一昨日は、自分名義のピアノトリオのライブをやってきました。場所は、自分達がお馴染みのお店としている外苑前 Z・imagine にてでしたが、実はこのお店に出演するのは、今年の3月のライブ〔自分名義ライブ32回目参照〕以来、約8ヶ月振りで、そんなに経ってしまったのかと正直思いましたが(笑)、とにかく久し振りの出演となりました。
タイトル通り、今回で自分達のトリオは結成5周年を迎え、こちらも、そんなに経ってたかと思わざるを得ない状況でもありましたが(笑)、この日はそれよりも、この1年間の締め括りのライブとしての意味合いの方が気持ち的に大きかったかもしれません。
それくらい、今年は色々とあった年だったのです。そろそろ新しいCDを作りたいと思っていたのが昨年の今頃でもありましたが、今年の5月にレコーディングを行い、7月に無事、トリオとして2枚目のCD“Fingers Dance”を発売し、レコ発ライブも行う事が出来ました〔自分名義ライブ33回目、“Fingers Dance”レコ発ライブ!参照〕。その時のトリオの音楽を、ギュッと凝縮して表現出来たアルバムでもあり、現在も好評を頂いております!
そして、そのアルバムを引っ提げ、同じ7月には北海度の伊達市へと出向き、そこでの演奏も実現しました〔自分名義ライブ35回目、2011 New どさコン!参照〕。人と人との関わりの暖かさを十分に感じられた北海道ツアー。トリオ・メンバーの結束も、改めて確かなもの?になっていったような気がしました(笑)。
他にも色々ありましたが、やはりこの2つが自分達には大きく、そしてトリオの成長の促進にも繋がる出来事だったと思います。勿論その事は、自分達が奏でる音楽にも直接影響するものですから、まだまだ変化が見られる中、今年1年間の集大成としてのライブが、今回、外苑前で行われたライブになっていたのかもしれません。昨年の4周年でやったライブ〔自分名義ライブ、祝30回目、4周年!参照〕に引き続き、ジャンベのミキヤにもゲストで、一部ですが参加して貰い、全2ステージたっぷりと、そして和やかにお届け出来たライブでした。
この日、1曲目に“Scramble”、2曲目に“Morning In Trastevere”をお送りしましたが、今まで自分達を支えてきてくれた2枚のCDアルバムから、代表的な1曲ずつという事で、今年の振り返り…という意味でも、やっておきたい曲でした…。そして3曲目には、今年発売したCDのタイトル通りの曲、“Fingers Dance”…。今年の総まとめを表している曲と言っても過言では無かったと思います。
そして4曲目ですが、先述した北海道は伊達市でのライブで、来年に呼ばれるまでの課題とされている「伊達にちなんだ曲」というものの解答となる“The Energy Of Silence”という新曲を、今回初披露させて頂きました。伊達に行かせて貰って自分は、元気を貰った…というのを一番に感じました。…とは言え、これは現地で直接感じたものではなく、東京に戻って暫くしてから振り返った時に、そう言えばあの時は元気を貰っていたのかな…と、ふと思い出すような…そんな印象です。確かに、伊達の方々に実際に会い、話し、宴会もし(笑)、それこそ同じ時間を共有したわけですが、そこで直に力強いものを感じたわけではなくて、独特の空気感と、緩く流れる時間のせいなのか、何となく心地良い空間だったという状況を作り出してくれていたのです。
ここが個人的に、伊達の魅力だったのではないかと思っています…。自分も緩い雰囲気が好きですので共感出来たのかもしれませんが、北海道の大地と相まって、自分達を優しく包んでくれたような印象を受けました。それが結果的に、“元気”を貰った形に感じたわけですが、もうそのまま、その時のイメージを曲にしたまでです…(笑)。ゆったりと、しかし力強い部分も残した構成で演奏していきました。この課題は来年の7月までの話しなので、まだ早い段階での曲完成でしたが(笑)、ここから弾き熟していくのも重要です。勿論、今後も演奏していき、是非とも本場?伊達での披露を叶えたいものですね!
