お互い、時間もあまり取れなかったので、昼間の設定とさせて頂きましたが、そもそも自分達は昼間に会う事自体が今まで無いくらいだったので、少し新鮮な時間にも映ったくらいでした。折井さんとは赤坂 Kuro でたまに御一緒しますが、逆に言うと、そこ以外では会った事が無く、そろそろこの企画も、Kuro メンバーの中から誰か…と考えていたので(笑)、その意味では今が一番面白いタイミングかなと思ったのです…。インフルエンザという理由でも、代理の方を考えなかったのはその為でもあります。まだまだ病み上がりに近い状態の折井さんでしたが、お酒も入り(笑)、初めて長く話せた時間でもありました。どうぞ御覧下さいませ!
●日時…2011年12月22日 ●場所…高円寺 ●お店…Bake Crowns Cafe
折井(以下、赤紫で表示)「1日振りの飯にありつけます(笑)。」
竹内(以下、緑で表示)「今でも全然完治してないんですよね…?」
「ホントに、インフルエンザを起こしてから体調を崩しちゃって。」
「だって、先月末からだから…。」
「かなり長いですよね。…なんか1回治って、その後普通に赤坂 Kuro に行って…、
それで、Kuro に行ったら何故か悪寒がして…(笑)。なんか、Kuro に何かが
いるのかなってぐらい悪寒がして。…で、家に行ったら具合が良くなって…。」
「はは…。繰り返し…。」
「そう。…で、先週になって今度は咳が酷くて…、倒れちゃって…。
そのまま寝込んじゃって、今に至る…みたいな。」
「熱は?」
「熱は出なかったんですけど、ホントに咳が酷くて…。
腹筋割れてますね、たぶん。シックス・パックスって感じです(笑)。」
「ふっ…。」
「…なんか、高円寺に竹内さんがいるのが妙な感じです。」
「いや、俺、よく来ますよ?」
「ホントですか?…だったらもう…、他にも美味しい
お店があるから是非行ってほしい…。」
「そう言えば、第1候補のお店は休みでしたよね(笑)。」
「そう、なんで今日に限って…。ホントお勧めなんですから。」
「高円寺って、いつから住んでるんですか?」
「4年前。…くらい経つのかな?」
「へー。それまでは?」
「千葉。」
「千葉?」
「千葉の、実家暮らしでした。」
「成程…。千葉のどこですか?」
「絶対知らないと思うんですけど。千葉人でも知らないんですよ…(笑)。」
「ほぉほぉ…。」
「あの、ヤチマタって知ってます?」
「ああ、あの八街って書くところでしょ?」
「そうそう、まあ八街はまだ有名なんですけど…。」
「あ、そこからの…(笑)。」
「そう、…からの~(笑)。日向って駅で…、、」
「あ~、はいはいはい!」
「ええっ!?知ってます?…嘘ー、レアキャラなんですけど(笑)。」
「あの辺、そんな駅ありますよね。ええと、総武線?」
「総武本線ですね。日向、無人駅なんですよ。」
「そんな感じしますね。成東とか、あっちの方ですよね?」
「そうですそうです。八街、成東はまだ良いんですけど、
その中間駅…みたいな。もう、な~んにも無いんですよ。」
「成田とか、近いですよね(笑)。」
「元々は東京だったんですけど、あっちの方が一軒家になれる…、マイホームを
買おう!…みたいな感じになって…、値段を考えるとそこしかない…って(笑)。」
「シンプル(笑)。」
「…で、私も最初は、一軒家いいじゃん!…とか言ってたんですけど、
駅から1時間掛かるんですよ…歩いて。自転車だと30分。」
「確かにそれは…。」
「車でも15分ぐらいですかね。なんか、途中に坂が一杯あって…。」
「なんか大変そうですね。」
「はい、コンビニも21:30で閉まる…みたいな。訳分かんない(笑)。」
「ははは。」
「一番ビックリしたのが、なんか“野菜ボックス”みたいなのがあって、隣りに貯金箱
