今年の春も、毎年恒例となっている自分自身の九州へのツアーが行われました。いつもの通りシンガー・ソングライターの Daddy 津田さんに呼ばれてのツアーで、今年は北九州地区以外に大分でも演奏を行ったので、晴れて“九州”ツアーと呼ばせて頂きましたが(笑)、こうして徐々に広がりをもって訪問出来るのは、本当に嬉しい事でもあります。勿論、ツアー後の鉄道の旅も充実させていましたが(笑)、順に振り返っていきたいと思います。
3月31日(1日目)
大惨事となった地震の月の、最後の日となった3月31日に、自分は九州の大分に向けて出発をし始めました。まだ都内の鉄道では、結構な減便が行われていた時期で、羽田空港にも行くのも余裕をもってという感じでしたが、無事に空港に着けたのは幸いでした。ただ、空港内の灯りは節電を行っており、いつもより暗めという印象も受ける事になります。しかし、こうして空港ターミナル内をよく見渡してみると、天井には天窓も設けられている等、それによって光が届いているという事も実感させられました。成程、よくできたターミナルなのだとも思います。
今回の大分までの便は、最近この路線に就航したという、スカイネットアジア航空を利用しました。ANA(全日空)傘下ではありますが、値段も安く、今回のツアーには有難い存在の航空会社です。主に九州路線を運航していますが、利用するのは久し振りで、羽田空港から乗るのは初でした(今まで、地方から羽田に向かう時に利用していたのです)。
離陸して、いざ進路を西へと向けますが、ドリンク・サービスが行われたのは意外でした。…と言うのは、親元のANAではドリンク・サービスは既に有料(水やお茶等は無料)になっているからです。ANAより値段が安い、こちらの方がドリンクが無料というのは興味深いですが、ANAの格安部門という航空会社ではなく、もう、別ブランドとしての航空会社としての自覚があるのかもしれませんね。確かに、飛行機の塗装にしても、機内のデザインにしても、南国に行くという風情が十分に感じられる航空会社でもあります。
名古屋付近を過ぎ、琵琶湖付近を過ぎ、中国山地を抜けて…、天気の良いフライトは順調そのものですが、やはり飛行機は早いです。結構な山の中に存在する広島空港を見ると、若干進路を南西に向けましたが、もう降下の準備の開始です。日本地図を見れば分かりますが、大分という場所は九州の中でも一番東に位置し、それは山口県の真南ぐらいの場所にあるのです。直線距離で言うと、福岡空港や北九州空港、そして山口宇部空港よりも近く、本当に広島の先…と言っても言い過ぎではないような気がしました。
…さて、大分空港に到着しました。まだ羽田空港を出てから1時間半くらいしか経っていないのが素晴らしいですね…。迎えの Daddy さんは少し遅れていましたが、初めて訪れた空港という事で、こういう時の時間潰しではお馴染み?の展望デッキにて、飛行機でも眺めている事にしました(笑)。ちょうどスターフライヤーの旅客機が、タッチ・アンド・ゴー(簡単に言えば、着陸後に素早く離陸体制に入り、再度離陸する事)の訓練を行っているところでした。デッキは左下写真のようにワイヤーが張られていて、更にその足元にフェンスがあって近付けないので、飛行機撮影には残念ながら適さない場所でしたが、海が間近に望めるとあって、気分転換には良かったと思います。
そうして Daddy さんの車が、ボーカルのルージュさんも乗せつつやってきました。ルージュさんも毎回のツアーでの心強い協力者でありますが、この日は一緒に演奏する予定ともなっていたので、北九州から足を運んできていたのです。役者は揃った!…という事で?一路大分市内へと車を走らせていきました。
