自分は前日は大阪でライブがあり、こちらに宿泊して後に、朝早く、浜名湖方面へと向かいました。勿論、手には新グッズを持ってです(笑)。浜名湖ガーデンパークへは浜松駅からバスが出ているとの事でしたが、自分は豊橋駅まで新幹線、そこから在来線で弁天島駅という所まで向かいました。車窓からは浜名湖が目前に広がるここが、今回の会場の距離的な最寄り駅となっているからです。
…しかし、ここからはバスは無く、タクシーが事実上唯一の公共交通機関となる所でもあり、予想通り駅前のタクシー乗り場には何人かの人が列を成していました。事前にタクシー送迎を頼む事も出来たのですが、そもそも台数が少ない中で、多くのフェス参列者を一度に裁くにはやはり限界があり、タクシー会社に電話しても混雑していて、結果的に駅前で待つのが一番良さそうな雰囲気があったのです。
お客さんに交じって何分か待っていると、自分の前に並んでいる方が、ガーデンパークまでなら御一緒しませんか?という事で、他のお客さんも誘いつつ、計4人で相乗りにして会場に向かう事が出来ました。すると、声をかけて頂いた方が楽器屋の方だったようで、自分が TRI4TH として今回のイベントに出演する事を説明すると、バンドも知っているし、ADAM at 玉田さんともよく知っているという事で、すぐに意気投合…(笑)。そのままその方と会場入りする事になりました。一気に今回のイベントとの距離が近くなれた気がして、何だか気持ちの良い会場入りとなりました。
自分が会場入りした少し後に、オープン待ちの長い列を作っていた会場がオープンへ…。今回の会場である浜名湖ガーデンパークは一気に殆どの客席が埋まり、既に立ち見が出る程の盛況振りを見せてくれました。その後、東京を朝方に出発した TRI4TH メンバーも到着、合流し、出演に向けて徐々に準備を進めていきました。
今回の自分達の出番は3バンド目、時間は13:30〜でした。自分達の前には The Hey Song、そしてお馴染みの Calmera が会場を熱く盛り上げており、自分達もそれに続けと言わんばかりに皆で新グッズであるサングラスを身に付けて(笑)出番を待ちます。この日は気温的にも本当に蒸し暑い1日となりましたが、そこにも負けない熱気が会場には既に表れていました。
そして自分達の出番がやってきました。サウンドチェックには、この日セットリストに組み込まなかった“DIRTY BULLET”を選び、この時点で会場の盛り上がりも沸点に達してくれていたような気がします。オープンの時より更に人は増えており、ステージ前にも沢山のお客さんが詰め掛けてきてくれる状態でした。気合いが入ります。
ちなみに、サウンドチェック時にはまだサングラスはかけておらず、一度舞台袖へと下がり、本番時に改めてサングラスをかけて入場したのでした(笑)。その後、いつもの SE でステージに皆で上がり、会場の熱量も更に増した雰囲気が伝わってきました。そして舞台中央で5人で手を合わせて「踊ろうぜ!」の掛け声と共に、かけてたサングラスを皆それぞれ会場に投げ込みました!…歓声も湧き起こり、そのまま1曲目“N.I.N.K.Y.O”へと傾れ込ませました。…ちなみに、織田君は自前のサングラスでしたので、投げていません(笑)。
今回のステージ時間は35分と短めでしたが、現在の TRI4TH のパフォーマンスをギュッと凝縮してお届けしていきました。今まで披露してきたキラーチューンばかりの35分。皆で声を出して、皆で身体を揺らして、皆で手拍子して、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。この INST-ALL FESTIVAL、第1回目という今回は、本当に特別な回だと思って良いでしょう。それらに出演出来た事の感謝を、ここでの演奏に注ぎ込むという形で送らせて頂きました。自分達の演奏で楽しく騒いで貰えた事、皆で笑顔で踊っていった時間、決して忘れないと思います。またこのステージに戻って来れますように。本当に楽しい時間でした!
