そしてタイトルにあるように、今回は『レコーディング・ライブ』と銘打ってやらせて頂きました。お店の機材だけではなく、ちゃんとレコーディング用に本格的な機材を持ち込み、そしてエンジニア付きでレコーディングをしながらライブを進めていくというものです。だいぶ豪華ですが、実は以前にもこうした形態でライブをやらせて頂いた事がありました〔丸本達也、1年振り、2度目のワンマンライブ参照〕。ただ、今回はそれとは少し趣向が異なっていて、最初から「レコーディング・ライブをやる!」とフライヤーにも告知して行いました。そして、スタジオでレコーディングをしているような雰囲気を、分かりやすくお客さんにも伝える…という状況も加味しながらのステージングにして、お客さんにもレコーディングに参加して頂いているような、そんなライブを目指していったのでした。
客席の前方中央には、もはや露骨とも言える程に目立っている2本のマイクを立てさせて頂きましたが、会場の空気感を録音する目的は勿論の事、前述の「今ここでレコーディングが行われている」というのを分かりやすく表現する意図が隠されていました。この為、会場はいつもより緊張感が漂っていたと言いますか、ライブが進むにつれ、皆で1つの作品を作っていっているような、そんな一体感が感じられました。
演奏自体はいつものように進められましたが(流石に、今回はお馴染みのMC席というようのは作られませんでしたが…笑)、新たにレコーディングするという意味では、今まで恒例の曲は殆ど無い選曲にもなりました。あるのは、又吉君がゲストに加わってから取り上げるようになった曲や、ここ最近作られた曲が殆どでした。しかし、この又吉君をゲストに迎えたライブ自体が最近では恒例になってきているので、聞き慣れない曲ばかり…という感じにはなっていませんでした。そういう意味では、今回のレコーディング・ライブはとても良いタイミングに行えていたのかもしれません。
3人で演奏する曲は勿論、丸本さんと自分の2人だけの演奏、又吉君ソロでの演奏、そして自分のピアノソロもやらせて頂きました。曲はどちらも自分のオリジナルで、まずはお馴染みの“Monte Fiesole”、そして録音は初となる“Gare de Chasse-sur-Rhône”を取り上げましたが、どちらも好評のようで良かったです。今回のライブ音源がどのような形態で今後披露されるかは分かりませんが、自分の曲が収められる事もあるのでしょうか?
今回のメインとなる曲は、昨年12月のライブ〔丸本達也×又吉康人、3年目の2マンライブは特殊形態参照〕の新曲でもあった、丸本さんと又吉君の合同作“Once”。この曲は途中に輪唱されるところがあり、お客さん参加型を目的として作った曲でもあるので、是非とも今回のライブ中にお客さん方の声も入れて録っておきたかったのです。演奏するタイミングとしては、1ステージ目の最後に持ってきていましたが、実はシークレットで、ダブルアンコールにも“Once”を再度やらせて頂きました(笑)。実際、2ステージ目まで終わってみると、お客さんもレコーディング・ライブというものに慣れてきて、身体も解れてリラックスして、コーラスに参加出来る状態になっていたと思います。実際、2回目の録音の方が生き生きとしていて、声もよく出ているような気もしました。ここでまた“Once”を持ってきたアイデア、正解でしたね!
こうして無事にレコーディング・ライブは終える事が出来ました。ライブの内容としてもとても良く、しっかりとしたものがパッケージングされたのではないかと思います。今回演奏させて頂いた、又吉君有りきの曲である“Once”、“春”、“Limelight”は必ずCDに入れる!との事でしたが、他の曲の処遇も含めて(笑)、今後の展開をお楽しみにして頂ければと思います。又吉君をゲストに迎えたライブの集大成とした、良い時間を過ごす事が出来ました。どうもありがとうございました!
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆又吉康人君のブログ…http://ameblo.jp/diary-iris/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
ぬわんと最近の竹内さんオリジナルのイチ押し曲“Gare de Chasse-sur-Rhône”も録音!貴重ですね。
お三方の1年のしめくくりにふさわしい華やかな時間でございました~。
稀なケースだったと思います。まさかステージ上で
ヘッドホンをして演奏するとは思わなかったので…。
お客さん的にも、新鮮味をもって楽しめたのでは
ないでしょうか。その独特な緊張感が、丸本さんとの
1年の良い締めになって、自分としても良かったです!