勿論、ベースがいる時の演奏と異なり、それぞれの演奏負担は大きくなりますが、ピアノはより弾く部分が増えてきますし、ドラムも、リズムの刻みという部分で大きな負担が生まれるかもしれません。しかし、だからこそメンバーそれぞれの個性が更に発揮される環境でもあり、そこから発生されるエネルギーというの魅力的でもあります。このトリオでの演奏は、4月のライブ〔西仲美咲バースデー・ライブ2011 参照〕で初めて実現がされましたが、この時はまだ実験段階な部分がありました(元々、西仲さんと自分のデュオ・ライブの予定で、ゲストで和丸君が入る程度だったのです。…結局は殆ど入っていましたが…笑)。しかし、西仲さんはこの時に確かな手応えを感じたそうで、それがそのまま今回のライブにも繋がっていき、それは今後にも続いていく事かと思います。お馴染みのメンバーではありますが、新たな挑戦を感じたのは、こういった背景があったわけです。
実際音を出してみると、やはり最初は慣れない部分が多いのは事実です。まだ自分はベースがいない編成でライブをやる事が多いので良いですが、和丸君がライブをやる時は、殆どと言って良い程ベースと一緒でしょうから(笑)、むしろ大変なのはこちらでしょう…。しかし、そこは流石の腕前で、そんな状況にもすぐに対応し、徐々に演奏にも慣れてきている感じが自分にも伝わってきました。音の出方は違うにしても、それぞれの表現したい事さえ一致すれば、音楽の核となる部分は出来上がったも同然です。後は個々の表現次第ですが、ここからはベースがいる時の編成と、何らスタンスは変わる事はありません。
このトリオの曲にしても、西仲さんのオリジナル曲や、沖縄民謡をアレンジした曲が大半を占めてきて、そのオリジナリティ度には一層拍車を掛けています。ベースレスという状況から生まれるリスクを、逆に魅力に変えてしまったこのトリオ…。是非今後にも期待しましょう!…次回のライブは6月21日(火)、吉祥寺 Meg にてです!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆大久保 Boozy Muse のHP…www.boozy-muse.com/