みたいな物も付いていて…、御自由にお取り下さいとかって書いてあるんですよ。」
「あー、あるある(笑)。」
「あと、地元の中学生とか、自転車で登校する時には、必ず
ジャージにヘルメット…みたいな。何これー!?…って(笑)。」
「あ、じゃあ中学生くらいの話しですか、それ。」
「いや、、、大学の時ぐらいです。友達、周りに1人もいないんですけど…(笑)。」
「大学の時か…。じゃあ、それまでは東京で?」
「そうですね、まあ東京と言っても下町で…、小岩が長かったんですけど。」
「へー。やはり総武線沿線ですね(笑)。」
「離れられないみたいな(笑)。まあ、60歳ぐらいになったら住みたい感じです。」
「御両親がそれくらいって事ですか?」
「…はい(笑)。でも父親は、毎朝そこから東京まで通ってるんです。」
「まあ、行けるっちゃ行けるからなぁ…。」
「あと、千葉の人は優しいなと思いましたよ。お店で余分にトマトとかくれるし(笑)。」
「ふーん(笑)。まあ、千葉に居たっていうのは新情報でしたね。」
「なんか、車が無いと動けない状況だったと言うか…。車の免許は
持ってないんですよ。取りたかったんですけど、20歳で事故にあっちゃって…。」
「えっ!?」
「交通事故。」
「自分で…運転してたわけじゃないですよね?」
「いやいやいや(笑)。人の運転で、車の後ろに乗ってたんですよ。」
「はいはいはい。」
「…で、後部座席に座ってて。…私、大学でラグビー・サークルのマネージャーやってて。」
「はは、何ですかそりゃ(笑)。イメージが全く…。」
「私も、最初は野蛮系のスポーツが嫌いで、しかもマネージャーなんて、もっと面倒臭い!
…と思ってはいたんでけど、大学入った時に、友達から『やろうやろう!』と誘われて、
まあ、自分も大して特技とか無いから、何となく入ったんですよね。…でも、入ると
だんだんルールとか分かってきて、結構面白いかなって思うようになったんですよね。」
「へえ~。」
「たぶん、スポーツは見るのは好きで、見てると燃えてきちゃう…みたいな。」
「成程、そういうのはあるのかもしれませんね…。」
「それで、試合があるって時に、自分はマネージャーだったから、マネージャーの
先輩と車で移動してたんですね。それで、先輩2人が前に乗っていて、
自分は後ろ。…で、後部座席に荷物が沢山積んであったから、自分は
端っこに座ったんですよ。それが命が助かった切っ掛けにもなってて…。」
「はい…。」
「それで、丁字路で車を走らせてたら、こっちが優先道路にも関わらず、
いきなり、おばさん2人組が突っ込んできたんです。」
「車で。」
「車で…。もうビックリしちゃって。ガーンって当たって、車も回転したんですよ。」
「うわー…。」
「…で、そっからあまり覚えてないんですけど、私は前の座席に頭をぶつけて、
うわっ、来た!…って思っちゃって、フロントガラスもバラバラって割れるし、
エアバッグみたいなのも見えたし、先輩達2人も『ギャー!』とかなってるし…。
私も私で、何が起こったのか分からない…みたいな。…ただ、おばさんが
来たな…ってのは分かったんですよ。顔が見えたじゃないけど…。」
「その瞬間…って事なんですかね。」
「そう。…で、自分もどこにいるのか分からない感じになっていて、
次に気付いたら病院にいたんですよ。しかも、3日も経ってたんです。」
「えー…。」
「意識不明になっちゃってて…。」
「危ないですね…。」
「いや、もう怖かったですね。それで私、半年くらい脳外科に通ってて…。」
「ふーん…。だからこんなにバカになっちゃったのかな。」
「いやいやいやいや(笑)、バカじゃないから!あの…、バカと○○は
紙一重…っていう…(笑)。…すいません、今のカットアウトで!」
「それは出来ません(笑)。」
