Nautilus の今年の活動は本当に充実していたと思いますが、その理由には沢山の人を介して活動の場が飛躍的に広がった事が挙げられます。ドイツ版でのリリースがその最たるものですが、今回はその縁に感謝をするという意味も踏まえ、合計3人のゲスト出演者にお越し頂きました。まずは、今年から Nautilus ライブのDJを何度かしてくれている Makoto Washington さん。次に、Nautilus の 1st CDの時にゲスト・ボーカルで参加してくれたカマタミズキさん。更に、今年の始めに Nautilus として、演奏レコーディングとMV出演両方をさせて頂いた〔Nautilus、Tarantula レコーディングに参加参照〕MCの Tarantula さんです。とてもバラエティに富んだゲスト陣は、今回のリリース・ライブに華を添えるどころか、ライブのとても心強い牽引役にもなってくれました。個人的にも楽しみにしていた今回の時間…。良いライブになる事を確信したのは言うまでもありません。
ライブ前には、Makoto Washington さんのDJで会場を盛り上げます。そしてSE後に自分達が入場…、曲を繋げさせてライブパフォーマンスに入ります。当然、Nautilus のライブは以後ノンストップ。曲をDJで回すように繋げていき、いつの間にか次の曲へと入っているように、その都度アレンジして進めていきます。今回も、この日ならではの繋ぎ方をもって、Nautilus の楽曲を続々とやっていきました。それぞれのソロも迫力抜群で、いつも以上に熱い時間を過ごせたと思います。1ステージ目の最後にはカマタミズキさんも加わり4人編成で、1st CD収録曲である“Tom's Diner”を演奏して終了となりました。
2ステージ目までのインターバルに、再び Makoto Washington さんによるDJが行われましたが、これがそのまま2ステージの曲へと繋げさせました。リーダーでドラムのトシさんが加わり、暫くDJとのコラボタイム。そしてベース、キーボードが加わって、3rd CDの収録曲である“Blow My Mind”へと繋がりました。その後、“The World According To Us”と、トシさんのオリジナル曲が続きます。そして、ここからはカバー曲&ゲスト参加曲が続いていくのです。
まずは、再びのカマタミズキさん。スティービー・ワンダーの“Creepin'”をエモーショナルに歌い上げてくれました。そしてそのまま Tarantula さんにバトンを渡します。ここで演奏されたのは、前述の Tarantula さん楽曲の Nautilus 参加曲“Smile”。コーラスにカマタミズキさんも交えてお送りさせて頂きました。実は Nautilus でライブとして演奏するのは今回が初めてだったこの曲は、近日中に Tarantula さん名義の作品でリリース予定との事です!
…さて、まだ続いていきます。この後には更に再びカマタミズキさんをメインボーカルとして招き、“Little B's Poem”を歌って頂きました。先程の“Creepin'”と同じく、今回の 3rd アルバムに収録されている曲ですが、この2曲がドイツレーベルから依頼され、ドイツ人シンガーの歌で収録されているものとなっています。その再現とはまた違ったアプローチで、カマタミズキさん独自のパフォーマンスを披露してくれました。
この熱い時間をそのままに、最後の曲“Root Down”を、ゲスト出演者全員を交えて演奏していきました。この曲も最近、ドイツレーベルでシングルカットされてリリースされたりと、正に今年の Nautilus の活動を象徴している曲でもありましょう…。Tarantula さんの即興のMCも格好良かったですし、カマタミズキさんの流れるような声も印象的でしたし、Makoto Washington さんの時折繰り出されるDJテクニックも凄かったです。Nautilus が作り出した縁を、そのまま具現化させたような時間でした。楽しかったです。
そしてアンコールへ…。Nautilus は通常、アンコールは行わないのですが(笑)、今回は非常に特別に?(笑)演奏させて頂きました。曲は、MVにもなり、今回のアルバムのタイトルにもなっている“The Return Of Nautilus”。この曲を演奏する事で、本当の意味での Nautilus の現在までの3作品の集大成とする事が出来たかもしれません。つまり、今年1年の集大成と言うよりは、今までの Nautilus 活動の集大成とも言える時間だった事を意味しています。演奏している自分達としても、何だか納得のいった時間を経験する事が出来ました。ひとつの Nautilus 号の旅を終えたような感覚でした。
…さて、『THE RETURN OF NAUTILUS』リリース・ライブはこれで終了となりましたが、今後また新しいプロジェクトが生まれそうな予感がしています。これからのアプローチはどうなるのか、まだ不明ですが、Nautilus 号はまた新しい旅を皆さんに提供してくれるでしょう。今後どんな景色が見えるのか、どうぞ楽しみにしていて下さい。どうもありがとうございました!
☆Nautilus のHP…https://www.nautilusmusic.net/
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