大分市内までは、車で1時間程…という感じでしょうか。大分空港は、大分市内にあるのではなく、国東半島の東南側に位置する為に、ここから別府湾をほぼ半周するように向かわないと、市内までは到達出来ないのです。この遠さが大分空港のネックでもありましたが、その代わりに杵築市や別府市等、街の様子を見ながらの車の旅も出来たので、結果的にはなかなか楽しめていたかもしれません(笑)。そうして大分中心部を抜け、大分川を渡り、車は牧という所に到着しました。
着いたのはライブハウスではなく、温泉施設の前でした(笑)。どうやらここで、ひとっ風呂浴びてからお店に向かうようです。まだツアーは始まったばかりで疲れてはいませんでしたが、移動距離を考えると、もしかしたら身体には無理をさせていたかもしれません。身体を温泉に馴染ませ、改めて心機一転でライブハウスに向かわせる事にしましょう♪
そうして、今回演奏するお店に到着です。見た目には一軒家と見間違う程のお店ですが、中はれっきとしたライブハウスで、成程、確かに“音楽”という雰囲気がとても伝わってきます。ここは“fサウンドカフェ”というお店で、Daddy さんは勿論、さばいばるいとうさんも出演した事のあるお店との事…。まさか自分が“単体”で出演する事になるとは…。
…と言うわけで、ここでは基本的には1人での演奏となったのですが、先程前述したように、ルージュさんを交えての演奏と、それともう一方、地元のギター弾き語りの Toimo さんという方とも、1曲程一緒に演奏する事になりました。これは Daddy さんがセッティングしたもので、前日に Toimo さんが誕生日を迎えた為に、“自分との共演”をプレゼントしたのだそうです。
何とも恐縮な話しではありますが、Toimo さんは基本的に地元で演奏活動を行っているので、他の地方の人との共演経験も難しい事から、今回は良い機会にもなったのではないかとも思いました。しかも曲は Toimo さんのオリジナル曲で、勿論自分は、ぶっつけ本番に近い状態での挑戦です(笑)。ただしメロディを大切にされているのか、非常に分かりやすい曲でもあったので、ほぼ問題無くステージをこなす事が出来たのは良かったです。何か少しでも印象に残って頂けたら幸いですね。
ルージュさんとの共演曲は結構多く、4~5曲はやらせて頂きました。この中には今まで自分がレコーディングもさせて頂いた曲もありますし、今回初めて披露する曲もあります。ルージュさんも九州の方なので、一緒に自分と音を出せるのは、今回のようなツアーの時、つまり1年に1回あるか無いかという感じではありますが、そんな貴重な時間を過ごせたのは良かったと思いました。皆さん結構真剣に聞いて下さって、遣り甲斐があるステージだったとも思います。
このように、この日は共演の多い日でもあったのですが、2ステージある内の1ステージは、自分1人だけでたっぷりと演奏させて頂きました。久し振りの自分単体でのライブに、最初は慣れも必要かなと思いましたが、暖かいお客さん方のお陰で、楽しく弾けたと思いました。一応はジャズのピアニスト…という事で紹介されましたが、演奏した曲はスタンダードの他に、洋楽や邦楽のポップスや自分のオリジナル曲など、わりと幅広くやったと思います。やはり、初めてのお客さんには、聴きやすさ、取っ掛かりさも重要だと思ったからです。
ライブも盛り上がり、その後にはお客さん方やマスターも含めて、打ち上げが始まりました。ここまで来ると、普通に人の家でのホーム・パーティーみたいに思えてきましたが(笑)、大分の方々との楽しい話し…、十分堪能させて頂きました。色々と御馳走になってしまいましたし、ツアー初日として、良い感じで始められたと思います。共演も含めて、皆様どうもありがとうございました!