「…で、その年に私は免許を取ろうとしたんですけど、もう恐ろしくって…。
こっちがいくら気を付けても、何が起こるか分からないじゃないですか。」
「成程ね。」
「おばさん達も重体だったらしくて。どちらの車も廃車になっちゃったし…。」
「相当ですね…。」
「…で、座った位置にしても、荷物があったから私は端っこに座ってたんですけど、
いつもだと私は後ろの真ん中に座って、前の席に身を乗り出すみたいな恰好で
いるんですよ。だから、その時は邪魔くさいと思って端に座るんですけど…。」
「それが結果的に、助かったと…。」
「そう。普通に真ん中に座ってたら、車から飛び出してたって言われて…。
あと、アウディって車に乗ってたんですけど、それが頑丈だったから
助かったって部分もあって。普通の国産車だったら死んでたって…。」
「ホントですか?…そんなにギリギリ?」
「はい。だからもう車が怖くなっちゃって…。スピードを気にしちゃうように
なって、20km/時とかで厳しいんですよ。ノロノロですけど。それで、
30とか40になってくると、ああ、もうスピード出さないでくれ!…って(笑)。」
「うわ、もう大変だそりゃ(笑)。」
「ホントにもう、2年半くらいはトラウマになっちゃって、車に乗れなかったんですよ。」
「そっかー。まあ。無事で良かったですよね。」
「初めて走馬灯も経験しました。誰も信じてくれないけど…。」
「いや、それは分かりますよ。自分も車に轢かれた事ありますもん。」
「ええー!!??」
「いや、自分の場合は軽い轢かれ方でしたから(笑)。」
「ええ!?軽いとか重いとかあるんですか?」
「こっちが自転車で、向こうが車。でも、向こうは交差点を左折しようとしてたか
何かで、ブレーキを踏みつつの接触だったから、大したスピードは無くて
ぶつかったんですけど…。でも、少しは自分も空を舞ったような?感じも
しましたしね(笑)。…って言うか、明らかにこっちが悪かったからなあ…。
急いでて、信号とか気にせずに交差点を渡っちゃっていたらしいから…。」
「怖いんですけど!…下手したら死んでますよ?」
「いや、あれくらいじゃ死なないですよ。」
「私はあの時は本当に、あ…これ死ぬなって、ハッキリ思ったんですよ。
なんか、今まではそんな事を切実に思った事は無かったんですけど。
しかも、その日私は誕生日だったんですよ。20歳の誕生日。」
「ははは(笑)。よりによって…。」
「どんだけ…と(笑)。今日はどんな楽しい事が起こるのかなって思って
試合に行ったら事故にあって…。それこそ走馬灯ですよ。ああ、あのお店に
行っておきたかったな…とか、お母さんに親孝行とかしたかな…とか(笑)。」
「もう…ドラマティック(笑)。」
「もう、一瞬にして色んな事を思い出すんですよ。…で、ツーっと、自分の顔に
涙が流れてくるのが分かって…、そっから記憶が無くて、気付いたら3日経ってた。」
「いや、もう凄いですね。前の2人は無事だったんですか?」
「全然無事だったらしいです。ホント、かすり傷程度と言うか…。
まあ、軽いムチ打ちくらいにはなっていたかもしれないですけど。」
「そうなんだ。」
「むしろ、ぶつかってきた車のおばちゃん2人の方が重体で
大変だったらしいです。もう血だらけだったらしくて…。」
「ええー。」
「やっぱ、車の強度って大事だなと思いました。」
「…ん?…そんな話しでしたっけ(笑)?」
「いや、でも来年は免許を取りたいんですよね。」
「は?」
「そろそろトラウマからも抜け出せて、やっぱり身分証明にもなるから…。」
「そうか…、その意味では免許証は使えますもんね。」
-----話しが重くなってきたので、別の話題を…-----
折井「私、痴漢というか、痴女に間違われた事があります。」
竹内「何ですかそれは(笑)。別に聞いてないんですけど…(笑)。」
