狛江 Add 9th は、自分は初めてではありませんでしたが、以前出演したのは恐らく6、7年は前の事だと思うので(笑)、もう初めてみたいなものでした…。来る途中、と言うかお店の前が狛江市役所になっていて、そこの敷地内で盆踊りをやっていたので、夏という季節を感じつつ、懐かしい思いに駆られながらお店に入る事になります。
ボーカル以外のメンバーは Crazy Love の時と同じで、ベースに池田暢夫君、そしてドラムに倉橋利幸さんでした。今回は事前にセットリストが既に組まれており、本気度を感じると共に、演奏する前からその進行具合をチェックしていく必要もありました。今回は2ステージ程行いましたが、1ステージ目は最初に2人で一緒に、その後に、まとめて3曲くらい由美さんが歌い、その後に夏目さんが3曲歌い、そして最後に2人で歌う…という構成になっていて、2ステージ目は、それこそ1曲ずつ交互に歌う…という構成になっていました。つまりは、見せ方も2つのステージで全く変えていたわけですが、これはジャズのライブにしては珍しい状況だったかもしれませんね。
珍しいと言えば、今回自分はジャズ一色のライブになると思っていたのですが、意外にも由美さんの選曲にはポップスが多く入っていて、それに対して夏目さんは真っ向からジャズの曲を選曲していたので、それぞれの個性が際立つステージにもなっているように感じました。それでも2人一緒に歌う曲の中には歌謡曲(しかも、“恋のフーガ”と“恋のバカンス”のメドレー(笑)…一応、アレンジは施してあります)や、“Route 66”等も入れる等、バラエティに富んだステージになっているのは確実でしたね。…ジャズのお店で歌謡曲を演奏するとは思ってもみませんでしたが(笑)、お客さん的にも楽しんで貰えていたようなので、良い刺激になっていたのではないかと思います。
…それにしても、今回のライブは実験的にな側面もあったのか、選曲の流れ的に難しく感じる部分があったのも否めません。例えば、2ステージ目のボーカルの選曲を見ると、1曲目が夏目さんの“Caravan”になっていて、2曲目が由美さんの“Night In Tunisia”になっていました。もうステージの最後のような感じの選曲です(笑)。勿論、盛り上がる雰囲気にはなったのですが、この後に“Too Yong”や“You've Got A Friend”等の静か目の曲が続いていて、何だかどう弾いて良いのか分からない感じでした(笑)。ジャズの演奏とは、周りの空気感を吸収しつつ、そのまま素直に音に出していく感じなので、自分のテンションのコントロールが難しい時間でもあったのです…。ボーカルの2人のパワーは物凄いものがありますが、それにも翻弄された1日でもありました(笑)。また機会があったら参戦させて頂きたいです。どうもお疲れ様でした!
☆平尾由美さんのHP…hirawo.net/
☆狛江 Add 9th のHP…www2.u-netsurf.ne.jp/~add9th/