そんな破廉恥…いや、Hard Floods のライブはここのところ御無沙汰しているのですが、ついに復活?ライブをする兆しが見えてきたのは今から約1年前の事。ライブはしなくても忘年会は毎年行っているので(笑)、そんな時に出た話しでもあったのだと思いますが、そこから1年近く準備を進めてきて、ついに今回、ライブを実現するに至ったのです。前回のライブ〔それでも我々は破廉恥フェスティバル参照〕から数えると、なんと7年振り!…逆に、よく復活出来たなとも思いますが(笑)、ほぼ当時のメンバーを揃えてのライブは奇跡的な事でもあったと思いました。お店も、以前と同じ神田の Tokyo TUC にて…。楽しみにしていた1日でした。
ライブはお昼を過ぎてからの時間帯だったので、お店には11:00頃に入ってリハーサルを始めていきました。限られた時間で最後の調整をしていきますが、ここで無理をしてもいけません。ペースを守って本番に備えていきます。思ったより皆、リラックスしていたような感じでしょうか。あとは本番を待つばかりとなりました。
7年振りのライブという事で、気合いも相当入っていたのでしょう。今回の選曲は、かなりの盛り盛り感をもって注ぎ込んだ感じがありました。確かに、今回のライブが終わると、次はいつの開催になるか分からないので(笑)、何となく気持ちは分かります。ビックバンドの選曲というと、いわゆる Duke Ellington や Glenn Miller 等を思い浮かぶかもしれませんが、自分達はどちらかというとモダンな選曲が多く、叙情的な表現を求められる曲も多かったです。代表的な作曲者でいうと Maria Schneider でしょうか。今回もその方の曲から2曲選び、演奏させて頂きました。
ビックバンドのピアノの役割は広く…とは言え、常に主役…というものでもありません。基本的にはアンサンブルを重視して演奏していきますが、その中でもソリストが出てくるのがジャズ的であり、面白いところでもありましょう。ホーンが何人もいるので、そのハーモニーやリズムは複雑な場合が多く、ピアノのバッキングもそちらに寄り添って弾かなければなりません。譜面も、もはやクラシックみたいな音符が書かれている事も多いですが、その中で如何に自由にやれるかというのも、またビックバンドの面白さでもありましょう。アンサンブルをとっている時はビックバンド編成の、ソロをとっている時はコンボ編成の気持ちを重視して弾く…というような感じでしょうか。その切り替えは、縛りの緩急とも言え、そこを楽しんでいきたいところでもあります。
Hard Floods のリーダーの早川智人さんも、今回、色々な面で気を遣ってたので、本当にお疲れ様だと思いますが、よくぞこの18人のバンドを引っ張ってこれたなと思います。このバンドに限らないですが、ビックバンドはとにかく人数構成が多いので、リハーサルをしても全員が揃うという事はまずなく、しかもこのバンドのメンバーは、既に何人かは地方に行ってしまっているという状況でもあるので、尚更揃う事は難しいでしょう。そんな中で実現したライブというのは本当に凄い事で、まずはそこは評価すべきところでしょう。そして事前のリハーサルでは、本当にこれで本番を迎えられるのか…という状況も多々ありましたが(笑)、やはり本番の演奏が一番良かったですし、音もガンガンに出ていました。今では楽器を弾く機会も減ったというメンバーも多い中、かつては大学のビックバンド部に所属して、練習も相当やっていたというのが生きている気もしました。
…本番も無事に終わり、記念集合撮影。そして、楽しみな打ち上げへ…。このバンドは、お酒を飲むのが本当に好きなメンバーばかりです。だからこそこのバンドは続いているという事も言えるかもしれませんね(笑)。次回はいつにする?…なんて話しをしながら、あっという間に時間が経ってしまった夜でした。どうもお疲れ様でした!…またやりましょう!
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