「いや、もう本当に失礼な話しですよ。痴漢にあった事はあるけど、
痴女に間違われたっていうのは、本当に屈辱で…、生きてて…。」
「どうやったら、そんなのに間違われるんですか。」
「そう思いますよね?…なんか満員電車に乗ってて、私の目の前に
結構恰幅の良いおばさまがいらっしゃって、香水の匂いもプンプン
してきたんですよ。…要は下品系な感じなんですよ。」
「…下品系…って(笑)。随分落としましたね。」
「私、その人に間違われたんですよ…。その人があまりにも太ってるから、
お尻が私の方に来てて、嫌だなと思って…。それで、私のバックが足元の
遠くの方に逃げちゃったから、それを取ろうと思って、手を伸ばしたんです。」
「なんか、絵が見えますね(笑)。」
「そしたら、まあ混んでるから仕方無いんですけど、私の手がその人の
お尻に当たったらしくて、自分もあまり気付かない程度だったんですけど…。」
「何か嫌な予感…。」
「…で、シーンとしている満員電車の中でですよ?…いきなりおばさんが、
『ちょっとアナタ、どこ触ってるのよ、さっきから!』…って。エエエーー!?って。」
「あはははは(笑)。」
「私の中で、女の人が女の人に…っていうのが無かったから、
最初、この人は何を言ってるのかなって思って…。」
「あ、自分に言われてるとは思わなかったんだ。」
「そうそう。でもこの人、私の事を見てるしな~、とか思って。…で、次の瞬間に
『アナタよアナタ!…何なのさっきから!人のお尻ばかり触って』…って。」
「あっはっはっは(笑)。」
「もう、ちょっと待て!…とか思ったけど、人間って、
パニックに陥ると何にも言えなくなっちゃうんですよ。
何の弁解も出来なくて、ただただ黙っちゃう…。」
「男に間違えられたんじゃないですか(笑)?」
「いやいや、その時は髪も長かったし、スカートも履いてたし…。」
「いや、そういう…、女装した…(笑)。」
「いやいや、間違えられないから(笑)!…背だって小さいじゃないですか!
…で、なんかシーンとした電車の中で痴女扱いですよ…。もう、頭の中で
花火大会って、こういう事を言うんだなと思って…。3万発くらい上がってました。」
「うーんと…、あまりそういう表現は聞いた事が…(笑)。」
「ちょっと(笑)!…で、次の駅で『ごめんなさい』も
何も言わず、私は降りちゃったんですよ。」
「あ、特にその駅で降りる予定でも無かったのに?」
「なんか、パニクったのもあったし…。負けを認めたようになっちゃったんですけど、
とにかく、私はここに居ちゃいけない…と思っちゃって、電車を見送るんです。
それで、ホームを歩いてたんですけど、だんだん怒りが浸透してきちゃって…。」
「はははは(笑)!」
「なんで私、こんな駅で降りてんの?…大体なんで
痴女に間違われてんの?…しかもおばさんに…って。」
「別に…痴女だって言われてないじゃないですか(笑)。」
「いや、でも『いやらしい!』とか言ってんですよ、私に向かって。」
「はあ…(笑)。まあ、誤解ってやつだと思うんですよね。」
「そう、だから車の免許が欲しいなって。」
「あ、そう繋がるんですね(笑)!」
「電車って、悔しい思いばかりなんですよね。」
「まあ、降りなくても良かったとは思いますけど…(笑)。」
「ホントですよね、降りなくても良かったですよね。
降りる予定なんて、全く無かったんだから…。」
「それ、どちらかって言うと、自分自身に怒ってるって事ですよね。」
「そうそうそう。何で私、こんな事しちゃったんだろう…とか。私、パニクると
真っ白になっちゃって…。それで、隣りの駅に降りる…みたいな(笑)。」
「確かに、Kuro に来る時も、何かいつもドタバタで登場してくる感じありますものね。」
「ええっ!?…そうですか?」
