この日のセットリストは、ギターが入ったから…という理由だけではありませんが、最初から飛ばしていくと言いますか、彬子さんの言葉を借りれば“アゲアゲ”のライブになっていました。前回ライブ〔“未来に”向けて参照〕で取り上げた、リアレンジ版の“ライン”を1曲目とし、最近は連続で取り上げられている“私があなたにできる事”、そして恒例の、今月の新曲コーナーへと繋がりますが、この“ジレンマ”という曲が、曲調的には一番アゲアゲになっている曲でもありました。そろそろ、ワンマンライブを見通しての選曲作りが視野に入っている…という戦略も窺えそうな感じがしてきます。
そして4曲目には、続けて、またもリアレンジ作品“Trap”です。この曲も、先程の“ライン”と同様〔竹内大輔の写真日記(~2009)、川上彬子ラストライブ『Akiversary』参照〕、最近では全く取り上げてこなかった曲ではありますが、初期の?彬子さんのCDに入っている曲でもあり、やはりお披露目もさせておきたいという気持ちが大きくなってきていたのです。こちらはクラブ・ジャズ風…とでも言いますか、ラインの時とはまた違ったアプローチでアレンジさせて頂きまして、現代的な雰囲気に生まれ変わった印象も受けます。今回の新曲である“ジレンマ”もそうでしたが、バンド・サウンドとしても、今までにない感覚のものが完成したような気がしました。今後が楽しみです。
5曲目は流石にバラードだろうと(笑)、曲は前回の時に初めて演奏した“未来に”を取り上げましたが、ここでも初の試みをもってきました。なんと、彬子さんソロでのピアノ弾き語りとして演奏していったのです。元々は、ピアノの弾き語りを歌手活動のメインとしてやってきた彬子さんにとって、このスタイルは原点に返ると言いますか、今でも切っても切れない関係なのかもしれません(今でも弾き語りのライブはたまに行っているようですが…)。それまでが激しい曲の連続だった部分もありそうですが、これは見応えのある時間で、もしかすると今回のライブで一番印象に残せた部分だったかもしれませんね。何となく、お客さんの拍手も一段と大きかった(温かかった)ような気がします。
そして最後の曲ですが、ラストに持ってくるのは初めての“Day Dream”で、今回の演奏を終了させて頂きました。それまで最後の曲というと、何となく選曲の相場が決まっているような感じもあった自分達でしたが(笑)、今回は良い意味で裏切ってくれました。しかし、夏らしい曲として作る…という事を目的とさせた曲でもあったので、今のような時期にやるライブのラスト曲として、最も相応しい選曲だったかもしれません…。バンド的にもお客さん的にも盛り上がり、良い時間が提供出来たように思いました。お疲れ様でした!
…という事で、終始アゲアゲで来た今回のライブでしたが、ライブ後、メンバーで打ち上げへと繰り出し、最初は終電で帰るつもりだったものの、ワンマンライブに向けての話しや、それぞれの音楽に対する向き合い方、そして今後…的な話しがヒートアップしてしまい、結局始発電車コースへと繋がってしまいました(笑)。しかもこの間、特に誰もダレる事無く、正に朝まで生テレビ状態の白熱っぷりが続いていたのです。ライブが終わった後もアゲアゲな自分達…、本当にお疲れ様でした(笑)!…次回のライブは10月8日(土)、同じく六本木 Morph-Tokyo にてです!
☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/
☆六本木 Morph-Tokyo のHP…www.morph-tokyo.com/