先月行った、自分名義のピアノトリオによる、北海道は伊達市にて行われたコンサート。これは同じ7月中に行われた、トリオの第2弾となる新作アルバム“Fingers Dance”のレコ発ライブ〔自分名義ライブ33回目、“Fingers Dance”レコ発ライブ! 参照〕、そして、この伊達市でのコンサートの切っ掛けを作ってくれたバンド、Deep River との2マン・ライブ〔自分名義ライブ34回目、New どさコン、引き継ぎライブ 参照〕を経て、その月の“締め”と言えるライブにもなるように思いました。この7月に企画された、以上の3つのライブは、全てが繋がっているもので、そのどれか1つが欠けても完成されないような気がしたものです。
伊達市でのコンサートが行われたのは、7月23日(土)…。自分達に組まれたスケジュールとしては22日(金)に北海道入りし、24日(日)にもう東京に戻るというもので、お世辞にも“ゆっくり”というわけにはいきませんでしたが、充実した3日間であったと共に、伊達の方々の暖かさに触れ、そして北海道の大自然にも触れられたツアーでした。
今回、記事的にブログのカテゴリーの扱いが難しかったので、この記事は“ツアー日記”として演奏時以外の行程をまとめ、コンサートの様子は“自分名義ライブ”として、別記事で書いていく事にします。…と言うわけで、まずはトリオ・メンバー+α?の行程をお楽しみ下さいませ♪
7月22日(1日目)
自分名義のピアノトリオのメンバー、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之(以下トシさん)が羽田空港の第2ターミナルに集まったのは、22日の午前10:00の事でした。今回、新千歳空港に向かう飛行機は11:15発だったので、幾分早い集合時刻とも言えそうですが、池田君は飛行機のチェック・イン時にウッドベースを預けさせなくてはならず、その時間に少々の余裕を見ておきたかったからです。
池田君は他にスーツケース、トシさんはスティック・ケースに大きめのリュックと、それなりに多い荷物ではありましたが、自分はというと、ポーチにいつものカバン1つという、他の2人に比べると相当身軽な格好です。自分は楽器が無いので、3日間くらいの行程だとこれで済んでしまうのですが、これが旅慣れているのか、手抜きと見られるかは、人によってそれぞれな気もしてしまいます(笑)。
ウッドベースを預けるのは、少々手間が掛かっていたので(別の階まで、ベースを運びに行かなくてはならないのです)、自分とトシさんは早速1杯やりに行きました(笑)。まだ午前中という時間帯ではありましたが、その状況が逆にモチベーションが上がります。池田君とは結局、飛行機搭乗ゲートの前で落ち合う…という策を取りましたが、何のトラブルも無く、時間通りに飛行機は出発していきました。
乗った飛行機は、北海道ツアーではお馴染みの北海道国際航空(エア・ドゥ)という航空会社です。今回の機材はボーイング767-300ERという種類のもので、機内の座席の並びが、2列・3列・2列…となっていたのですが、そのど真ん中の3列の部分に、自分達3人が並んで座っているのが個人的にはツボで(笑)、何だか面白い時間でした。逆に言えば、外の景色が眺め辛いのが残念ではありましたが、新千歳空港までは約1時間半の道のりです。ビールを飲んでいる身にとっては(池田君以外)あっという間の時間です。
北海道の大地が見え、新千歳空港にはほぼ定刻通りの12:50頃に到着しました。無事に荷物をピックアップし、今回の企画に携わって頂いている方と落ち合います。トシさんは Deep River のメンバーでもあるので、一昨年、昨年も来ているのでお馴染みの人達でもありましたが、池田君は勿論初めてです。自分は…と言うと、実は昨年の10月に室蘭でライブをした後に、一度お会いしに行っているので〔夢輝のあ、北海道、室蘭ツアー(2010.9.30~10.5)参照〕、今回は久し振りの再会という感じでした。このまま、車で伊達まで送って貰ってしまいます♪
