前回のライブ〔スタンダード性参照〕こそ、若干即興性を交えた曲が多かったものの、流石に事前にリハーサルは行っていたのですが、今回それは全くゼロ…。本当に出たとこ勝負の世界でライブに臨んでいったのです。
勿論、鹿嶋さんと自分は何回もライブを一緒にやっているので、それまでの曲として、演奏が慣れているレパートリーも少なくはないのですが、それだけでは面白くない…という事で、今回初めて合わせるジャズ・スタンダード曲を何曲か揃えてみたのです。ちょっと前に、自分が鹿嶋さんに“Just Squees Me”をやりましょう!…と提案したところ、その感じに鹿嶋さんも合わせてくれたのか、“I Let A Song Go Out Of My Heart”と、“Do Nothin' Till You Hear From Me”を出してきました。
つまり、この3曲は全てデューク・エリントンの曲なんですよね…。その人の曲にしては渋いものが集まった気はしますが(笑)、それも一興という事でしょう。これに、前回も演奏して好評だった“Besame Mucho”も加え、完璧に即興なのは全4曲という事になりました。他の曲は、一応自分達が今まで何回か演奏した曲という事で、いわゆる慣れている曲…という選曲になったのですが、それでも打ち合わせが無しだったので、即興感は予想以上にあったと思います。本当に最初から最後までスリル溢れる演奏でした。
今回、鹿嶋さんとこういったライブをやってみて、凄い楽しい部分もあった反面、とても体力のいるライブだったとも思いました…(笑)。演奏し終わった後は本当に、身体から力の抜けた状態になってしまっていたのです…。自分的には気軽に挑戦した感じだったのですが、無意識的に気が相当張っていたようです。確かに、鹿嶋さんから繰り出される、歌の真に迫った部分の音の数々…。自分も、何気ない感じで弾いているだけでは支える事が出来ません。明らかに今までとは違ったアプローチの演奏…。刺激的な夜になったのは確かでした。
…何とも挑戦し甲斐のあるライブでした。しかし、毎回こういった感じのライブというのも、ちょっとキツそうかもしれません(笑)。また何か機会があったらチャレンジしてみたいなとも思った次第です。とりあえず、次回の鹿嶋さんとのライブは10月31日(日)と、もう来週に迫っており、場所も池袋の鈴ん小屋(りんごや)という、ちょっと変則的な感じにはなっているのですが…、恐らくここでは、いつもの感じに演奏していくと思います。…とは言え、鹿嶋さんの事ですから、それでも一般的なものとは異なったライブが出来上がると思うのですが(笑)。また楽しみにしている事にしましょう。どうもお疲れ様でした!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆下北沢 Big Mouth のHP…www.livebarbigmouth.com/