「アクシデントも付き物なイメージがある(笑)。」
「えっ?…私ですか?…私ですか?…ちょっと、何回も聞いちゃうんですけど。」
「そういう星の人に生まれてきた…みたいな。」
「なんか、同じ事を既に10人くらいに言われてるんですけど。」
「だって、実際そうだから言ってるんですよ(笑)。何かトラブってますよね。」
「トラブり…ますね。行く先々で何か起きます。」
「まあ、それをトラブルとみるか、みないかが、分かれ目だとは思いますけどね。」
「基本は、寝ると忘れるので…気にしないから良いんですけど。」
「便利な性格で…(笑)。」
「嫌な事って、忘れるに限りますよね?」
「まあ…、そうなんですかね…。」
「でも最近思うのが、やっぱ、臭い物に蓋…じゃあ駄目だなって。」
「ほう。…と言うと?」
「なんか、見ないようにしよう…っていうのは駄目だなって…。忘れるのは良いけど、
自分の中で消化させないと…じゃないですけど、出来ればそう考えたいかなって…。」
「いや、勿論一番良い解決策があるのは分かるんですけど、
それに持っていくのって、結構労力がいるじゃないですか。」
「難しいー、ですよね。痴女の件も、まだ解決してないし…。」
「結局は、それらを秤に載せて、どっちの方が楽かな…って
考えてしまっている自分がいますね。何だかんだで。」
「あ~~…。」
「ここまでするくらいだったら、やらなくても良いかなって…。
…という風に、歳と共に考えてきちゃってますね、自然と。」
「…私も、口ではプラス思考とか言いながら、
やっぱりそういう風に思っているのかもしれない…。」
「はい(笑)?…ちょっと…。さっきと言ってる事が違うじゃないですか(笑)!」
「いや、今トランス・フォーマーですから、私(笑)。」
「寝ると忘れる…だったのに。」
「おかしいな…(笑)。あ、これって、もう1杯頼んでも良いですか?…ヒューガルデン♪」
-----旅行の話しをしつつ、時間が無くなる-----
折井「こんな感じで良いんですか、みたいな。」
竹内「良いんじゃないですか?」
「かなり…、楽しんで喋っちゃった(笑)。」
「はは。」
「…って言うか、脈絡が全く無い感じで喋っちゃったし…。」
「いや、いつも無い感じなんで大丈夫ですよ。」
「私、色々考えてたんだけどな…。喋るんだったら、もっと色々
音楽的な事を言って…とか。全く音楽に触れてない…って言うか(笑)。」
「いつも触れてないから、いいっすよ。」
「ははは(笑)、それはちょっと思いましたけど…(笑)。
だからこそ、私は音楽の話しとかした方が良いのかなって…。」
「いやいや、大丈夫大丈夫(笑)。まあ、でも…、
歌おうと思った切っ掛けとか…、あるんですか?」
「あははは(笑)。なんか、渋々聞いてる…みたいな(笑)。」
「まあ、一応ね(笑)。」
「私…、調子に乗ってて、昔。自分が歌上手いと思ってたんですよ。」
「成程。」
「カラオケとか行くと、皆に『歌上手い!』って言われるし。あー、あたし、歌が
上手いんだ…って。それで、その時は音楽に全く興味が無かったんですけど…。」
「それって、学生時代?」
「そうですね。…で、全くヤル気が無かったんですけど、とあるミュージック・バー
みたいな所で、ボーカリストを募集してたんですよ。それ見たら、歌を歌って
お金を貰えるなんて、こんな楽しい事なんて無い、イエイ!…くらいに思って。」
「そうですよね。自分、歌が上手いって思ってるんですものね(笑)。」
「そうそう、私、上手い…って(笑)。…で、更に、そこに誰かに
声掛けられちゃったりして!…まで思ってました。今思うと、
『お前、ふざけんな!』って感じですけど(笑)。」
「勘違いパターンですな(笑)。」
「そう、勘違いしてました(笑)。でも、オーディション受けて、一応受かるんですよ…。
