…そこで思ったのが、真の意味での即興的なライブです。この日は敢えてリハーサルはせず、曲もステージの直前で決め、音も出たとこ勝負…、言わば、ぶっつけ本番でライブに挑んでみたのです。実は、こういったライブは今回が初めてではなく、このピアノトリオでも、昨年の9月(ちょうど1年前の今頃…というのも面白いですが…笑)に行ったライブ〔竹内大輔の写真日記(~2009)、自分名義ライブ23回目参照〕で挑戦してみた事柄ではありました。そして、その時のライブが自分的にも面白く、手応えも結構感じられていたのです。
…なので、こういった挑戦は2度目…という事になるのかもしれませんが、セットリストを見てもお分かりのように、今回はかなりスタンダード曲(カバー曲)が多いです。純粋なる自分のオリジナル曲は2曲しかありません。もしかして、これくらいのオリジナル曲率のライブというのは、このピアノトリオが始まって以来(初期を除く)の事だったのではないでしょうか。つまりは、かなり挑戦的なスタンスで臨んだライブともなったのですが、逆に新鮮さが際立っていたような気もします。他のライブでは何回か演奏した事があっても、このピアノトリオで取り上げたのは今回が初めて…という曲もありましたし、随分久々に取り上げた曲も何曲かありました。普段の、自分のオリジナル曲ばかりのライブから比べると、ある意味で新曲ばかりのライブのように思えたかもしれません(笑)。そして、それらの曲は殆どがその演奏中に進行が決められていくので、常にスリル満点の内容にもなっていたように思うのです。
こういったライブで、わりと表面的に垣間見えるのが、メンバーそれぞれの人間性です。そもそも構成を決めていないわけですから、弾いている音、又はメンバーの身体の動きとかを確認しつつ(笑)、先を判断しなければならないのです。…いや、判断と言うか、それぞれ共になって作っていくと言いますか、とにかく、真の意味での即興プレイなわけです。個人では弾きなれているジャズ・スタンダード曲にしても、このトリオ・メンバーの、“今”でしか出来ない演奏を追求していきたいわけで、それはバンド的にも非常に意義がある試みになったように思います。
より強い信頼感も得られたように感じましたし、こういったライブを次回の30回目のライブの前に実現出来て、本当に良かったと思いました。これで改めて、節目となる次回のライブに挑める気がします。勿論この日は自分のオリジナル曲を中心にお送りする事になると思いますが、小さくまとまらず、攻めの姿勢を全面に出してやっていけたらと思います!
そんな次回のライブは11月27日(土)、同じく外苑前 Z・imagine にてです。ちなみに、このピアノトリオ結成4周年のライブでもあります!…色々と目出度い事が盛り沢山ではありますが、どうぞ楽しみにしていて下さい。よろしくお願いします!
さて、ライブ後、自分はビール(⇒は、ライブ前からでしたが…笑)でも飲みながら生ハムをつまむのが結構好きで、ここのはよく注文するのですが、お店の方から「筋が沢山あって、商品にならない肉の塊があるんですが、要りますか?」…と聞かれます。驚きと喜びが半々の自分がそこにはいましたが(笑)、それが上の写真のものです。この塊、確かに筋が多く、思うようにナイフが通らないのが写真でもよく分かると思いますが、要するに何が言いたいのかというと、ライブ後は何となく皆ではしゃいでた…という事です(笑)。どうもお疲れ様でした♪
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Footprints
2、Bud Powell
3、Tenderly
4、Softly,As In A Morning Sunrise
5、Guernica(オリジナル、リアレンジ・バージョン)
・2ステージ 1、Tell Me A Bedtime Story
2、Falling Grace
3、Water Lily Part 2.(オリジナル)
4、Spain
5、F Blues~F Jam Blues?
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/