少し日にちが経ってしまいましたが、“Fingers Dance”のレコ発ライブを終えてすぐ、自分は直行で阿佐ヶ谷に移動し、Next Sunday というお店でボーカルの鹿嶋敏行さんとライブをやってきました。鹿嶋さんの知り合いである風太郎さんという方が企画した“夏空夢人”というタイトルを付けられたイベントで、いつものようにデュオ演奏での出演となりました。
そもそも自分にとってタイトなスケジュールだったこの日ですが、やはり Next Sunday でのリハーサルにも影響してしまい、お店のオープンのギリギリに何とか間に合い、本当にバタバタとリハーサルを進めてしまったのは申し訳無かったです…。それでも、一応は時間通りにお店は客入りを開始する事が出来、まずはホッと一安心という感じだったでしょうか。
この日、鹿嶋さんとは久し振りにシャンソン曲特集をやってみる事になっていました。それは実は、その風太郎さんからのリクエストだったらしいのですが、やはりそこは鹿嶋さん…、ただ単にシャンソン曲を並べた訳ではありませんでした。イベント・タイトルにもある“夏空夢人”というものを意識してか、夏らしい感じと言いますか、そういったものも選曲に挙げられたライブになっていたと思います。
…個人的に面白かったのは、この日の1曲目が“Summertime”という、これは少し前の時間にレコ発ライブで取り上げた曲でもあった事でした。勿論、自分達の場合はトリオ演奏ですから、歌ありの場合とは大分イメージが異なると思うのですが、この曲を演奏したかったという気持ちは一致していたのでしょうか…。ライブの雰囲気の掴みという意味でも、やっておいて良い感じになりました。
そこから先は、いつもの“ヨイトマケの唄”も組み入れるとして、“あなたの目よりも青く”に始まり、“アコーディオン弾き”、“哀れなジャンの歌”等、エディット・ピアフの名曲ばかりを続かせます。この時点で振り返ってみると、1曲目に演奏した“Summertime”も、どこかシャンソン的な側面を持った雰囲気になっていたのでは…とも思い、曲調の共通性の不思議さを感じたものでした。確かにスタンダード曲というのは、歌い方によっては色々な表現が出来る曲でもあるような気がします。
そして、何と言ってもこの日のメインは、このイベントのトリを務める藤井周(あまね)さんという方とのデュエット曲でした。曲は、少し意外に思われるかもしれませんが、ミュージカルであるウィキッドの挿入歌である“Defying Gravity”という曲でした。またソロの時とは違った雰囲気になった事は明白で、歌の掛け合いが行われる等、ハイライトとも言える瞬間でもありましたね。恥ずかしながら個人的にはあまり知らなかった曲でもあったのですが、メロディがとても綺麗で、少しチェックもしておきたい感じでもありましたね(笑)。
最後にはジョニ・ミッチェルの有名曲、“Both Sides,Now”(結局、これもシャンソンでは無いのですが…笑)で終了し、大盛況の内に幕を閉じられました。鹿嶋さんとのライブでは久し振りに弾いたグランドピアノ…という理由だけでは無かったと思いますが、割りと自由に弾けたライブでもあり、今までにないアプローチで曲を持っていけた部分もあったので、非常に手応えのあるライブになれたように思います。
とても和気藹々?としたイベントであり、自分もお酒を頂きつつ、最後まで楽しんでしまったライブでした…。この事が演奏の良さに繋がっているとしたら、とても素晴らしい事ですよね。また呼んで頂けたらと思います。どうもありがとうございました!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆阿佐ヶ谷 Next Sunday のHP…nextsunday.jp/