六本木 SuperDeluxe の店内は広く…とは言えコンクリート打ちっぱなしのような壁で囲まれた空間で、一見無機質な雰囲気が漂っていたのですが、ライブペインティングや物販のコーナー装飾、そして壁をモニターに見立てたVJ等が入っているお陰で、1つの人間味が感じられるアート空間を作り出しているような、そんな工夫がなされている印象を受けました。この時点で既に日本といより、海外感が溢れている雰囲気があり、更に続々と入ってくるお客さんも8割ぐらいは外国人だったので、一瞬日本に居ないような感覚に襲われてしまいます。しかし、それが逆に自分達への刺激を煽ってくれました。ライブ前にビールで乾杯をし、良いモチベーションで本番に臨めたような気がしました。
この日の出演者は全部で4組。Nautilus は2バンド目の出演となっていましたが、1組目の方はギター弾き語りのスタイルだったので、バンドとしての出演では最初のような印象となっていました。ステージ後方にはVJのモニターが映し出され、自分達の演奏に併せて流しても頂けるという事で、こちらも楽しみにしたいところでした。
持ち時間は約30分。短いですが、ここにNautilus の世界観を凝縮させていきました。言うまでもないですが、基本的にはMC無しのノンストップライブ。SE後には挨拶代わりに、バンド名の由来ともなっているボブ・ジェームスの“Nautilus”を演奏し、ライブに突入してきました。
とても会場の雰囲気も良く、個々の演奏も脂が乗った感じで、ドライブ感溢れるフレーズが続いていきます。会場が、こちらの演奏に気軽にレスポンスが返してくるのも、外国人の方が多い雰囲気だからでしょうか。楽しいです。勢いもありつつ、緩急の付け具合も俊敏さが感じられ、あっという間に残り1曲という状況になってしまいました。
最後の1曲は、急遽ゲストボーカルとして大和田慧さんに参加して頂きました。これは本当に急遽決まったもので、会場にて本番前のリハーサルが終わった時に、どうやらライブに遊びに来てくれる事が分かり、どうせ来るなら歌っちゃう?…ぐらいのノリで決まったものでした。しかも会場に着いたのは、自分達のステージが始まってから暫くした後だったらしく(笑)、本当に本番ぶっつけと言いますか、そんなスリリングな状態でステージに臨んだのでした。曲は、実際に Nautilus のアルバムにも参加して頂いている楽曲“Lady Day And John Coltrane”で、久し振りの共演という形になりましたが、とても楽しい時間を過ごせました。自分達の盛り上がりがお客さんにも伝わったのか、ここで更に会場の盛り上がりも一段階上がったような気がします。とても良い締めの曲になりました。どうもありがとうございました!
この後は残り2バンドのステージがありましたが、まだまだお客さんも続々と入ってくるような状況で、六本木の夜は更に盛り上がりを見せていたというのは言うまでも無いでしょう。確かに、こんなに気軽に、そして皆で自由に楽しさを表現出来る空間なのですから、お客さんも含めて表情が皆イキイキとしてるんですよね。そんな場所を出演者として共有させて貰い、とても幸せでした。どうもありがとうございました!
Nautilus の次回のライブは南青山 ZIMAGINE にて、2月6日(火)にあります。この日は久し振りのワンマンライブ。最近は短いステージ時間が多かったですが、この日はたっぷりの2ステージを用意させて頂きます。また、グランドピアノとローズピアノを使い、アコースティック寄りなサウンドをお楽しみ頂けると思いますので、どうぞチェックしてみて下さいませ。それではまたお会いしましょう!
☆Nautilus のHP…https://www.nautilusmusic.net/
☆六本木 SuperDeluxe のHP…https://super-deluxe.com/