これはその名の通り、お店のフロアの真ん中にステージが作られ、客席スペースはそこを囲むような形で用意、お客さんはフロアの周りから自分達の演奏を見るという、なかなか今まで無い形式のライブではありました。これはステージ配置が特徴と言えるのは勿論ですが、お客さんと自分達の位置が非常に近いというのが、何よりの特徴だったと思われます。正直、手を伸ばせば自分達に届いてしまうくらいの距離なのですから、最近の自分達のライブではレアケースだったのは間違いありません…。多くの方にお越し頂き、ワンマンライブとしては今年の最後となったステージは、最高に盛り上がった時間となったのでした。少し振り返ってみたいと思います。
ライブ当日は12月25日…つまりクリスマスの日で、何か自分達からお客さんにプレゼント出来る事はないかと考え、自分達オリジナルのポストカードを、ライブにお越し頂いた方全員にサイン付きで差し上げる事にさせて頂きました。左上写真はその作業中のもので(笑)、丁寧に1人1人書かせて頂きました。喜んで頂けましたら何よりです。
さて、当日のフロアの様子を覗いてみましょう。お客さんがステージを囲んで…と字面での説明をするより、写真を見た方が状況は分かりやすいと思います。このような雰囲気で全編やらせて頂きました。メンバー5人で五角形を作るような感じでセッティングさせ、それをお客さんが囲んでいるのですから、メンバーの背後に沢山のお客さんがいる…という状況になっています。自分達目線でいくと、視線上にいるメンバーの先にお客さんがいるという状況は、なかなか不思議な感じはありましたが(笑)、とても新鮮な気持ちでライブに臨めました。演奏にも強く表れていたのではないかと思います。
それはつまり、常にお客さんからパワーを貰っているような感覚でした。通常のステージ配置ですと、メンバーを見ている時と、客席フロアを見ている時とで、それぞれ違った頭の中の働きになっているのですが、今回は常に視界に一緒に飛び込んでくるので、メンバーの音を受けて、同時にお客さんの雰囲気を感じながら音に出していく…という流れとでも言いましょうか。とにかく、常に受け身と働き掛けが存在しているステージで、いつも以上にメンバー達の気持ちは高まっていたと思います。それが演奏に色濃く出た部分だったのです。
ただ、この事については大方予想はついていました。今回、特に気を付けていたのは、それらを真に受け過ぎて、変な動きにならない…という事でした。前述したように、いつも以上に頭や身体を使うステージになるのは分かっていたので、ここで通常のステージのようにあちこち動き出してしまうと、収拾がつかなくなってしまう恐れがあったのです。既に特別な配置のステージなので、奇をてらうような動きはもう必要ないのです。決められた曲で、決められた動きを幾つか準備しておき、視点的には勿論ですが、演奏の方にお客さんが集中出来るように仕込んでおきました。この事で 360° LIVE という状況下でも、自分達らしいスタイルを貫く事が出来たように思っています。
…とは言え、アンコールではオリサンタ(右上写真参照)をさり気なく登場させ、TRI4TH 用にアレンジした“きよしこの夜”をお送りした一面もありました。こういった一幕もまた、自分達 TRI4TH らしいところなんですよね。TRI4TH はこの1年で本当にステージング面で進化を遂げられたように思います。今回はクリスマスライブ的な雰囲気もありましたが、自分達的には先月のツアー・ファイナルも含めたこの1年の集大成となれるようなライブになったのではないかと思いました。どうもありがとうございました!
こうして、TRI4TH の今年最後となるワンマンライブは無事に終了しました。自分の今年の残りのライブは全て TRI4TH となっていますが、あとはイベント出演のライブが残るのみとなっております。あと少し、2017年も最後まで駆け抜けますので、どうぞよろしくお願いします。そして来年も是非とも楽しみにしていて下さい。今回のライブで、来年1月に公開となるアニメ『博多豚骨ラーメンズ』の、TRI4TH が担当するエンディング・テーマ“DIRTY BULLET”も初披露させて頂きました。TRI4TH の活動に、また新たな動きが加わりそうですね。どうぞ引き続きよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆代官山 LOOP のHP…http://www.live-loop.com/access_daikanyama.html