空港ターミナルを出ると、日差しは結構あるものの、やはり第一印象は「涼しい」に尽きるでしょう。温度的な差より、やはり湿度の差なのでしょうか…。夏に来るのは最高だと思える瞬間でもありました。そして車に乗るやいなや、やはり「お腹空いたでしょ?」と言われ、羽田空港で1杯やってきたとは全く言えず(笑)、とある牧場へと案内されました。そして、早速北海道の“食”を堪能する事になるのです。
それは、伊達に行く途中に位置する白老町という所にあるウエムラ牧場という所で、そもそもここの白老牛というのは高級ブランド牛にあたり、この牛肉を使った料理を食べられるという所なのです。車で行くと(車でしか行けない場所かも…)、牛舎の脇を通りながらレストランに向かうという、なかなかシュールな道順を辿るのですが(笑)、北海道の大地で伸び伸びと育った牛というのが、また美味しさを引き立てるのかもしれません。北海道の食というと、真っ先に自分は“海の幸”が浮かんできてしまうのですが、こちらの食もやはり見逃せない内容ではある事に気付かされたものでした。
ここで自分達が注文したのは、その牛を贅沢に使ったハンバーグ!…これが肉だ!と思わせるジューシーなもので、確かになかなか味わえないものだと即座に分かりました。本当は、ビーフシチューを勧められたのがですが(笑)、メニュー写真の容姿には勝てず、この結果に。しかし本当に美味しかったです。また来れる時があったら来てみたい場所になりました。
そして、レストランの帰り際に、目を丘の方にやるとまたビックリ…。なんと丘の上…と言いますか、丘そのものの部分に、牛が放し飼いになっているではありませんか!…これは確かに足腰が鍛えられそうと言うか何と言おうか…、とにかく、タフな牛が育つのは間違い無い環境なのだと、改めて思いましたね。流石北海道です。
ここから車を走らせて、約1時間ぐらいだったでしょうか。この間、流石に自分達は眠ってしまっていましたが、とあるサービス・エリアで車が停まりました。ここは有珠サービス・エリアという所で、伊達市が望めるポイントでもあり、しかも他の山々も見えたのですから、寄らずにはいられなかったのでしょう。自分は昨年の10月にこの付近を案内させて貰っていて、流石に高速道路のサービス・エリアからの眺めではなかったのですが、そんなに遠く無い所に海が見えたのを覚えていて、ああ、この風景だ…と思ったものでした。あの時とはまた見せる風景も違い(そもそも季節が異なるので、当然かもしれませんが…)、北海道の自然の奥深さを感じさせると共に、伊達という街の育ち方も窺えるような、そんな眺めでした。
しかし、何だかこの辺りから寒くなってきました。この時点で、少々日が傾きかけていた事もあるのでしょうが、上着を着ても寒いくらいです。山の中腹に位置し、上の方から風が強く吹き付けていたせいかもしれません。感傷に浸るのはこれくらいにして(笑)、すぐさま街中へと降りていきました。
このまま今回演奏させて頂くホールに寄り、既に楽器の準備がされている中で、色々と立ち位置等を含めて打ち合わせをして、その後すぐに、この日泊まる宿へと案内されました。どうやら1泊目と2泊目では泊まる場所が異なり、それは一昨年も昨年もそうだったらしいのですが、2泊目のホテルは毎回同じ所なものの、1泊目はいつも趣向を凝らされているという事で、今回は伊達市から海沿いに北側に少し向かった、有珠という所での旅館になっていました。
そんなに大きな旅館ではなく、しかもこの日に泊まっているのはどうやら自分達だけで、ある意味で貸切状態でした♪…ここの宴会場で、今回のコンサートを企画して頂いた方々との夕食が用意されているとの事でしたが、その前に少し散歩してみようという事で、空港からずっと付き添いで案内をしてくださった方に連れられ、海の方に向かってみる事にしました。
以前にも言ったかもしれませんが、、伊達市を初めとするこの地域は、北海道の中でも比較的温暖なところで、海水浴場もあるという事で、“北の湘南”と言われている地域でもあるのです。今回、その数少ない海水浴場の、その名も有珠海水浴場に案内されましたが、人が全くおらず、若干の寂しさを感じたものの、それが妙に郷愁を誘い、とても印象的な風景となって脳裏に焼き付いたような気がしました。
