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 北海道に位置する伊達市にて、毎年夏に行われている“New どさコン”。これは正式には一昨年から始まったもので、一昨年、昨年が、サックスの郷原君がリーダーを務める Deep River、そして今年は自分のピアノトリオが演奏をする事になりました。会場も大々的に、場所は伊達市内に位置する、だて歴史の杜カルチャーセンターの大ホールにてです。自分達は前日入りを果たしていて、食事や観光など、もう北海道に身体を馴染ませてしまった身ですが(笑)、昼前には郷原君も伊達入りをしてくれて(半ば自主的に…笑)、ライブの準備は万端です。そんな中、開場のアナウンスが流れました。

  開場前の様子です  まずは、関係者各位からの挨拶から

 先に、昨日一緒に食事会をした方々、つまりは協会の方々からの挨拶が始まりました。司会の成田さんの進行でスムーズに進み、そして自分のピアノトリオが紹介されます。そもそもホールという場所で自分のバンドがライブをやるのは初めてだったので、随分と新鮮な状況に心躍りますが(笑)、自分には、掛け声を掛ける…という役を任されています。
 …と言うのは、この“New どさコン”の主旨として、東京から若いバンドを呼んで、その代わり伊達の街のPRをさせる役目を遣わせ、伊達も東京も元気になっていこう!…みたいな主旨?があって、その合言葉として「さあ、元気出して行くべさ!」と言うと「オー!」…という掛け合いの儀式?が存在するのです。その第一声が自分に任されているので、ここは責任重大です…。そのポーズも指定されていて、左手をグーにして腰にやり、そして右手もグーにして、天高く突き上げるような感じです。…という事で、初めてだったので、ぎこちない感じだったのは置いておくとして(笑)、何とか大役を務める事が出来ました。さあ、演奏にいきましょう…。

  「オー!」の時ですね…  トリオの演奏、始まりです!

 この日は久し振りに“Morning In Trastevere”から演奏しました。最近、1曲目に持ってくる曲と言えば、“Scramble”等の、いわゆる新作アルバム内からの曲が多かったのですが、今回は敢えて1作目からの選曲となりました。これは、以前伊達に自分が訪れた時に、1作目のアルバムを渡している事と、そこで流してくれていた背景を踏まえさせて貰って、その御礼としての1曲という事で選んだのです。ライブですと、イントロを自由に弾いていけるこの曲ですが、今回も、北海道の大地や風景等を思い出しながら演奏していき、そのイントロは4分強にまで及んでいました。初めての方ばかりの前で、このやり方は攻めの姿勢だったかもしれませんが(笑)、これで自分達の“らしさ”を早速見せられたのでは…とも思っています。

  ウッドベースを東京から持ってきてくれた池田君  完璧にここのドラムを使いこなしていたトシさん

 そして2曲目には、間髪を入れずに“Scramble”…。これこそ、今の自分達の演奏を表現するのに最適な曲です。今回もまた、緊張感を持って演奏出来ました。その後はカバー曲を…と思い、続けて“Someday My Prince Will Come”、“Gymnopedie No.1”を演奏します。有名な曲でもあるので、静かに楽しめたのではないかと思っています。

  ステージは…広いです  自分達の演奏を見つめる郷原君(笑)

 そして、1ステージ目最後の曲になりますが(今回は2ステージ制でお送りしました)、ここでいよいよ郷原君を呼び入れました。…と言うのも、ここで郷原君の伊達をモチーフにしたというオリジナル曲、“伊達 Sky”を演奏する為です。この“New どさコン”にはルールがあって、出演するバンドは2年毎に変わっていくのですが、その2年目の出演の時に、伊達をモチーフに曲を書いてくるという課題が出されていて、その為に郷原君が昨年に披露したのが“伊達 Sky”だったのです。
 元々、郷原君が今回のライブに来れなかったとしても、自分達はこの曲をトリオでやる予定ではいたのですが、作曲者本人が来たのなら、やはり、郷原君を入れて演奏するしかありません。会場には、昨年も足を運んで頂いた方もいらっしゃていたようで、いささかサプライズ的な状況でもありましたが(笑)、これはせっかくの機会です。楽しんで演奏してしまいましょう!

  郷原君を呼び寄せました♪  ステージ上も華やかになりましたね!

 “伊達 Sky”は、Deep River 内で自分も既に演奏をしているので〔自分名義ライブ34回目、New どさコン、引き継ぎライブ 参照〕、特に難しく思う必要は無かったのですが、実際に伊達という場所で演奏するのは、やはり環境が異なるというか、不思議な状況だなと思いながら弾いていました。郷原君はここで空や自然を見て、こんな曲を書いたのだとか、このメロディーは、どんな風景を思い描いているのかな…等、今回で見てきた色々な風景が頭に浮かんできたものでした。自分のオリジナル曲と比べると、その演奏時間も短い“伊達 Sky”ですが、ギュッと伝えたいものが凝縮していて、会場のお客さんにも喜んで貰えているように感じました。やはり、郷原君は来た甲斐がありましたね!

