●21時間遅れのハワイアン航空
2月1日の夕方18:00頃。自分はハワイに旅立つ為、羽田空港の人となっていました。昨年の10月末に、定期国際線が復活したという事で、記憶に新しい羽田空港ですが〔鉄道さんぽ 6.(東京モノレール羽田線編) 参照〕(それまで僅かながら国際線は存在していましたが、こちらはチャーター便の扱いとなっていました)、新国際線ターミナルも完成し、それは利用してみたくなるというのが自分の本望というもの…(笑)。羽田~ホノルル便も設定されたという事で、すぐ様自分はその便を押さえたのでした。
羽田空港というと、成田空港と比べてその利便さが第一に挙げられるでしょう。品川駅や浜松町駅からは最短13分で到達する事ができ、自分の家からも1時間程で着く事が出来ます。横浜方面の方々なら、更にその距離を比較した時に顕著だと思います。
また、便の時間設定の遅さにも特徴があります。成田空港という空港は、離着陸の使用時間が6:00~23:00と決まっていて、この他の時間帯では緊急時以外認められていません。本当に1分でも越えてはならないので、遅れなどを考慮すると、成田空港出発というのは遅くても22:00発ぐらいが限度となります。そうなると、チェックインは出発の2時間くらい前が望ましいので、20:00に成田空港到着…。自宅を出るのは18:00過ぎとなってしまうところでしょう。これに比べて、羽田空港は24時間運用が可能となっていて、特に今回自分が乗る便は、23:59発というものでした。…となると、空港集合は22:00、自宅を出るのは21:00頃でも十分間に合うという事になります。自分はあまり関係がありませんが、普通に仕事がある人でも、仕事後に空港に行くという事が可能な時間でもある事が分かります。
そして、成田空港に就航していなくて、羽田空港にのみ就航している航空会社が存在します。それは自分が今回乗るハワイアン航空というもので、その名の通り、ハワイを本拠地とした航空会社なのです。日本への定期乗り入れは、この羽田空港の国際化を受けて初めての事で、羽田~ホノルルという、日本人の利用もかなり意識したこの路線は、相当自信があって開設した事と思われます。基本的に、自分が海外へ行く時は、なるべく現地の航空会社を使いたいという気持ちがあるので、逆に言えば、ハワイアン航空が羽田空港に就航したので、今回の旅先はハワイにしよう!…という気持ちさえあったかもしれません…(笑)。変な理由だと自分でも思いますが、とにかく今回は、その飛行機の路線さえも相当拘りを持って考えた旅行でもあったのです。
しかし、先程言った、2月1日の夕方の18:00…。本来自分は、既にハワイに着いている筈でした。…と言うのは、本当の自分の出発日は、その1日前の1月31日だったからなのです…。話しを1日前に戻すと、その日の昼頃に旅行会社から電話があり、「1月31日羽田空港出発のハワイアン航空ですが、機材のメンテナンスの関係で、まだ現地(ホノルル空港)を飛び立っていなく、今日中の出発は困難です。空港には行かないようにして下さい!」…と事付けをされたのです。最初は、どういう事か訳が分かりませんでしたが、とにかく飛行機は相当遅れるという事でした。日本から別の機材で…と考えても、そもそも向こうの空港から飛んできた飛行機が、羽田空港で折り返してまた現地に向かう為、控えの機材というのも考えられないのです。こういう時に、現地航空会社利用のデメリットが当て嵌まってしまいましたが、改めて案内された出発時刻は、2月1日の21:10発。約21時間の遅れです。つまりは1日無駄になってしまい、これで4泊6日だった行程は、必然的に3泊5日になってしまいました…。今更悔やんでも仕方無いですが、せっかく楽しみにしていたハワイアン航空が、大遅延という理由で悪い印象を持ってしまわざるを得なくなったのは残念でした…。それでも欠航にならずに、頑張って飛ばしてくれたという方を、むしろ賞賛するべきなのかもしれません。
とにかく、複雑な思いのまま羽田空港でチェックインを行っていた感じでしたが、それでもやはりハワイに行けるとなると嬉しいものです。むしろ、「やっと…」という感覚が多い分、尚更なのかもしれません。羽田空港に18:00到着というのは、飛行機の出発時刻からすると明らかに早過ぎるのですが、1日暇を持て余してしまったからか、早く空港に行っておきたい…という気持ちが強かったわけでもあるのです(笑)。
ハワイアン航空のチェックインこそ混んでいたものの、荷物検査や税関はスムーズそのものでした。まだまだ国際線の便は少ないので、並ぶ…という事は殆ど無いのです。建物自体も適度な広さからか、保税エリア内の免税店も、随分と見やすい感じで並べられているような印象を受けました。今度は万全の状態の時?に訪れたいものですね。
さて、そんなわけで1日遅れのハワイアン航空は、21:10定刻(もはや定刻と言って良いのかどうか…笑)に出発を始めました。機内にはハワイアンのBGMが流れ、乗務員の服装も花柄が基調になっていて、正に飛行機に乗った時からハワイ気分になれます。今回の機材はボーイング767-300ERで、ハワイアン航空の中・長距離部門(路線的に、ハワイ~アジア路線か、アメリカ本土路線になります)の機材にあたります。主翼にウイングレットが付いている新しい機材で、ここにハワイアン航空のコーポレート・カラーが纏ってあるのが良い感じです♪…夜の羽田空港をスムーズに出発し、関東の夜景にも、そのカラーが映えていたのが印象的でした。
東京の夜景が予想以上に素晴らしかったですが、そこを超えて太平洋になると、もう後は着陸するまで、ほぼ洋上飛行となります。本来なら23:59発と、深夜の運航になるので、出される機内食は軽め…と言われていたのですが、今回は21:10発だった為か、わりと一般的な量の機内食が出されていました(確実な情報ではありません…)。飲み物では、やはり南国らしい…という事でグァバ・ジュースを注文し、早速身体をハワイらしくしておきます(笑)。ハワイまでは、この時期は偏西風の影響を受けて、たった6時間で着いてしまうので、意外と呆気無いフライトです。夜が明けてきたのは。出発4時間半後ぐらいだったと思いますが、本来の便ですと、出発2時間後くらいに明るくなってくるのだとか…。やはり今回はイレギュラーの運航ですね。
さて、ひと眠りし、到着前の軽食を食べ終わると、そろそろ飛行機は降下を始めてきてしまいました。もう既に外は明るくなっており、機内も慌ただしくなってくる頃です。しかし、やはりハワイ便なのか、どこか緩やかな空気を感じる時間でもあり、自分はのんびりと外の景色でも眺めてようか…という感じです(笑)。
この辺りになると、機内右側には、ハワイ諸島で一番北側に位置するカウアイ島を見下ろす事ができ、そのまま15分程でホノルル空港に到着となります。現地時刻は8:50頃で、何とかこの日を無駄にしたくない時間でした…。ただ、日本との時差が19時間もあり、つまりは日本ではまだ深夜3:50という感覚なので、睡眠との戦い…という状況も否めません。ホノルル空港では、日本航空の最後のジャンボ機と言って良い機材を見る事ができ(今年の2月28日で、定期路線からは完全引退するそうです)、ちょっとラッキーと思いつつも、この日以降のハワイでの予定をどう組み立てるか…という事で頭が一杯でした(笑)。事実上、現地滞在は“3日と半日”という事で、自分のハワイとの戦いは、今始まったばかりだったのです。
まだまだ続きます!