そして、このまま大分に泊まるかと思いきや、やはり今夜中に北九州に戻らなければいけないとの事…。この時点でもう時間は24:00近かったのですが、ひとまず、Daddy さんの車の運転に託す他無さそうです(笑)。このツアーでまた訪れる大分県を後に、現在の Daddy さん宅に向けてこの日は終わりを告げました。道中は2時間半以上は掛かったように思います。
4月1日(2日目)
疲れたように眠った後の2日目ですが、気持ちの良い目覚めでありました。JR門司港駅に程近く、鉄道もすぐそばを走っているようで、たまにガタンゴトンと聞こえてきます。そんな中、まずは昼食を…という事で、ルージュさんの働き場所でもある、うどん屋の“千兵衛”というお店に向かいました。ここは門司港に来る度に何度か寄らせて貰っているお店でもありますが、今回はお店の2階の個室に案内され、うどんどころか、鍋をつついて食べるという状況になり、お昼から贅沢な時間を過ごさせて頂きました。
そもそも、こんなスペースがある事自体が知らなかったですが(笑)、個室…というかフロアも別なので、本当にゆったりとした時間が流れたものでした。自分も昼間からビールを頂戴してしまい、どんどん楽しい気分になってしまいます…(笑)。この後、少々の散策を行おうとしていた自分でしたが、結局 Daddy さんの家に舞い戻り、昼寝の時間としてしまいました(笑)。何とも贅沢、且つ、素直な気持ちに忠実に動いた1日でもありましたね。
さて、この2日目のライブは、門司港そわあるというお店にてです。ここは以前、さばいばるいとうさんの UNIT で出演〔さばいばるいとう UNIT、西日本・九州ツアー(2010.8.5~8.13)参照〕させて頂きましたが、今度は自分名義での出演となり、何だか前日の f サウンドカフェと言い、伊藤さんの通った軌跡を追っている自分がいるような気がしてきてしまいます…(笑)。喫茶レストラン風のお店で、店内は数々のソファ・タイプの椅子があり、存分にお客さんにも寛いで貰いながらライブを見て頂けそうでした。この日はオープニング・アクト?として、Daddy さんにも弾き語りライブをやって頂き、自分も早速楽しんでしまいました。そのまま自分の出番と移っていきます。
このお店には、アップライトですが生ピアノが置いてあります。以前の伊藤さんのライブの時には確かまだ置いていなく(代わりに、電子オルガンがあったような気が…)、自分達が持っていったキーボードを使っていたので、ここのピアノで演奏するのは今回が初めてでした。やはり自分にとっては生ピアノの方が有難く、テンションも高めで演奏をしていきます。
まずはジャズ・スタンダード曲を何曲か、そしてカバー曲を交え、そのままオリジナル曲も加えていきます。やはり久々の街で演奏しているという状況であるので、曲は分かりやすいところから入っていくのが得策だと思ったからです。既にお客さんの中には、馴染みになってきた方々も大勢いらっしゃいますが(嬉しいですよね!)、それでも1年振りという歳月は、徐々に曲に慣らせていく必要があると思うわけです。勿論、演奏する曲には、その説明をしていくのも重要な場です。
自分のソロだけの演奏を何曲か終え、今度はゲストの方を加えて進めていきます。このツアーでは皆さん御存知の、盲目のトランぺッターの小倉久司さんとであり、毎年毎年、自分も楽しみにしている時間でもあります…。打ち合わせ等は殆ど無しで、選曲に関しても、ほぼこの場で決めていく感じです。スリリング且つ、本当にジャズらしい時間と言うか、真のライブらしい時間がいま始まったとも言えました。即興のブルース曲なんかは、特に音楽が聴かない人でも、お互いの楽器で会話をしていくような感覚が垣間見えたのではないでしょうか。正に“音”という言葉でコミュニケーションです。1年振りの共演に、言葉はいらなかった…と言うと、格好付け過ぎでしょうか…(笑)。
やはり、トランペットが入ると、サウンドに華やかさが増します。最後には自分のオリジナル曲である“On The Way Home”も演奏し(このツアーではお馴染みになっている曲で、小倉さんも1年振りに関わらず、よく覚えていて下さいます)、お客さんも大変喜んでくれて、そのままアンコールへと突入しました。アンコールはもう景気良く、“Take The A Train”を弾いてしまいましょう。ここはもうお互いの演奏が爆発したと言うか(笑)、お互いの力を出し切った形になりました。その熱さが伝わったのか、会場内でも手拍子が上がり、皆で一体になって盛り上がっていきます。最初から最後まで、本当に良い時間を過ごさせて頂きました。
この日は色々な方に駆け付けて頂いて、本当に嬉しかったです。ライブ後には、皆でお話しも沢山させて頂きましたし、賄いも美味しく頂きました(笑)。今回の、北九州での演奏はこれで終了となって、次の日から再度大分へと向かいますが、また1年後?に、良かったら寄らせて頂きたいものです。改めて、ありがとうございました。そして、小倉さんとの次回の共演も楽しみにしたいと思います!…この日は、最後の北九州の夜を満喫した感じになりましたね。