  司会の成田さんも交えてトーク!?  プレゼントのCDは、メンバーが直接渡しに行きます

 さて、順調に1ステージ目を終えて、2ステージ目へと移っていきますが、この間にちょっとしたイベントが用意されていました。それは、演奏メンバーからお客さんに投げ掛ける?クイズ大会というもので(笑)、見事答えられると、お客さんは自分達のCDがプレゼントされるというものです。メンバーには郷原君も入っていて、彼も自分のCDを持ってきたので、まあ、普通に参加していたという事ですね…。この頃から、バンドメンバーが計4人のように感じてきた時間でもありました(笑)。
 クイズはメンバーそれぞれが問題を出すので、郷原君も入れて計4問という事ですが、池田君の出した「僕の出身地である国分寺市の名産は何でしょう」でさえ、「ウド!」と簡単に答えられてしまう程(笑)、この日のお客さんは優秀というか物知りといいますか、もっと本気で難しい問題を考えなくては駄目だ…と思ったくらいでした。これは来年…リベンジさせるしかありませんね(笑)。

 そして少々の休憩を経て、2ステージ目の始まりです。今度はオリジナル曲中心でやっていく方向で、早速1曲目には“Water Lily”を、2曲目には“Fingers Dance”を持ってきました。どちらもアドリブの部分をたっぷり取って、北海道の広大な土地の中だからこそ出来る演奏を表現していきました。難しそうな状況ですが、これは今まで見てきて感じてきた事を、そのまま素直に演奏に出していけば良い事です。確かに、この“素直に”という部分が難しいのかもしれませんが、遣り甲斐のある内容でした。それは3曲目の“Guernica”に関しても同じで、過去の演奏に囚われる事無く、今一番弾きたい事をストレートに表現していったものです。

  再度、郷原君を…  最後にはまた4人で!

 4曲目はビートルズのカバー曲、“Here, There And Everywhere”を演奏し、ついにこの日最後の曲となりました。やはりここは“Hagatna”を持ってきて、そして郷原君にも再度参加して頂きましょう。先程はアルト・サックスでしたが、今度はソプラノ・サックスでの参加です。わざわざ2本も持ってきて、本当に有難い事です(持ってきてと言ったのは自分ですが…笑)。
 この環境で演奏するのも初めてではなく、やはり Deep River との2マン・ライブで既に郷原君に参加して貰っていますが、郷原君の心境的にどうだったのでしょう。ある意味で今回で3年目の出演となるこのステージで、自分、竹内のオリジナル曲を演奏するとは思ってもいなかったのではないでしょうか…。しかし、確かにお客さんの中には、郷原君の演奏を知っている方もいらっしゃっていますので、1年越しという意味でも、ステージにまた立てる喜びは大きかったのではないかと思います。
 それは演奏にも表れていたのか、この時は演奏の切れ味が鋭く、また、刺激的なアプローチでトリオ・メンバーを煽っていきました。結果的に非常に激しい内容なものとなり、この日一番の盛り上がりを見せてくれました。特に、最後のピアノとサックスの掛け合いの部分は楽しくて、緊張感の中に面白味を含ませた内容にもなっていたので、最後の曲としても相応しかったと思います。わざわざ北海道まで…本当にお疲れ様でした…。

  こちらはソプラノ・サックスです  来年もよろしくお願いします!…の瞬間?

 …まだまだ演奏したいところですが、流石に時間が迫ってしまいました。専務理事の方が再びステージ上にいらして、また来年もお願いしますとの報告を受け(…と同時に、伊達をモチーフとした曲を作る事も決定です)、伊達PR大使という名刺をメンバー分、頂きました。この日から1年間、大事な役割を自分は受けたと改めて感じ、また来年戻ってくるという決意が確かなものになった瞬間でもありました。

  名刺を受取り、ついつい見入ってしまいます…  上手く…いきましたかね(笑)

 …そして、閉幕の時にもう一度必要な儀式…。そう、締めの「元気出して行くべさ!」です。ここで緊張してはいけませんが(笑)、最初の時よりは“元気に”掛け声を掛けられたのではないかと思っています。勿論、メンバー含め、ステージ上の方々、スタッフの方々、そしてお客さんも皆で一緒に「オー!!」と言って頂き、会場内が大きく1つになれました♪…ライブも大事ですが、こういったやり取りも大切です。皆さん笑顔でいてくれて、北海道の暖かさをここでも感じてしまいました。皆さん、本当にありがとうございました!

  CD販売も盛況でした!  大きくなってました(笑)

 その後会場の外では、お花を沢山戴いたり、CDも沢山購入して頂いたりと、お客さん方との直接のやり取りが出来たのは嬉しかったです。その中には、以前、室蘭でのツアー〔夢輝のあ、北海道、室蘭ツアー(2010.9.30~10.5)参照〕でお世話になった家族の方々もいらっしゃってたりと、楽しいひと時を過ごす事が出来ました。
 …振り返れば振り返る程、当時の様子を鮮明に思い出してしまうコンサートでしたが、やはり多くの方の協力があってこそ、成し遂げられたイベントだったと思います。7月の頭から、連続してトリオ名義のライブをやってきて、ひとまずの区切り付けられた今回のライブ…、大成功に終わる事が出来ました。今までのライブも含めて、多くの方々に感謝したいと思います。改めまして、どうもありがとうございました!…そして、これからまた次に繋げていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!

 …という事で、このまま打ち上げに繋ぎましょう(笑)。
 ⇒再び〔竹内大輔トリオ、北海道、伊達ツアー(2011.7.22~7.24)〕へ…。



  ●今回のセットリストです!

 ・1ステージ 1、Morning In Trastevere(オリジナル)
        2、Scramble(オリジナル)
        3、Someday My Prine Will Come
        4、Gymnopedie No.1
        5、伊達 Sky(郷原繁利オリジナル、with 郷原繁利)


 ・2ステージ 1、Water Lily(オリジナル)
        2、Fingers Dance(オリジナル)
        3、Guernica(オリジナル、リアレンジ・バージョン)
        4、Here,There And Everywhere

        5、Hagatna(オリジナル、with 郷原繁利)


 ☆伊達市だて歴史の杜カルチャーセンターの(伊達市の)HP
 …http://www.city.date.hokkaido.jp/shisetu/ippan/n96bln000000g6t6.html

 ☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/

 ☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/

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HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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●詳しい曲解説はこちらへ!

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