さて、7周年記念週の最初の日14日(火)は、ボーカルに江梨香さん、サックス・ボーカルに加地直子さん、そしてこの日の為に呼び寄せた?ベースの池田暢夫君を基本に演奏をしていきました。初日という事もあり、お客さんも沢山入って頂いていたのですが、そうした背景には、この日でボーカルの江梨香さんが Kuro を卒業する…という側面もあったと思います…。江梨香さんは、Kuro の開店当初からボーカルを務めていた方でもあり、一番 Kuro の歴史を知っているミュージシャンかもしれないのですが、今回で一応、最後という事になりました。なので、演奏する曲も、江梨香さんのオリジナル曲中心…と思いきや、この日は何故かアニメソング特集という面も担っており、とにかく盛り沢山…という印象が強い1日だったように思います。
最初は、加地さんがサックスや歌で演奏し、その後に江梨香さんにバトンタッチという感じで渡していたのですが、この時、加地さんの知り合いのパーカッションの方もステージに加わっていたりして、何だかセッションと言うか、凄い事になっていましたね…(笑)。その後ろでは、いつの間にかサックスのかわ島さんがシェイカーを振っていましたし…(笑)。…まあ、これが Kuro らしい光景と言えば、そうなのですが…。
更に、かわ島さんはこれでは終わりません。何やら小さいキーボードよパソコンを取り出し、「俺、何やればいい?」と聞いてくるではないですか。恐らくパソコンの音源と繋いで、手持ちのキーボードで何かを弾くのでしょう。この時点で、本業のサックスは持ち合わせていなかったのですが…(笑)。事前に音出しをしてみて、ブラス・セクションをやってみたら…とか思っていたのですが、最終的に足りないのは“ドラム”…という事になりまして(笑)、この日のかわ島さんは、手持ちキーボード・ドラマーになっていたのです。アニメソング等、リズム・パターンの分からない曲はパソコンの YouTube ですぐに調べ上げ、恐ろしく簡単に準備完了…しかし、完璧です(笑)。
この時は、“おどるポンポコリン”から“魂のルフラン”まで、雰囲気的には両極端な曲(笑)を演奏したりもしたのですが、完成度の高さと言ったらありませんでした(笑)。しかも、何だか池田君のベースが、かわ島さんのドラムと変にグルーブしていたような…(笑)。音楽とは面白いものです。色んな意味で、気持ち的にも盛り上がった1日でもありました。
次に、自分にとっては2日目となる、16日(木)です。この日はボーカルに折井敦子さん、バイオリンに Tsukasa さん、そしてギターに松下譲次さんというメンバーでお送りしましたが、なかなか静かな状況だった為、お客さんと写真等を撮ったりして、これまた和やかに時間は過ぎていきました。
当たり前ですが、ライブもちゃんとやっております(笑)。折井さんとは、この日が初めてではありませんでしたが、Tsukasa さんとの組み合わせは初めてという事で、どんな曲をやるか…というのは、最初は悩まされたものでした。折井さんはスタンダード・ジャズの曲を多く持ってきていたのですが、バイオリンが加わりやすそうなのは、どちらかと言うとポップス系で、既に決まったフレーズがあるような曲…。そんな中で、今井美樹さんの“Pride”はやりやすく、この編成にも合っているような選曲だったと思います。恐らく、今後もやっていけるような曲になるでしょうね…。
初めての組み合わせで、短時間でお互いに合った曲を選び、そして本番に向かうという、なかなかタイトな進行ではありましたが、その部分での頭の使いどころは勉強になったように思いました。特に Kuro のような場所は、こういったイベントで突然の組み合わせが発生する事があるので(笑)、こういった状況は沢山経験しておいた方が良いような気もするのです。今後に生かせる1日になったと思いました。
そして7周年記念週の最終日、17日(金)は、ボーカルに東野泰人さん、バイオリンに前日と同じく Tsuka さんというメンバーでした(途中から、かわ島さんがベーシストとして乱入)。この日も、途中でお客さんが少なかった時間帯があったので、この際お客さんも交えて、こそこそと『黒ひげ危機一髪』で楽しんでいる瞬間がありました…(笑)。何ともほのぼのしたお店ではありませんか。
…と、この日も勿論、演奏はやらせて頂きましたよ(笑)。このメンバーは、実は今年の3月に韓流特集ライブ〔赤坂 Kuro 企画ライブ、第1弾!参照〕をやったメンバーでもあり、それに準じた曲もやりつつ、他にもお客さんのリクエストにも応えつつ、ライブを進めていきました。最後の方にはお客さんも増えてきて、最終日に相応しい盛り上がりを見せて、演奏を締め括る事が出来たと思いました。どうもお疲れ様でした!
3日間の中で、演奏者は正に入れ替わり立ち替わり状態でしたが、これまで何度も言っているように、日によってそれぞれの演奏者のカラーが際立っており、その殆どの場に参加出来た自分としては、やはり Kuro の持つ魅力を感じ取れたのではないかと思います…。演奏者によって、お客さんも少なからず変わるので、お店の雰囲気も本当に日によって違うんですよね…。お目当てのミュージシャンを追って お店に行くのも良いですが、是非 Kuro では、色々な人の演奏を見に来て、それぞれの個性を楽しんで頂ければと思いますね。そんな事を改めて思った1週間になりました。
…そして、また来週、21日(火)、22日(水)と自分は演奏が入っているのですが、この日もきっと、今週とは違った雰囲気でお客さんをお待ちしている筈です。…という事で、これからも色々な側面を持たせていく Kuro へ、どうぞお越し下さいませ!
☆赤坂 Kuro のHP…www.livebar-kuro.jp/