TRI4TH が『わらべ JAZZ』と題されたCDを発売させたのは(自分は14曲中、4曲の参加)昨年の11月の事でしたが〔『わらべ JAZZ』本日発売!参照〕、これ以来イベント等を除いて、『わらべ JAZZ』に特化したライブはしていなかったのです…。意外な感じもしてしまいますが、やはりオリジナル曲のイメージが強いのかもしれません。その意味では今回のライブは新鮮なもので、自分達でもどのような展開になるのか、探り探りで準備してきた部分もありました。結果的には非常に盛り上がったのですが、個人的に、新たな楽しみ方を見付けられたライブだったと思います。誰が何と言おうと、元の曲は童謡なのですから…。
童謡をジャズ風に…というのは、今まであったようで無かった事例だと思うのですが、勿論皆さんがよく知っている曲ばかりを取り上げています。それらを TRI4TH 流?に料理していったわけですが、中には本当に大変身を遂げたような曲も存在しています。そして、それらは基本的に子供達にも分かりやすくなるような曲調を目指したところがあったわけで、特にCDを聴くとよく分かるのですが、1曲1曲も短めで、ジャズの要素を持ちつつ、シンプルな展開にはなっていると思います。
しかし、これを“ライブ”…という状況に持ってくると、どうでしょう。よく、CDとライブは別物…という話しを聞きますが、正にこの日はその通りだったのではないでしょうか。確かに、客層を見れば明らかで、これまで TRI4TH は学校公演も何度か行ってきていたのですが、今回のお客さんは大人の方ばかりです(当たり前です…笑)。そうなると、『わらべ JAZZ』という作品のフォーマットを通した、TRI4TH の現在のライブ…という見方に変わってくるわけで、そうなるともう皆さん手加減無しです(笑)。ソロは白熱する事間違い無しで、曲中にも相当な緩急を付けながら演奏していったりと、非常にダイナミックな時間が流れていきました。
曲のタイトルだけを見ると、“ドレミのうた”や、“大きな栗の木の下で”、“森のクマさん”等、皆さん御存じの可愛らしい印象を受ける曲ばかりだと思うのですが、これらが TRI4TH のライブを通すと、見違えるような緊張感と迫力に満ちた演奏になるのですから驚きです(笑)。特に、今回の“森のクマさん”に関しては、そもそもCDには入らなかった曲で、大人過ぎる雰囲気と言いますか、迫ってくるものが感じられると言いますか(笑)、どうも子供らしくない?アレンジになっていたという理由がそこにはあったようですが、ライブ映えとしてはとてもピッタリな曲ではないでしょうか。まあ、子供達に聞かせたら泣いてしまうかもしれませんが(笑)、非常に盛り上がり、この日のライブのピークと言っても過言では無かったように思います。
今回、『わらべ JAZZ』のCDジャケットのイラストを描いて下さった兎本幸子さんもお越し下さって頂けて、写真も一緒に撮らせて頂きました(右上写真参照)。…新春ライブという事で、力の限りを出し尽くしましたが(笑)、終わった後には心地良さも残る、非常に楽しい時間を過ごせたと思います。2012年初の TRI4TH ライブに参加出来て光栄でした。そして、今後ともまたよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆高円寺 Green Apple のHP…http://www.greenapple.gr.jp/