時期的には良いと思うのですが、少し時間帯が遅かったのでしょうか…。海の家的な施設も、あるような無いような…という感じで、勿論この時間では営業しておらず、人より鳥をよく見た時間でもありました(笑)。ちょうど夕陽時で綺麗だったのですが、ある意味で独り占めが出来た風景でもあり、ついつい海とじゃれ合ってしまいましたね(笑)。こういった風景の一面も、北海道にはあるのだと思ったものです。
教会に寄りつつ旅館に戻り、待ちに待った夕食会です!…今回のコンサートは、伊達メセナ協会という、伊達市のNPO法人によって企画されているものなのですが、その専務理事の方や、会長さん等をお招きして(いや自分達が招かれているのか…)、人数こそ少ないものの、盛大に行われました。自分達も先にお風呂に入っておいて、浴衣にも着替えて、準備万端です(笑)。ビール、そして日本酒とお酒を入れまくり、これぞ海の幸!…というくらいに並べられた食事に舌鼓を打ちつつ、楽しい時間を過ごしたものでした。
…なのに自分、気付いたら眠ってました(協会の方がいらっしゃている前で…笑)。うーん、明日が楽しみです♪
7月23日(2日目)
前日の大宴会は21:00頃まで続いたらしいですが、皆に起こされ部屋に戻り、もう次の瞬間には皆で就寝…という感じでした(自分は24:00頃に起きてしまい、暫くは寝付けられなかったのですが…)。次の日の朝8:00ぐらいの朝食まで、特に何もする事は無く過ぎ去っていったので、周囲からはどれだけ寝てるんだ!…と言われそうなくらいでしたが(笑)、無事に2日目を迎える事が出来ました。
コンサート当日…という日ではありますが、昼15:00頃から行うものなので、早めに会場入りをしなければなりません。…しかし、朝8:00頃に気分スッキリになっている自分達にとっては、それでも余裕のある時間設定でした。せっかくなので、旅館も早めに出て洞爺湖を回っていき、これは昨年の10月に自分が案内されたルートも通ったので、個人的にも懐かしく見学出来たという感じでした。
この日の天気は本当に良く、雲はあるものの青空が壮大と言って良いくらいに広がっていて、山々の緑は勿論の事、海や湖などの青さが本当に引き立っています。自分が前に来た時は曇りがちの天気だったので、昨日見た伊達市の街並み同様、天気で随分と印象は変わるものだと思いましたね。池田君はこの風景が初というので羨ましい限りですが、トシさんは今回で3回目なのにも関わらず、こんなに天気が良かったのは初めて…との事でした。素晴らしいライブ日和に恵まれていたのかもしれません。
洞爺湖は、湖畔付近にも立ち寄り、その自然に直接触れながら今日の演奏に生かそうと、色々と考えているのか考えていないのか分からないような状況で戯れ(笑)、そしていざ伊達市中心部に向けて車を走らせました。…と、演奏場所のホールを通り越し、そのままJRの伊達紋別駅に向かっているではありませんか。
これは本日のゲストを迎えに行く為です。1人は成田さんという、この日のコンサートの司会を務めてくれる方でしたが、もう1人はと言うと、何とサックスの郷原君でした。実は郷原君、この日の為に東京から飛行機で足を運ばせ、顔を見せに来てくれると言うのです。まあ、その事は自分も知っていたのですが(笑)、何ならサックスも持ってこいと事前に言ってあり、この日新千歳空港に着いて、伊達市に鉄道で向かっているという状況だったのです。
どんな表情で駅に着くのかな…と、内心ワクワクしていた自分でしたが、目的の列車が到着しても、郷原君の姿が見えてきません(成田さんとは予定通り落ち合えました)。おかしいな…と思って確認してみると、どうやら飛行機が少々遅れたのか、予定の列車に乗る事が出来ず、次の列車(約1時間後)で向かっている…との事でした。
な~んだ、よし、じゃあ、置いていこう!…と、冗談交じりに本気で置いていき(笑)、先に自分達は会場入りをしてリハーサルを行っていました。まあ、じきに郷原君は到着するので心配は無用でしょう。リハーサルというか、軽いサウンド・チェックでしたので、後はいつ本番が始まっても良い状態です。ある意味で、郷原君の方が入念だったのではないでしょうか(笑)。
…と言うわけで、郷原君も無事に間に合って(あ…、一緒に昼食を食べたぐらい、余裕の到着でしたけど…笑)いよいよコンサートの始まりです。ここから先の演奏の模様は、次回のブログ〔自分名義ライブ35回目、2011 New どさコン!〕を御参照下さい!
