先日、自分は“読み聞かせ歌”…というプロジェクトに、演奏者として参加させて頂きました。幼少期くらいの子供(もはや、これは大人でも良いと思うのですが…)に対して、読み手が共に絵本を見ながら朗読するという“読み聞かせ”に、歌を加えたものという、自分にとっては初めて触れた世界ではありましたが、個人的にとても興味深いものであるという事は間違いありませんでした。
今や、小学校の道徳の教科書(確か3年生)にも掲載されている、『いのちのまつり』という絵本の作家であり、 陶彩画展でもある草場一壽さんの、その例の作品が、今回のプロジェクトの対象となる話しでした。子供にも分かりやすく、そして“いのち”について深く考えさせてくれるその絵本は、演奏者という立場の自分としても、とても遣り甲斐のある仕事であり、そして更に追求してみたくなる世界ではありました。
読み聞かせ“歌”なので、当然、話しの途中に歌が入ってくるわけですが、その読み手、歌い手として、今まで何度も一緒に演奏をさせて頂いている夢輝のあさんとタッグを組んで?やらせて頂いております。最初はどんなものなのか分からず、ただやってみるしかない…という気持ちで取り組むのがやっとでしたが、リハーサルをしてみて、だんだんとコツが分かってきた世界でもありました。そして、それは追求すればする程、とても面白いものだと感じるようになったのですから、不思議なものです。
読み聞かせ歌の伴走者の立場としては、譜面が絶対に必要になってくるわけですが、歌以外の部分は特に決まった曲があるわけではありません。勿論、やり方は人それぞれだと思いますが、個人的にはその方法が自分に合っているような気がしています。なので、譜面に書いているのは雰囲気や絵本の文章だけで、音符で表現されている部分は僅かなものです。後は場面によって、その時のフィーリングで演奏していく…。このスリル感が堪りません…と言ったら失礼なのかもしれませんが(笑)、これこそ、その時にしか出来ないライブだと思うのです。
中には、歌の曲中に語りが入り、そしてまた歌に戻る場面があったりするのですが、その時も演奏は止まる事無く弾き続けているので、歌に戻るタイミングの難しさと言うのは、他には有り得ない側面でもあると思います。しかし、それが成功した時の喜びと言うのも、他には変え難いものがあり、そこが自分が興味を惹かれる部分です。きっと、これからも取り組んでいきたい物の1つになる事でしょう。
このプロジェクトは、自分にとってはまだ始まったばかりです。故に、これからどう進めていくのか…と言うのは、全く未知な部分ではあるのですが、出来るだけ自分は協力していきたいですし、そして皆さんにも是非知って貰いたい世界だとは思いました。今後、何らかの動きはあると思います…。どうぞ楽しみにお待ち下さい!…まあ、一番楽しみにしているのは自分なのかもしれませんが…(笑)。
☆絵本『いのちのまつり』のHP…www.imagine-koubou.com/ehon/index.html
何かまた機会がありましたら聴いてみたいと思いました。
そうですね、即興…という部分では近い部分がありそうです。
ただ、話しの内容は決まっていますので、それに“合わす”
即興演奏…という感じなのでしょうか。自分もまだ様子見という
感じは否めませんが、これから徐々に分かっていく事でしょう。
>にーにさん
はい、これは実際に見て貰う方が早いかもしれませんね。
…と言うのは、言葉で説明するより、実際にその場で体験
した方が、より強い感覚的なものが得られる筈だからです。
是非、色々な子供達にも知らせてあげたい試みだと思いました。