4月2日(3日目)
わりと朝早くに、この日は出発しました。…と言うのも、昼過ぎまでに大分県の九重町は飯田高原に行かなければならなかったからです。九重町も何度も足を運ばせて貰っている場所ですが(以前の Daddy さんの家が、九重町にありましたからね)、北九州から見ると、結構遠い距離に位置する場所です。しかも、途中までは高速道路無しで向かうので、時間も掛かるのは当然の場所です。朝8:00過ぎには家を出て、お昼頃までに着ける予定で、車を飛ばしていきました。
道中の運転は順調そのもので、大分県に入って高速道路に乗りつつ、由布岳(左上写真参照)を見ながら九重町に入ります。しかし、ここがゴールではなく、高速道路を降りてから、また再び山を上がっていく感じになります。…九州というのが、如何に山がちな場所である事がよく分かるというものですが、そんなこんなでこの日の目的地の場所、飯田高原は宮柱邸宅という所にやってきました。
…と、まずはその場所の前に、昼御飯を案内されました。宮柱邸のすぐ近くに建つ、結構新しめの建物で、ロッジ風のレストランになっていたのですが、店内がこれまた洗練されている事。食事も洗練された感じのものが出され、これは関東で言うところの、軽井沢や清里のような雰囲気があります。いきなり歓迎されて、こちらは驚くばかりでしたが、再度、宮柱邸に案内して頂きました。
この宮柱邸というのは、名前の通り、宮柱さんという方の所有している別荘で、広々としたその建物の一室にはグランドピアノが1台置いてあり、小さな音楽会ぐらいなら開催出来るようなスペースが用意されているのです。実際、ここでは何度かコンサートが行われており、地域を盛り上げる事にも貢献しているのだとか…。暖炉等も置いてある、非常に温かみを感じる場所で、何だかここで演奏出来る事が嬉しく思えてしまうような、そんな心境にもなりました。
しかし、この宮柱邸ですが、高原の真っ只中に位置し、かなり人里からは離れた場所にあると言えます。こんな所に、そんな簡単にお客さんが来るものなのでしょうか、、…という思いは、全くの不用でした。演奏時間が近付くにつれ、自分でもビックリするぐらい沢山の方にお越し頂けていて、その会場は満員の状態に!…地元の方が多いとの事でしたが、この場所で定期的に演奏会をやっているという事が、広く知られている証拠でしょう。また、皆楽しみに来て下さっているというのも強く感じ取る事が出来ました。これは…期待に応えなければいけませんね!
…という事でこの日は、ジャズ・ピアノ・コンサート…と言うよりは、皆にジャズに親しんで貰おう…という方向で取り組んでみる事にしました♪…実際にお客さんに聞いたところ、普段、音楽に触れる機会はかなり少ないらしく、コンサート…というと、やはり真っ先にはクラシックが思い浮かぶとの事…。これでは、この場でいきなりジャズの曲をやっても、?マークが出てしまうに違いありません。まずはポップスの、どなたでも知っている曲から耳を慣らして頂いて、そして徐々にジャズらしい雰囲気にもっていく事にしました。
途中では何となく、ジャズとは何か…的な説明も入れてみましたが、特に難しい話しはしていなく、とにかく雰囲気だけでも伝われば良いかな…という程度です!…そもそも同じ音楽なのですから、難しく考える必要は無いのです。ただ、ジャズの聴き所というのもやはりありまして、それを知っているのと知らないのでは、面白さの度合いが違ってくるわけです。…最終的には、ジャズの曲を演奏して拍手が来れば良い…。これで十分ではないですか!
嬉しかったのは、こちらが説明すると、お客さんも素直に反応してくれるというものでした。これは説明し甲斐がある!…というわけではなくて(笑)、皆で一体になっている感じが心地良かったのです。お客さんにも好評だったようで、自分のオリジナルCDも何枚か購入して頂けました!…こうした東京から遠い場所で、自分の音楽を聴いて下さっている人達がいる…。何だか本当に有難いものです。演奏後には、お客さんとの団欒の時間もあり、Daddy さんも加わって(最後の方には、いつの間にかステージに立って弾き語りを始めていましたが…笑)、和気藹々とした時間が流れたものでした。
…さて、時が経つのは早いもので、そんな宴会に近い団欒の時間を過ごしていたら、辺りが暗くなってきてしまいました。周りには殆ど何も無いので、日が暮れると本当に真っ暗になってしまっていましたが、これぞ高原の夜ですよね。この日は、宮柱さんからホテルを用意して下さるという事で、近く(…とは言え、車で15分くらい掛かりましたが)の温泉付きの観光ホテルへと案内されました。そして次の日の昼、また自分は演奏の為に宮柱邸に舞い戻ってくるのです。その前に…、ひとまずこの日は休息といたしましょう。どうもお疲れ様でした!