…そして、このライブ後は、お待ちかね?の打ち上げです。既に会場は押さえてあり、郷原君も含めたメンバーは勿論、今回のコンサートに関わって頂いた多くの方も交えて向かいました。途中はタクシーを使ったので、少し距離があったのかなと思いましたが、それでも時間的にはすぐでした。当然の如く、まだまだ外は明るい状況でしたが、後はもう、飲めや騒げや(そこまででもないですが…笑)の時間です♪
ビールは勿論、ワインやら日本酒やらが出てきて、食べ物にしても、海の幸から野菜、そして肉までも…至れり尽くせりとは正にこの事でしょう。そして、皆で調子が出てきたのか、お店に置いてあったピアノを用いて、郷原君に弾いてくれと促し、彼自身の結婚式の時に披露してくれた“弾き語り”の曲〔今こそ明るいニュースを…参照〕を再現させてみせました(笑)。…これがもう…、いや~、、、笑い 感動しました。あっという間に時間が経ってしまいました♪
これで、心置きなく来年も足を運べます!…そして、この飲み会で培った?一体感は、他のものには代えられない結束力を残せそうです。皆様、どうもお疲れ様でした。そしてまた来年に向けて、どうぞよろしくお願いします!
7月24日(3日目)
さて、名残惜しいですが、もう伊達を後にしなくてはなりません。自分達はお昼過ぎの飛行機を予約してあったので、そんなにゆっくりしていられないのが歯痒いですが、少し早めにホテルを出発し、車で支笏湖を経由して空港に向かってくれるというとルートを通って下さいました。最後まで嬉しい待遇ではないですか。郷原君はこの後、札幌に用事があると言っていましたが、空港で自分達を降ろした後、更に札幌までも送ってくれるらしく、これは感謝してもし切れない程ですよね…。それは郷原君も甘えてしまいます(笑)。
途中、ドライブインには寄ったものの、支笏湖は車で脇を通っただけだったので写真はありませんが(笑)、道中は北海道の山中の自然の真っ只中…という感じでした。その間というもの、車の中は自分達はお喋りばかり…(笑)。池田君がトシさんに話しかければ、それにトシさんが答え、自分がそれに便乗し、更に郷原君が右斜め上的な話しになり、それを池田君がツッコを入れていく…。大体こんな流れの車中が続いていきました(笑)。絶妙なトークのバランスだったと思います。
そんなこんなで、新千歳空港に着きました。また来年…と別れ、郷原君とも別れ(笑)、後は飛行機にチェックインするだけです。またもウッドベースの預け入れに手間を要しますが、その間にも自分とトシさんは、空港内にある札幌ラーメン街のエリアに足を運んでいきます(当然、一杯やりました…笑)。ここ最近、新千歳空港はリニューアルを果たし、空港ターミナルも拡張され、見所も以前より多くなっていたからです。今の今まで、札幌ラーメンを食べていないで良かったと思いました(笑)。
これで、ひとまずは自分のトリオの北海道・伊達ツアーを終え、7月の約1ヵ月間に亘って続けてきたライブ三昧は一区切りを付けました。しかし、これで終わりではありません。これから1年間、自分は伊達 New どさコンのPR大使としての役割を担う事にもなったわけです。この責任重大?な役割を全うし、来年の今頃に、無事に別のバンドに引き渡しを行う…、そこまでが自分の仕事でしょう…。今回のツアーを実際に行うまで、自分は北海道ツアーでの演奏を、ひとまずゴールと定めていたのですが、“PR大使”という言葉に、まだまだ終わらせられないという気持ちが芽生えてきたものでした。また今後ともよろしくお願いします。そして、来年も無事に顔を合わせる事が出来るよう、心より願っております。ツアーに関わって頂いた方々、そして、この1ヶ月間に色々とお世話になった方々…、改めて、どうもありがとうございました!
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/
☆郷原繁利のHP…http://sgohara.com/
☆伊達メセナ協会のHP…http://date-mecenat.jp/
☆伊達市だて歴史の杜カルチャーセンターの(伊達市の)HP
…http://www.city.date.hokkaido.jp/shisetu/ippan/n96bln000000g6t6.html
☆ウエムラ牧場のHP…http://www.kitaiti.com/uemura/
「該当者はとある方の可能性が高そうだわ~」と思って
いたところ、正直な(?)告白&証拠写真が~。
それだけ楽しかったっていうことですよね!
ああいう風になってしまいます(笑)。まあ、
トシさんや池田君は大人なので起きていたと
思いますが(笑)。ちなみに、この日は皆で揃って
部屋に戻り、21:00過ぎには寝ました(笑)。
美味しそうでした。しかし、このお店にはまだまだ
メニューが沢山あるのですよ。直球でステーキとか!