やらっぺさんは、自分達の UNIT が関西方面でライブをする時に、よく対バンとしてお世話になった弾き語りの方で、以前、Daddy 津田さんの生前葬ライブ(笑)でもお会いしていました〔旅日記 34.余部編(2010.6.18~6.19) 参照〕。…即座に伊藤さんに参加したい旨を伝えると、快く承諾してくれまして、急遽、慎家ライブが決定したのです。勿論、ジャンべのミキヤも一緒で、何だか一気に楽しくなってきた瞬間でもありました。
自分は慎家まで電車で向かいましたが、ルート的には殆ど通常通りの運行で、順調に現地へと到着する事が出来ました。相変わらず、広い店内…とは言い難い場所でしたが(笑)、それでも演奏出来る事の有難さは何物にも代えられません。
さて、音チェックの為に少々のリハーサルを行ったのですが、その時に伊藤さんから渡されたのは、これとこれとこれ…と、新曲の譜面の嵐(笑)!…確か全部で7曲あったと思いますが、この時期のライブにそういった試みが行われるとは思わなかったので、自分は相当面喰ってしまいました(笑)。まるで、通常時のライブのようです。ここで初めて自分は、伊藤さんにとっては地震の時であろうが、余震が続いている状況であろうが、ライブに対しての気持ちは常に平常心である事に気付かされました。
自分は今回のライブに対して、“こんな時だからこそライブを!”…的な気持ちがあって臨んでいたものでしたが、伊藤さんはあくまで、“いつもの感じ”です。もしかしたら、被災地の方々が本当に望んでいる事を、この人は地でいってるのではないでしょうか…。少し考え過ぎかもしれませんが、自分は目の前が晴れたような気持ちにもなったものでした。
この日の演奏は、自分達、やらっぺさん、また自分達…という順番にしていて、その後最後に2,3曲、やらっぺさんの歌で終了させるというステージにしていました。内容的にはたっぷりなものになりましたが、確かに、伊藤さんには新曲の山がありますし、全部やるか分からない…と言っていた割りには、4,5曲は取り上げたような気がしましたから、むしろ自分達的には時間が足らなかったわけです(笑)。相変わらずアグレッシブですが、それに演奏を合わす自分とミキヤに、自分ながら誉めてあげたいものです(笑)。
やらっぺさんの、ちゃんとした(以前の Daddy さんの時は飛び入り的な感じだったので…)ステージを見るのは久し振りでしたが、耳に歌詞が残りやすく、そして素直な表現が相まって、楽しく聴く事が出来ました。やらっぺさん自体、千葉県で演奏するのは初めての事だったのだそうですが、この日たまたまいらしていたお客さんも、その存在を目に焼き付けて頂けたのではないでしょうか。また来て頂ける日がきっと来る事でしょう!
そして、ステージの最後の方には、やらっぺさんから急遽、キーボードで参加してくれと頼まれまして、勿論、自分は曲を殆ど知る筈も無く、本当にその場に出た音に反応してのジョイントが実現したのです。更に最後の曲ではミキヤも参加しまして、自分達的には、相当即興性の強い演奏になっていたに違いありません。しかし、これが本当に楽しく、是非ともまた機会があればやりたいなと思いました。そこに存在していたのは間違い無く“音の会話”で、これがあるからこそライブは楽しいのです。今回のライブは、自分にとっても(日にち的に)久し振りのライブでしたが、改めて演奏の楽しさ、そして演奏出来る事の幸せを感じた1日になりました。急な申し出にも関わらず、快く出演をさせてくれた皆さんに、本当に感謝です!…演奏する事によって、皆さんに元気を発信出来るかなと思って臨んだ今回のライブでしたが、結果的には、逆に元気を貰ってしまったライブでもありました。音楽の力って…大きいですね。
さて、ライブは終わりましたが、ここ慎家は元々、カラオケで歌が歌えるお店です。今度はお客さんが歌う番…という感じになりましたが、何故か伊藤さんもマイクを持って歌い出し、それが今日の締めの場面となりました…。どうもお疲れ様でした(笑)!
☆さばいばるいとうさんのブログ…sabaibaru.hamazo.tv/
☆やらっぺさんのブログ…maruta.be/yarappe