対して話している様子を見て、自分は普通に、鹿嶋さんのライブを聞いているような感覚に陥ったのです。つまり鹿嶋さんは、自分の感情表現の1つとして“音楽”という媒体を選んでいたのであり、人にモノを伝える…という点では言葉も音楽も、その内容に変わりが無かったのです。
アーティストとして当たり前じゃないか!…と思うかもしれませんが、普通に話してものを伝えるのと、音楽を通して人にものを伝えるのでは、気を付けないと、微妙なズレが生じてきてしまうものだと自分では思っています。やはり、歌、曲…というのは、どうしても個人の綺麗事が入ってしまうような風潮があって、物事をリアルに見つめられているかというと、なかなか難しい表現媒体であるような気がするのです。しかし、鹿嶋さんの選ぶ曲というのは、鹿嶋さんの思いがそのままリアルに反映されている曲が多く、そこにズレというのは、自分が見る限り存在してはいませんでした。…成程、ある意味でピュアに音楽と向き合っている…。これが鹿嶋さんの魅力なのだと、この日自分は改めて思ったものでした…。自分は歌は歌いませんが(笑)、音楽活動の形という点では、個人的にも生かしていきたい事ですよね!…今日はどうもありがとうございました♪
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆すこたんソーシャルサービスのHP…www.sukotan.com/
そして、鹿嶋さんの魅力も体験して貰えて良かったです。
こんな世界もある…、と認識して頂ければ幸いです(笑)。
まずは風邪の回復を祈りつつ、またよろしくお願いします!