昨日は、ボーカルの彬子さんのライブをやってきました。月に1回は必ずバンドでのライブをやるという方針のもとで今回も行われましたが、場所をいつもの六本木から移して、渋谷にある Under Deer というお店でやったのが、非常に目新しい事でもありました。
月に1回、必ずバンドでのライブをやるというのは、月日が経つに連れてそれは難しい挑戦ともなってきます。こういった方針にしてから、既に約半年が経とうとしていますが、新規開拓のお店でライブを行うというのも、長く続ける秘訣ではないでしょうか。そして、出来れば既存のお店とは異なった雰囲気の場所を望みたいところですが、ここ Under Deer は紛れも無く、今まで自分達がやってきたライブハウスとは違った方向性が感じられる所でもありました。
ライブハウスはライブハウスなのですが、どちらかというとクラブっぽい雰囲気でしょうか。また、店内の背後にはバー・カウンターが用意され、お酒の種類も豊富そうです。また、奥には厨房もあるので、パスタやピザ等、食事も注文出来るのが嬉しいところです。椅子やテーブルが数多く用意され、基本的には座りながら見る事ができ、更に客席の一段高い場所にはソファも何脚かあるので、より寛いだ時間を過ごす事が出来そうです。これは、お客さんのライブハウスでのそれぞれの過ごし方に対応されたものであり、その意味では様々なニーズに応えられたお店もあると言っても良いでしょう。確かに、席を立って盛り上がって聴きたい方もいれば、ソファに座り、静かにお酒や食事を楽しみながら聴きたい方だって多くいる筈です(そもそも自分がそうなのです…笑)。このお店は自分も含め、彬子さんも初めてブッキングして頂いたお店でもありますが、より多方面のお客さんに御覧頂ける機会にも繋がりそうですね。ライブも気合が入るというものでした♪
ステージですが、お店の壁のコーナーに三角になる形で設置されている為、どちらかというと小さめ…という感じでしょうか。ただ、今回はギター抜きの4人の編成での出演となったので、そんなに狭いと感じる事もありませんでした。むしろ、お互いが今までより至近の距離で演奏しているので、より息の合ったプレイが期待出来るというものです。
演奏そのものは、新しい場所でやる…というよりも、ギター抜きでやる事の方が大きな変化と思えるような状況でした。確かに彬子さんのバンドでは、今までギターが欠かさず音に加わっていたので、それが無くなるというのは、演奏面でも色々と考えなければいけない部分でもあったりするのです。そしてその埋め合わせの負担は、基本的には自分のピアノで補う事になるのは当然で、その辺りにも気を遣いながらの演奏になっていったように思います。
極端な話し、ハーモニー担当はこの編成ですと、もはやピアノでやる他無いのです。ベースでも出来なくはないですが、全体的にはピアノが分かりやすく支配出来る楽器なので、この際いつも以上に弾く事が求められるわけです。確かに、3割増しぐらいで弾かないと、何だか物足りなく聴こえてしまう(いつも聴いて頂いている方には…)恐れもあるわけで、…かと言って、弾き過ぎも歌を邪魔してしまう事になるので、色々とバランスが大事なわけです。ただ、自分はどちらかと言うと、バンド編成での場合、ギター抜きでライブをやる事が結構多いので、これは自然に身体に染み付いている考えでもありました。今回も6曲の選曲がありましたが、全て問題無く披露する事ができ、遣り甲斐のあるライブでもあったと思います。こうした対応もまた大事なんだと、改めて思った次第でもありました。
そんな中、今回のライブもまた新曲が増えました。タイトルは“Your Love So Special”というものですが、彬子さん曰く、凄く久し振りにギターで作った曲なのだそうです。そもそもピアノの弾き語りライブもやっている彬子さんですが、ギターを弾くイメージは全く無かったものの、今回は敢えてギターで作っていったそうです。ただ、あまりコードの押さえ方の種類は知らないので、簡単な曲になってしまったのだそうですが、自分はそれが逆にシンプルさを生み出して、今までにない感じの曲が出来上がったなと素直に思いました。勿論、新たにアレンジもさせて頂きまして、曲の持つシンプルな部分を壊さずに、無駄なく起承転結が出来上がったと思います。こういったシンプルな曲ですと、やはりメロディが耳に入ってきやすくなるんですよね。そんな持ち味を出した、今後も期待して良い曲のように思いました。ただ、ギターで作った曲が、皮肉にもこの日はギター無しの編成でやる事になるとは…(笑)。
この日は、自分達も含め4バンドの出演がありましたが、他のバンドが演奏している時には、ステージを見ている場合は勿論、食事・お酒を楽しんだり、お客さんとの触れ合いの時間を過ごしたりと、やはりこのお店の環境を生かした楽しみ方をしたいものでした。ステージ上のライブも大事ですが、自分は、こうしたお客さんやスタッフの皆様を話をしたり、一緒にお酒を食事を楽しんだりするのも、演奏と変わらず大事だと思っているので、こうした機会が作れたのは本当に良い事だと思います。全てのバンドのライブ後は、もうお店の中にいる全員それぞれで、思い思いの時間を過ごせるような感じになっていて、とても楽しい状況だなと思いましたね。
そんな時、お店の人から、イェガー・マイスターというドイツのリキュール(アルコール度数が35度!)が、お客さんも含めて何杯も振る舞われ(若干、割って飲んでますが…)、話しが盛り上がっていたせいもありましたが、これはかなり酔っぱらいましたね(笑)。自分は8杯ぐらい飲みましたが、ある時から急に身体にキました(笑)。自分は何とか無事に帰りましたが、その時に、お店の出口まで見送りをしてくれたメンバーは大丈夫だったのでしょうか(右上写真参照)。何にせよ、楽しい1日でした♪…またこのお店でもライブをやっていきたいものです。ひとまず、次回のライブは六本木 Morph-Tokyo にて、日にちは5月13日(金)です!
☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/
☆渋谷 Under Deer のHP…under-dl.iflyer.jp/venue/