自分達の出演の後は、JABBERLOOP、そして ADAM at でラスト店という順番でしたから、今回のイベントは、全体を通しても、正にあっという間の時間だったように感じてしまいます。…とは言え、とても中身の濃い時間であったのは言うまでもなく、すぐにでも、来年の次回への開催決定を皆が期待しているのではないでしょうか?…ここまで次回の開催が待ち遠しく思ったフェスも、なかなか無いかもしれません。お客さんは勿論そうですし、それは出演者一同も全く同じです。つまり、もう既に皆の一体感は出来上がっていたという事でしょう。良いイベントにならないわけがありません。出演時間以外の時間も、楽しく過ごさせて頂いたのでした。
そして ADAM at のステージ後(アンコール?)に待っていたのは、全出演者による大団円でした。ステージ上には総勢何名…なのかもう分からない程(笑)の大人数で、ラストの曲となる ADAM at 楽曲“Monolith”を演奏していったのでした。これは壮観で、楽器を弾いてなくても皆でステージに率先して上がっていったので、ステージ上ではそれぞれのパフォーマンス大会とも化していました!…そもそもが個性豊かなバンド故に、ミュージシャン1人1人も個性の塊…。ある意味でカオス状態のステージ上は、またそれも楽しい光景となったのでした。
勿論、それぞれでソロを回していく時間もあるので、盛り上がりも凄いです。お客さんも皆、この瞬間を楽しみにしているというのも分かり、理屈以上に一体感が凄まじい時間であったとも言えるのではないでしょうか。ステージ上も、バンドは違えど、皆馴染みあるメンバーばかり。そんなフェスもまた珍しいですよね。
目の前を虚無僧が通り過ぎていき、何だかよく分からなくなってきた頃(笑)、曲もいよいよキーボードソロへと繋がっていきました。まずは ADAM at 玉田さんが弾き、JABBERLOOP のメルテン君も加わり、その2人が途中で辺りを見回してきます。ここで自分、そして Calmera のパクシン君も参戦。ここでキーボード四重奏の形が出来上がりました!…普段ではなかなか実現出来ないこのスタイル。自分も参加出来て光栄でした。
これ以上無い盛り上がりを見せて、この時間もラストを迎え、ADAM at としてのステージも終わり、イベントの幕も閉じる事になりました。とても名残惜しい気持ちになりましたが、この想いは次回への開催に繋がせようという事なのでしょう。更に良いイベントになるのは間違いありません。全ての人への愛、そして地元愛が詰まったイベント。その初回に出演出来た事を心に刻ませ、自分達への糧にしていきたいと思います。
…終演後、お客さんと一緒に撮ったこの集合写真こそが、今回のイベントの成功を物語っていると言えましょう。誰もが笑顔になれるイベント。それが INST-ALL FESTIVAL でした。
浜名湖を後にし、ひとまず浜松市内へ向けて、車を走らせます。ルートが浜名湖の回りを通るように進んだ為か、夕暮れ時の浜名湖を車窓から拝む事が出来ました。この湖の持つ壮大さは何なのでしょう…。この場所に多くの人を呼びたいという想いから、この INST-ALL FESTIVAL は始まったと思いますが、その気持ちも何だか分かるように思いました。この景色もまた浜名湖からのプレゼントだったのかもしれませんね。
浜松から東京へは車で3時間程走らせれば着くので、今からの時間でも帰ろうと思えば帰れるのですが、打ち上げに参加すべく、今回は浜松市内に泊まらせて頂く事になりました。玉田さんを中心に、皆さんと乾杯して、色々とお話しさせて頂いた時間。こちらもまたとても貴重な時間になったと思います。そう言えば、TRI4TH で浜松に泊まるというのも初めてだったのではないでしょうか。楽しい時間でした。改めて、どうもお疲れ様でした!…またどうぞよろしくお願いします!
【おまけ】
…次の日の朝、自分は遠州鉄道の新浜松駅にいました。浜松市内を走るこの路線は、以前にも乗った事がありましたが、あまりにも地元愛の強いイベントに参加させて貰ったせいか、東京への出発の前に乗りたくなったのです。
地元からは「えんてつ」と呼ばれて親しまれているこの路線は、以前(恐らく10年以上前)と変わらぬ雰囲気を残していて、乗っていて懐かしくなりました。より地元らしさを感じに行くのであれば、ローカルな私鉄の方がその度合いは高くなります。時間的に、この日の出発時刻である10:00までが勝負でしたが(笑)、良い時間を過ごす事が出来ました。これもまた、自分の音楽生活に還元されている事でしょう。
浜松さんぽの候補の1つとして、オススメです(笑)。ちゃんと10:00には皆と合流し、車で共に東京への帰路につきました。最後まで見て下さってありがとうございます。この余韻もまた幸せに感じられた、INST-ALL FESTIVAL 遠征でした。
☆INST-ALL FESTIVAL のHP…http://inst-all.info/
☆ADAM at のHP…http://adamat.info/
☆The Hey Song のHP…http://theheysongband.wixsite.com/official
☆Calmera のHP…http://www.calmera.jp/
☆JABBERLOOP のHP…http://www.jabberloop.com/
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆遠州鉄道のHP…http://www.entetsu.co.jp/