7月4日(1日目)
初日は成田空港への集合となりました。最初に向かうのはフランスのヴィエンヌですが、日本からの直行便は無いので、まずはオランダの翼、KLMオランダ航空でオランダのアムステルダムへと向かい、飛行機を乗り換えてフランスのリヨンへ…。ここがヴィエンヌの最寄りの空港で、ここからは車移動になるとの事でした。なかなかの移動時間になりそうですが、今回は移動も多い遠征でもありますし、まずは序章という感じでしょう。海外航空会社の国際線が故、預ける楽器にも一苦労でして、本来は預けたくないところではあるのですが、サイズがサイズだけにそれは不可能で、例えばテナーサックスの藤田君は、まるで繭のようサックスをケースごとプチプチでグルグル巻きにして預ける等、各メンバーで工夫が見られました。こんな時にピアノは楽なので申し訳なくなりますが、そのぶん、必ず現地で用意された楽器を使わなければいけません…。まあ、それはそれで楽しみでもあるのですが(笑)。
今回は、ベースの関谷君がスケジュールの都合で参加出来なく、その代わりにベースの森田晃平君に全行程のサポートをお願いしました。既にリハーサルを繰り返して準備は万端で、頼れる後輩でもあるのでコミュニケーションもバッチリです。そんなこんなで、まずはアムステルダム行きの飛行機に乗り、一路ヨーロッパへと旅立ったのでした。
アムステルダムへの飛行時間は約11時間。各メンバーの飛行機の過ごした方はそれぞれだと思いますが、自分としては、ついつい飛行機観察をしてしまいます(笑)。趣味の延長だと言えばそれまでですが、滅多に無い経験、たっぷりと楽しみたいところです。機内食で出てくる飲み物は、やはりオランダと言えばのハイネケン!…珍しいものでもないのに、やはりテンションが上がってしまいました。映画も見たりして、アムステルダムへはあっという間に着いたような印象がありました。
アムステルダムへは、少し遅れての到着となりました。前述のように、ここでリヨン行きの飛行機に乗り換えるのですが、元々タイトだった乗り継ぎ時間が、遅延の為に更にタイトになってしまいました。また、どちらもオランダもフランスもユーロ圏内なので、このアムステルダムで入国手続きをしなくてはなりません。アムステルダムのスキポール空港は、規模が巨大な割りには乗り継ぎがしやすい事で定評のある空港ですが、混雑していた入国手続きをした後は、そんな事を考える余裕が無い程タイトな時間となってしまいました。
この時点で、乗り継ぐ飛行機の出発時刻の20〜30分前であり、もう既にボーディングは開始されている提示がされていました。そしてスキポール空港の広い事!…1人ならまだしても、スタッフの方も含めて総勢10名くらいで移動している自分達にとっては、場所は知らなくても、とりあえずこちらの方向に進んでみる…という事は出来なく、入念に確認しつつも、それでも急ぐという術をとるしかなかったのでした。
やっとの事で搭乗ゲートのあるターミナルへの道が分かったものの、搭乗口はまだまだ先にあるような雰囲気でした。この時点でもう時間が厳しそうなくらいになっていたので、ここで自分が先にダッシュ。もう既に殆どのお客さん乗り込んでしまっていたは搭乗ゲートの前はスタッフの方だけが居て、辿り着くと、「From NARITA?」と聞かれて一安心…。どうやら自分達が最後の乗客のようでした。…とは言え、自分達が飛行機に乗り込んでから、出発時刻を過ぎても20分くらいはまだ駐機していたままで、何の為に急いだのか…と思わなくもなかったのですが(他に自分達と同じ境遇だった乗客がいたという事にしておきましょう…)。
アムステルダム➡リヨンは、国際線とは言え、同じユーロ圏内でもあり、飛行時間も1時間半ぐらいなので、日本で言えば国内線みたいな感覚です。…とは言え、アルコールも含めた飲み物も提供されたりと、国際線で良かったような部分もあり、引き続き、空の旅を楽しめた感じでした。緯度の高いアムステルダムから南下し、眼下には中央フランスの夏らしい景色が広がってきました。天気も良いですし、きっと暑い事でしょう。現地時間の18:00。日本では夜中の1:00ぐらいになっていますが、まだまだ元気にリヨンに到着する事が出来ました!
リヨン空港では、現地スタッフが車で出迎えてくれました。空港ターミナルを出て、ここで初めてヨーロッパの強い日差しを存分に浴びつつ、これからヴィエンヌまで少々の車移動となります!…いよいよフランスの地に足を踏み入れました。
まだまだ続きます!