路線は札幌医療大学駅を境に大きく性格が異なります。札幌駅から当駅までは1980年頃から始まった「札幌ニュータウンあいの里」等の住宅開発、そして大学の移転等により、高架化や一部区間の複線化、駅の増設、列車本数の増発、そして電化化等も進められていて、比較的利用者の多い区間ではあるのですが、対して当駅以降は非電化単線は勿論の事、列車本数も非常に少ない典型的な閑散区間で、いつ廃止になってもおかしくない状況だったのですが、ついに来年2020年5月、札幌医療大学駅〜新十津川駅間の廃止が決定になりました。この区間は11年前に一度だけ乗った事があって〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、黒光由佳、北海道ツアー(2008.6.28〜7.2)参照〕、特に末端区間の浦臼駅〜新十津川駅間は当時1日3往復のみの運転。流石、北海道の路線は過疎感も凄いなと思っていたのですが(この時、この区間は列車に自分1人しか乗っていませんでした)、2016年3月からは更に列車本数が削減され、1日1往復という状態になってしまいました。これはJR路線の旅客列車の本数としては史上最少の運行本数でもあり、この時既に廃止への警鐘は鳴っていたのかもしれません…。
桑園駅〜札幌医療大学駅間は残るものの、この区間はもう札幌都市圏への通勤・通学路線という雰囲気があり、6両編成の電車が頻繁に行き交っているので、いわゆるローカル線という部分の札沼線はあと1年足らずで見納めという事になるでしょう。末端区間は1日1往復故、札幌に来た時についでに足を運んで…というような気軽な感じでは乗りに行く事が出来ません。今回は前々から予定を決め、この札沼線を『鉄道さんぽ』する!という強い気持ちで乗りに行ったのでした(笑)。
前述のように、札沼線は1日1往復のみの区間が存在するので、いつものように駅を降りたり乗ったり…という行動が制限されてしまいます。なので、今回は札幌駅〜新十津川駅の往路、復路…という行動に分けて書いていきたいと思います。起点と終点でこうも表情が異なる路線というのも、なかなか無いかもしれません。是非、現在の札沼線に触れて頂きたいと思います。どうぞ御覧下さい!
●日時…2019年8月5日 ●距離…76,5km ●駅数…29駅
お楽しみに!