4月3日(4日目)
充実したホテルライフ?を満喫し、この日はお昼前頃に再び宮柱邸へと向かいました。昨日、ホテルに車で向かっていた時は暗闇の中を走行していたので、どのように走っていたのかはよく分からなかったのですが、やはり昼間になると景色が変わります…。どうやら、宮柱邸から更に高度を上げた所にホテルは位置し、付近には本当に湯気がたっている箇所があるなど、出来ればもう少しじっくり居たいところでもありました。
さて、宮柱邸に着きました。この日はお昼にもここでピアノの演奏を行い、そして今ツアーのすべての演奏スケジュールは終了するのですが、なんとこの日は子供達に向けた演奏を行うようです。子供達…というのは、本当に子供達で(笑)、大きくても上は中学2年生…、下に目を向けると、小学校にも入っていない子達ばかり(こちらが大多数)と、なかなか経験の無い状況になってしまうようでした。
ここでの演奏は、また普段とは違った側面が必要になりそうです…。しかも、宮柱さんが気を遣って頂いているのか、拘りなのかは分かりませんが、自分が演奏している時間は、その会場は子供達だけの空間にさせるという事で、大人達はその場から退出…、本当に“自分”と“子供達”だけの状況が出来上がっていたわけです。これはなかなか大変でしたが、手拍子をさせる等して、演奏に参加型の形を作り、なんとか一体感を持たせたものでした。子供達も、最初は緊張しているようでしたが(たぶん、自分が緊張していたからですよね…笑)、徐々にほぐれ、最後には皆で手拍子をしながら音楽を聴いてくれる…という場になったのは嬉しい限りでした。
…こうして、今回の演奏スケジュールは全て終了しました。ホッとしたと同時に、この日の事もあってか、何だか勉強になった気分でした。ツアーに行くと、やはりその場その場での状況によったステージングを求められますが、それは“地域”で判別するのではなく、やはり“人と人”との状況が重要になってくるのですね。また来年も、ここでの演奏はお願いしたいと言って頂けましたので、自分も更に腕を磨いて、また立ち寄らせて頂けたらと思います。ひとまず宮柱邸の皆さん、2日間、ありがとうございました!
…さて、ツアーの日程自体は終わりましたが、これで自分が素直に東京に戻る…わけがありませんよね(笑)。ひとまずは Daddy さんに連れられて、知り合いの蕎麦屋で軽く腹ごしらえをして、車でどこかしらの場所(駅)まで送って貰う事にしました。
この“どこかしらの場所”…というのを説明するのは難しいですが(笑)、何度も自分は九州に足を運ばせて貰っているという事もあり、現在は九州の鉄道の完乗を目指しているところでもあります。九州新幹線も開通しましたし、それを道中に入れながら、東京に戻る4月6日までの、あと3日間と半日…、効率良く、かつ充実した鉄道の旅を楽しみたいものです(笑)。
山を降り、九重を市街に出てくると、ここはJR九州の九大本線という路線が走っています。付近の大きな駅となると、隣町に豊後森という駅がありますが、まだこの路線は、完乗を果たしていない路線です。ここから乗ると、上りも下りも豊後森駅から片方側しか乗れない事になり、完乗を目指すなら、結局またこの駅に戻ってくる必要があります。
…という事で思い出してほしいのが、昨年の〔竹内大輔、北九州ツアー(2010.4.1~4.5)〕での模様です。この時の鉄道探索時に自分はJR日田彦山線で南に向かい、久大本線との接続駅である夜明駅(日田彦山線の終点でもあります)まで来て、その駅から久大本線で西に向かい、久留米駅へと到達するルートを通っていました。つまりは、久大本線の夜明駅から東側が、まだ自分の乗っていない区間でもあるわけです。少し豊後森駅付近からは距離がありますが、Daddy さんも快く?引き受けてくれたので、ひとまずの目的地は夜明駅となりました。しかし、ここは前回も紹介したように、特に大きな駅ではなく、Daddy さん的にも、何故この駅に?…という感じだったかもしれませんが(笑)、とにかく無事に夜明駅まで送ってくれました。…今ツアーのお礼を言って別れ、いよいよ自分の趣味の旅のスタートです(笑)!