ジャズ研の出し物と言うと、勿論“ライブ”になるわけですが、そこに喫茶店も併設しているというのが、他の部には無い特徴ではないでしょうか。これは自分が在学時代でもそうで、その名も“ジャズ喫茶 PIT INN”という名前で、現在も変わらず、その出し物を続けているのです。
そんな S.P.F.…、今でこそ月に1度は通る学校の門ですが、この日は自分は、何か特別な気持ちでそこを潜ったような気がしました。
ジャズ研の生徒にとって S.P.F. は、恐らく特別な意味を持った時期と受け止められます。…と言うのは、この日をもって3年生は基本的に引退をし、部長などの役職も、完全に後輩達に受け継がせなくてはいけないからです。今後は大学進学へ向けての準備…という事になるのだと思いますが、自分がこのジャズ研をコーチするようになってから、よく教えていたのが現在の3年生であり(教えてから約1年半くらいになるので、当時は2年生だったわけですが)、その生徒達がジャズ研を引退するというのは、月日が経つ事の早さを思うのと共に、感慨深くなるのも当然の事だったのです。
現在、ジャズ研の3年生は15名くらいはいるでしょうか…。これでも受験組が減ったので、昨年よりは何人か減っているのですが、3バンドくらいは作れてしまう布陣です。実際、その数のバンドによるライブが行われており(若干、途中でメンバーの入れ替えはありましたが…)、そして、それぞれの音楽的な個性は確かなものだと受け止めました。
ジャズ研には“ジャズ”…と名前が付いているので、勿論基本的にはジャズという音楽を演奏していくのですが、元々“ジャズ”という言葉自体、広義で捉えられる部分もあるので、いくら高校生による演奏とは言え、その個性は本当に千差万別なものになっていたのです。それは見ていて面白く、そして教えてきた者としても、感動すら覚える出来事でした。
そして、やはり3年生のライブにかける思いというのは、他の学年には無い、只ならぬ気迫を感じましたね。皆よく弾きまくる事弾きまくる事…(笑)。曲を演奏するのもそうですが、どちらかと言うとソロ(アドリブ)を弾いていきたい…という感じでしょうか。これは最後に行われたセッションの時により明確に表れていましたが、フロント楽器陣は自由参加ではあるものの、進んでソロを弾きたいがためにステージに集まってくるのです…。そして、本当にその場の雰囲気で、1人1人アドリブを展開させていくというこの状況…。絶対に他の部では真似の出来ない事ですね。ジャズ研の持つ誇りと捉えても良いくらいではないでしょうか(笑)。
それにしても、本当にアドリブ部分の時間は楽しかったです。実はセッションは自分も特別に参加させて貰っていたのですが、その只ならぬ雰囲気に、こっちも触発されてしまったくらいでした。1年前は、「アドリブとか、自分は飛ばして貰って構わないので…」みたいなスタンスが強かった生徒達でしたが、いつの間にこんなに成長して…。これぞジャズ研ですよ!
本当にお疲れ様でした。…3年生はこれから、音楽に触れていく人、そうでない人と様々だと思いますが、たまには今後のジャズ研にも顔を出して貰って、また一緒にセッションでも出来たら良いですね。自分はまた、今後の在校生と共に頑張っていこうと思います!
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