でも、入って苦労するんですよね。周りが皆、音楽をバリバリやってる子ばかりで、
音大を出てたりとか…。それで、いきなりセットリストって言われたんですよ。」
「セットリスト…って、何だ?…みたいな?」
「そうですよ。そもそも私、洋楽が2曲しか歌えないのに、
どうやってセットリスト組むんだ…って思って(笑)。」
「ははは(笑)。」
「その時って、“枯葉”と“スターダスト”しか無かったですもの。
“スターダスト”なんて、歌い過ぎて嫌いになるっていう…(笑)。」
「確かに、聴いた事無いですな(笑)。」
「その2曲も、オーディション用に覚えたんですよ。それでビックリしたのが、
そこで歌ったのを録音して後で聴いてみたら、もう、音量的に聞こえないんですよ。
しかも、リズムにしても…今も悪いけど、その時は今の500倍くらい悪くて…。」
「それは…、相当悪いですね(笑)。」
「相当悪い。今でも本当にリズム感無いんですけど…。」
「まあ、自分で分かっているだけ良いですけどね。」
「でも、分かってて直せない…って言うのも辛いですよ?…とにかく、それで自分の
根本の悪い所が沢山見えちゃって、私、何を上手いとか言ってたんだろう…って。」
「成程、目が覚めたと(笑)。」
「私、ナメてたな、音楽…って思いました。それで、そこから少しずつ、どうやったら
それっぽくなるかな…とか思うようになって…。でも、1年間は目茶目茶だったし。」
「まあ、今でもたまに目茶目茶ですけどね…(笑)。」
「…(笑)。それ、載せないで下さい。」
「まあまあ(笑)。」
「それで、お客さんに『それはジャズじゃないよ』…とか言われて、いちいちヘコんで
泣いてたんですよ…。確かに、意見を聞く事も大事だけど、いちいち泣いてるって…。
今思うと、それをバネにしてもっと頑張るとか、それはそれと、ちゃんと自分の意見を
もって何か先の事を出来るならまだしも、いちいち泣いて、いちいち一喜一憂して…。
「最初は、何が正しいかさえ分からないですからね。」
「今も分からないし、求めてるけど、昔はもっと分からなくて…。」
「はいはい。」
「色々ボロクソ言われてて…。まあ、私も、言ってくれって言ってたんですけど。」
「でも、なんか流されそうだしな(笑)。」
「言われやすい…ってのもあるけど(笑)。まあ、私は音楽の事なんてホントに
知らなかったから、周りで音大に行ってる人とか、本当に羨ましかったんですよ。
自分は普通の大学だったから、それが憧れじゃないですけど…。」
「へー、自分は今は、音大に行かなくて良かったって思ってますけどね。」
「えー?…それは、ある程度出来るからじゃないですか?」
「いやいや…。自分は、音楽を学問として見たくなかったんですよ。」
「…あー、それは分かる気もするけど…。」
「普通の大学行って、音楽系のサークルに入っていた方が、
ただただ、楽しく出来るのかなって思いましたし。」
「あー、でも私は焦りもあって…。自分と同年代の人が、私の知らない用語で
会話してるんですよ。今だとホントに笑っちゃうけど、私、“リハ”って言葉も
知らなかったんですよ。はい?リハビリですか?…みたいな(笑)。あと、
“Aメロ”、“Bメロ”、“テーマ”とか言われても分からないんですよ。勿論、少しずつは
分かってきたんですけど、やはり焦りみたいなものを感じできちゃって…。」
「ははあ…。それはたぶん、すぐ仕事の現場に行っちゃったからですね。」
「あ、そうかも。いきなり現場ってのが多かったけど…。
だからこそ余計、皆ガッツリ音楽をやってる人ばっかりで。」
「まあ、そういうもんですよ、オーディションとかを受ける人って。若い人とか、
ただただ歌が好きだ!…って事で入るものじゃないですか?…そこに
