高麗川以北である非電化区間の車両は、以南の電化と同時にキハ110形200番台で統一され、それ以降大きな変化はありませんが、高麗川以南の車両は電化以降、車両の変化が大きく起こる事になります。当時、川越線の高麗川駅〜川越駅間で使用されていた103系3000番台と共に、全くの新造車である209系3000番台が投入されます。その後、103系3000番台の老朽化に伴い、209系3100番台や205系3000番台が投入され、ステンレス車両で統一が出来たのが2005年頃でした。
そして時代は経ち、今度は205系3000番台が老朽化してきます。その第1編成目が廃車されたのが2018年2月の頭頃…つまり今月です…。それに替わって2月19日から、E231系3000番台の運用がついに始まりました。これは何を意味するかというと、八高線車両(電車)の世代交代が始まったという事にもなります。入れ替わる車両はE231系3000番台だけではなく、209系3500番台も用意されており、これらはJR中央総武緩行線からの転用改造車です。なぜ中央総武緩行線から転用されてきたかというと、現在、JR山手線〔鉄道さんぽ 39.(JR東日本、山手線編)〕はE235系投入の真っ最中で、以前山手線で走っていたE231系500番台を中央総武緩行線へ転用、そこから玉突きのように出された車両が、八高線に回ってきたという事なのです。山手線で使用される車両数は膨大で、数から言うと、簡単に八高線の全車両を置き換えてしまいそうであり、今後のE235系の新造導入ペースが、八高線車両の世代交代に大きく影響を与えていると言っても良いでしょう。尚、この玉突き転用は八高線だけではなく、同じく205系を使用しているJR武蔵野線にも転用させており、今後は都内で205系を見られる機会がどんどん減ってくるように思います。八高線で活躍している205系3000番台は、元はJR山手線で活躍していた車両が転用されてきたもので、ドアの窓が小さい(初期の205系の特徴)のですが、このまま全車廃車になる可能性が高く、先頭車改造されたその車両を見られるのも今のうち…といった感じでしょう。
E231系3000番台と共に活躍する205系3000番台が見られる今こそ、八高線を今回選んだ大きな理由の1つです。バラエティに共存する車両と共に、八高線ならではの長閑な車窓をお楽しみ頂ければと思います。それではどうぞ御覧下さい!
●日時…2018年2月12日 ●距離…92,0km ●駅数…23駅
お楽しみに!