久し振りの訪問というのもあり、恐らく復路は新幹線になるのは分かっていたので、往路は敢えて在来線で向かいました。…とは言え今までの行程を振り返ってみると、今回で4回目の訪問となる猿ヶ京ですが、往路も新幹線だったのは1回だけで、あとは全て在来線経由で向かっていたようです。流石は自分ですね…(笑)。JR上越線はダイヤも車両も変わってしまい、今ではステンレス製の211系が主力で、列車の一部は新前橋駅でも乗り換えなければなりません…。そんな変化を感じつつ、遠くに雪を被った三国山脈が望めるようになると、ああ、この景色は昔と変わらないな…と思わせてくれるのです。
在来線で最寄りとなるのは後閑駅。既に辺りは雪が残っている感じですが、ここから猿ヶ京までは、まだバスで40分〜50分程掛かります。ここからは山道で、現地に近付くに連れて更に雪も多くなり、尖った屋根が印象的の Humpty Dumpty と久々の対面となりました。ここでの雪の景色は新鮮でしたが、それはつまり、冬に来た事が今まで無かったという事でしょう。それまで、夏や秋という印象で植え付けられていたこの場所に、新たに“冬”という印象がインプットされました。
ここで、先に来ていた郷原君と合流。打ち合わせ、リハーサルを済ませて、本番に備えていきました。本番時刻が近付くと、続々とお客さんが入ってきて、料理も振る舞われます。確かにこの料理も懐かしく、Kie 時代もクリスマス時期になると、こうやって料理が振る舞われていったものでした。
そして本番が始まりました。Bridge 自体のライブも今年はなかなか出来なかったので、こうした機会を頂けて本当に良かったなと思います。今までのレパートリーの曲から、最近取り上げたもの、そして新曲まで、幅広くお届けしていきました。このお店に来て頂ける方は本当に音楽が好きで、特にジャズ好きも多いようです。中には今回の演奏を聴いて、3年前に自分が来ていた事を思い出した方もいらっしゃっていました。クリスマスソングも何曲かお届けしていきましたが、どちらかと言うとチックコリアのナンバー(“Spain”や“Humpty Dumpty”等)に反応してくれている方が多かったのも、何となく頷けます(笑)。
白熱したステージをお届けしていると、時刻はもう21:00を回っているところでした。今日中に帰らなければならない自分達にとって、時間は切実です。東京方面への最終電車は、上毛高原駅にて、上越新幹線の21:54発。一応、バスで30分強くらい掛かった道のりでしたが、切符を買う時間等、余裕をもって向かいたいところではあります。駅まではお客さんの車に乗せていって頂けました。
…そうして、列車の発車10分前には上毛高原駅に到着。バタバタでしたが、今回も無事に帰れそうですね。この時間帯の上りの新幹線はだいぶ空いていて、グリーン車以外は全て自由席という編成設定も納得ですが、ふと見ると郷原君、既にグリーン車の切符を持っているではありませんか!…聞くと、指定席の設定が無かったので、席を指定するにはグリーン車しかないと思って…との事でした。…なるほど、最後まで郷原君節が満載の猿ヶ京ライブでした(笑)。自分は優雅に自由席で帰りました。
☆Bridge のHP…http://bridge-duo.com
☆郷原繁利のHP…sgohara.com/wp/
☆猿ケ京(群馬)Humpty Dumpty のHP…http://kie-ko.net/