お互いに初めてのお店もあるので、リハーサルこそ手探りの感じで音を合わせていったものでしたが、本番になると、やはり慣れた自分達です。そもそも、出音に対する即興的なアプローチが最近の自分達の傾向で、こうなると今までの練習というより、その時の呼吸感と言うか、今の状況を素直に音に出来るか…とか、そういった内容が重要視されるのです。
しかも今回は演奏時間が50分と、いつもより長めに用意されています。曲も全部で8曲程用意し、“Seasons Of Love”や“ヨイトマケの唄”等、自分達にとってのスタンダード曲と言っても良い(笑)曲から、エディット・ピアフものの“バラ色の人生”、“アコーディオン弾き”、そして即興的な演奏を全面に出した“Besame Mucho”、“Honeysuckle Rose”等、それはバラエティに富んだステージを展開させていきました。…そして、これらは大急ぎで演奏したわけではなく、ゆっくり…、そしてじっくりと進めていったのが良かったのかもしれません。十分見応えのある内容でしたし、自分的にも遣り甲斐のある演奏だったと思えたからです。
そして、ステージ中には藤本さんも呼び込み、鹿嶋さんとのデュエットも実現しました。曲はこれまた珍しく、かまやつひろしの“No No Boy”と、相当攻めた選曲です(笑)。ただ、この曲がこの2人の歌にはとてもよく似合っていて、一気にライブハウスの雰囲気が変わったのを覚えています。曲の持つ魅力も勿論、ボーカリスト2人との合わせ技の、とても良い空間での演奏でした。正にタイトル通り、台風の目のような曲になったではないですか…(笑)。
自分達は、オープニング・アクトの方を除くと3組中1バンド目の出演で、時間的に20:00頃にはもう演奏は終わってしまいました。そしてゆっくりと、この後に出てくる方の演奏を、お酒でも飲みつつ見ていたわけですが(笑)、次に出演した佐藤歩さん然り、ラストの藤本大祐さん然り、思わず見入ってしまう、本当に魅力的な演奏でした。最後まで楽しく過ごせ、とても気持ちの良い時間を体験出来たと思います。来月には無くなってしまうという Pagota ですが、こうした新たな出会いも頂けたという事で、またどこかでよろしくお願いしたいです。どうもありがとうございました!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆藤本大祐さんのtokyo.cool.ne.jp/fujimotodaisuke/
☆秋葉原 Pagota のHP…www.will-company.jp/pagoda/top.htm