銀座 No Bird でのライブは、2ステージたっぷりと時間を取らせて貰って、しかもピアノは大好きなスタインウェイのものを使わせて貰っています。この日はお客さんも沢山お越し頂いて、素晴らしい状況でトリオライブを迎える事が出来ました。3人のみでの演奏というのは、言い換えれば、いくら攻めのフレーズを弾いても、メンバーから必ず反応が返ってくるという安心感、信頼感があります。この為、この日はいつもよりアグレッシブな演奏になりそうだなという予感はしていたのですが、それはその通りの仕上がりとなりました。
お馴染みの曲を沢山やっても良かったのですが、久し振りに演奏したい曲がとても多く、この日のセットリスト、特に1ステージ目に関しては結構新鮮味もあったのではないかと思います。その中でも“Late Sunrise”、そして“Talking Bells”は、かなり久し振りに演奏したのではないでしょうか。また、トリオのみの編成ではお馴染みの楽曲“The Outside Yellow Lamp”も演奏しましたが、イントロやピアノのソロフォームをリアレンジして臨んでみたりしました。正直、この曲のソロ部分は結構弾き切った感じがあり、何か新しい側面を盛り込めないかとずっと考えていたのですが、ようやくアイデアが出て、この日に間に合わす事が出来ました。…結果は上々で、またこれから曲が育っていけるかと思うと嬉しいです。トリオにとっても良い刺激になったのではないかと思います。
色々と盛り込んだ1ステージ目に対して、2ステージ目はお馴染みの曲を多めにお送りさせて頂きました。それでも、“Carnaval”や、カバー曲の“Close To You”も意外に久し振りな感じはしましたが、こちらはむしろ今まで弾き慣れている曲を、どのように即興的に変化させて披露させるか…という意味合いが大きかった気がします。勿論、普通に弾く事は出来るのですが、それだけでは納得いかないのがトリオメンバーです(笑)。なるべく普通にならないように…というのは極端ですが(笑)、どこかにいつもとは違うポイントを、そして、それぞれのメンバーに対しても刺激的になるような演奏になるように心掛けつつ進めていきます。…なので、やり慣れている曲でもまだまだ新たな発見があったりするのです。
そんな中での、本当にお馴染みの曲である“From East”や“Gare de Chasse-sur-Rhône”は特に爆発力があったように感じました。ここまで何度もやっている曲になると、逆に何も考えずに臨んだ方がピュアに演奏出来ると言いますか、良い意味で新たな境地に達せれると思うのです。純粋な気持ちで自分の音楽と向き合える、この自分名義トリオという場所に改めて感謝の時間になりました。そして、それを多くのお客さんと共有出来たというのが嬉しかったです。どうもありがとうございました!
次回ライブはまだ決まってないのですが、また新たな世界を求めに、色々と考えてやっていきたいと思います。また皆さんと有意義な時間を過ごせたらと思います。どうぞ引き続きよろしくお願いします!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Transit Jam(オリジナル)
2、Late Sunrise(オリジナル)
3、The Outside Yellow Lamp(オリジナル)
4、Talking Bells(オリジナル)
5、From East(オリジナル)
・2ステージ 1、Everybody Knows That(オリジナル)
2、Carnaval(オリジナル)
3、Close To You
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
・アンコール ・Spain
☆銀座 No Bird のHP…http://www.no-bird.com
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/