音楽理論は必要ないですもの。だから、例えばハコバンの人とか、あまり
音大出身者は聞かないですね…。やはり、音大出身者は先生の道とか…。」
「…そうなんだ~。」
「自分の周りのボーカリストとかもそうですよ。基本は理論は知らないですよ。」
「でも、私はそれが恥ずかしくて恥ずかしくて…。」
「自分はそれで良いと思いますけどね。まあ、理論は知っていれば便利ですけど、
もしそれを知っちゃった時に、音楽が面白く無くなっちゃわないかな…って。」
「あ~、確かに。頭で考えちゃうところがあるかも…。」
「そうですね。便利ですけどね。それが良いのか悪いかは…分からないです。」
「それが感性に結び付くかは別問題って事ですよね。」
「はい、だから自分が演奏する時は、そういう固い側面は忘れるように
してるんです。…故に、自分は酒を呑みながら演奏するわけで…(笑)。」
「はあ(笑)。」
-----収束へ…-----
折井「私、そろそろ行かないと。すみません、バタバタしちゃって…。」
竹内「じゃあ最後に…。今後、折井敦子は何を目指すんですか?」
「…シンガー・ソングライター…です。」
「成程、自分で曲を書いて…と。」
「でも、全然まだまだなんですけど…。」
「それは、事務所的な感じですか?」
「いや、それがコンセプトが変わってきて、何曲かカバー曲を
やる中で、1,2曲だけオリジナルを入れる…っていう。」
「ほおほお…(笑)。じゃあ、様子見…な感じなんですかね(笑)。」
「いや、もう、どうしよう!…って思って(笑)。スタジオを使ったりとか、ボイトレを
受けさせてはくれるんですけど、それらでもっと高みを目指しなさい…って。」
「うん、やったら良いじゃないですか。」
「いや、でも…、あまり曲が最近書けてなくて。竹内さん
みたいに、ピアノがパッ、パッって弾けたら良いんですけど。」
「いやいや、そっちみたいに歌が歌えた方が良いでしょうよ!」
「いや、ピアノが弾けたら歌も歌えますよ!」
「歌えないですよ!…ピアノが弾けるのと、歌が歌えるのは全然違いますよ!」
「いや、でも下手じゃないと思うし。…楽器弾ける方が曲は作りやすいと思う。」
「うーん…、そうかなあ…。アレンジに限っては、しやすいと思いますけどね。」
「でも、コードとか弾けた方が、曲は出来やすいと思います。」
「俺、あまりコードから作らないですもん。大概メロディーからですよ。」
「そうなんですか?珍しくないですか?」
「まあ、たぶん自分はクラシックから入ってるからでしょうね…。
コードより先に、譜面の音符が見えてくると言うか…。」
「そうなんだ。」
「まあ、良い曲を書いて下さいな。」
「ええっ!?…ちょっと、そんな終わりで良いんですか?」
折井さんとの話しはここまででしたが、その後、この日の夜は赤坂 Kuro にて、一緒に仕事をさせて頂きました〔赤坂 Kuro の Xmas Week 2011〕♪
…何だかよく分かりませんが(笑)、お疲れ様でした!
☆本日の注文品
・コロナ…680円
・ヒューガルデン生(780円×3点)…2340円
・佐世保バーガー…690円
・アボカドバーガー…680円
計4390円!…奢らせて頂きました!!
そして恒例の、2011年の軌跡です…。
・1月、池田暢夫…9450円
・3月、平尾由美…7040円
・5月、永井健…9530円
・7月、山上祐子…4900円
・9月、藤田淳之介…10540円
・11月(奢り日は12月)、折井敦子…4390円
6人に計45850円も奢らせて頂きました!!
お昼に何度かやっているのが功を奏しましたね(笑)。昨年より1万円も安いです。
☆折井敦子さんのHP…http://ameblo.jp/jinjin18971/
☆高円寺 Bake Crowns Cafe のHP…http://bcc.kssj.jp/