さて、5曲目に演奏したのは、最近出来た“New Life Standard”という曲です。ここで今まで待機していた(笑)ミキヤを呼び、4人での演奏へと繋がらせます。構成的には割りとシンプルな曲ですが、その分、メンバーそれぞれの個性を生かせる曲だと思います。そして曲の最後には長いジャンベ・ソロも持ってきて、正にジャンベの為にあったような曲へと仕上がってしまいました。この曲は、色々な人に参加させる事で、様々な魅力の側面を引き出してくれそうな予感がしてきました。これも今後が楽しみな曲の1つとなりそうです。
2ステージ目の1曲目は、こちらもまだまだ新しい“A Short Novel”という曲を、初めてバンド編成でやらせて頂きました。タイトル通り、短い小説を組み合わせた短編集…を思わせる、短いストーリー(この曲で言うと、約8小節単位で、どんどん雰囲気が変わっていきます)を組み合わせたというイメージで作った曲でもありますが、それが大きな1曲を表しているという見方も出来る曲で、激しい変化もありつつ、共通する雰囲気を楽しんで頂きたい曲でもあります。
2曲目、3曲目は、CDから“Water Lily”、“Guernica”をお届けし、このステージは4曲目から再度ミキヤに登場して貰いました。この時にやった曲が、1枚目のCDアルバムに入っている曲としてもお馴染みの“Monte Fiesole”です。そして、ここは自分とミキヤのデュオ編成でお届けしました。意外にも、ミキヤとは初挑戦の曲でしたが、雰囲気はジャンベにも合ってましたし、2人の世界を紡ぎだせたような時間でもありました。ライブの演奏が、ほぼ初合わせという状況でもあったのですが、バッチリでしたね♪
そして、5曲目に演奏したのは、もはや定番とも言える“Spain”です。ドラムとジャンベの掛け合いも見られるスリリングな曲調で、今回はドラムのトシさんも攻めつつ、ミキヤも必死に付いていく感じが面白かった展開がありましたが(笑)、1つのものに向かっていく姿勢は演奏者ながら、聴いていて心地良い瞬間でもありました。
ここで嬉しい事に、アンコールが起こります。…とは言え、いつもアンコールは何も決めないでステージに上がっている自分達ですので(笑)、何を演奏するか迷いますが、少し落ち着いた曲を…と思い、ジョン・レノンの“Imagine”を即興でお送りしました。勿論ミキヤ的にも、突然言われた曲という感じだったと思いますが、そこはやはり経験豊富な腕を生かしてくれました。このメンバーにとって、瞬発力というのも大きな武器だと思っているのですが、正にその部分が発揮された、今年の締めに相応しい演奏だったと思います。今回のライブも長い時間の演奏でしたが(笑)、どうもありがとうございました!
やはり終わってしまえば、あっという間の時間…。トリオとしても、一応は今回が今年最後の演奏となりました。色々あった年でしたが、振り返る事も出来た時間でしたし、そのまま来年へと繋がらせる意欲も湧いてきた瞬間でした。…とは言え、今のところ次回ライブが決まったのは来年の2月26日(日)と、かなり先になってしまいました。場所は同じく外苑前 Z・imagine にてですが、そう言えば久し振りに純粋にトリオ・メンバーだけになるライブでもありますね。来年はどんな1年になるのか…。ちょっと気が早いですが、そんな楽しみな部分も持ちつつ来年を迎えたいと思います。今年1年間、どうもありがとうございました!…また来年もどうぞよろしくお願いします!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、Morning In Trastevere(オリジナル)
3、Fingers Dance (オリジナル)
4、The Energy Of Silence(オリジナル)
5、New Life Standard(オリジナル、with ミキヤ)
・2ステージ 1、A Short Novel(オリジナル)
2、Water Lily(オリジナル)
3、Guernica(オリジナル、リアレンジ・バージョン)
4、Monte Fiesole(オリジナル、with ミキヤ、ジャンベデュオ)
5、Spain(with ミキヤ)
・アンコール ・Imagine
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/
本当に楽しかったです!
自分の改善点の発見にも繋がりましたし、何よりも音楽を通しての素敵な時間を過ごせた事が嬉しいです!
ありがとうございました!
終わった瞬間に次回が楽しみになりました。
ミキヤのジャンベも良かったですね~!!
期待に違わぬエキサイティングな演奏でした。
モンテフィエーゾレのミキヤとのデュオ、曲名を聞いた時どんな感じになるのかとっても興味深く思いました。
聴いてるうちに自分の頭の中では、イタリアの小高い丘から北アフリカ側の丘に移って地中海を見渡している感覚に・・・(笑)
とても楽しい試みでした。
次回ミキヤが参加する時にも是非、大輔+ミキヤのコーナーを作って下さい。
いつもながら華麗且つエキサイティングな鍵盤さばき、流石です!!
とにかくお疲れ!…久し振りだったけど、どうだったでしょうか?
楽しさを見出せたのは何よりだね。これからも自分自身の音楽と
向き合って、素敵な時間を過ごしていって下さいませ!
またやりましょう♪
>ヤマトさん
どうもありがとうございました!…お馴染みの曲を、ちょっと
違うやり方で演奏すると、また新鮮な魅力を見出せますよね。
そこが音楽の不思議な楽しさであり、また追求してみたくなる
気持ちにさせてしまうのです。まだまだ発展させていきたい
自分達の音楽…、またどうぞよろしくお願いします!
>にーにさん
ネットでの視聴、ありがとうございます!…会場の生の雰囲気を
お届けて出来ていたらと思います。今回の新曲ですが、伊達の
自然の環境は勿論、人ととのやり取りも思い起こさせるような、
そんな暖かな曲になれればと思って作りました。今後、この曲が
どのような発展を遂げていくのか、自分自身とても楽しみです。
また良かったらお越し下さいませ!