お店は CUORE というお洒落なバーで、ここに機材を全て持ち込んで行うという形態になりました。ドラムやキーボードは勿論、文字通り、アンプ類等も含めて、全て持ち込みをしなければならないので大変でしたが、沢山のお客さんやスタッフの方と共に過ごせたライブはとても楽し過ぎまして、すぐにでもまた訪れたいという気持ちで一杯になりました。DJの方々からの関心も強く、Nautilus はアナログレコードも数種類リリースしているので、こうしたコミュニティに足を踏み入れられたのは有り難い事でもありました。当日は約45分のステージを2回、本当にたっぷりと行われました。東京ではなかなかやらない(笑)アンコールもやりましたし、充実した時間を過ごせたのだと思います。
滞在時間的には、本当に丸々24時間という感じだったでしょうか…。いわき市の中でもこの植田という所は静かなエリアにあって、そこにこうしたイベントが年に何度か行われているというのは驚きでもありましたが、また訪れて植田を盛り上げていけたら良いなと思います。またこうして出来た新たな縁に感謝でした。
そして、これは個人行動ですが、滞在場所がJR常磐線に程近い所だったので、ライブ当日の朝に常磐線の旅に行ってきました。…というのは、常磐線は最近、竜田駅〜富岡駅の間が復旧開通され、現状がどうなっているのか確認をしたかった為です。御存知の通り、東日本大震災で常磐線は壊滅的な被害を受けており、今でも運行休止区間が存在しています。そんな中、徐々に復旧する区間も出てきて、前述の竜田駅〜富岡駅間もそうでした。前日のイベンターさん方の話しでは、たぶん駅前にはまだ何も無い…との事でしたが、地元の人でもなかなかそちらの方面には行かないのでしょう。ドキドキしながら向かったものでした。
そうして着いた、常磐線の東京側の現在の北端である富岡駅は、殆どが造り直されたので綺麗にはなっていたものの、海側は所々に瓦礫の山が積まれた再開発地区のような雰囲気、山側でも建物は殆ど無く、復旧はこれから…というような状況でした。富岡駅はそもそもが海に程近い場所に位置していた為、地震とその後の津波で全壊。現在の駅の場所は、以前よりも北に100mほど移され、津波対策もしっかりとなされているのだとか。ここの区間が運転再開になったのは10月21日…。この日の約2週間前だったので、人の流れもこれからという感じなのかもしれません…。確かに、回りに何も無い…というのは正しかったですし、何だか〔鉄道さんぽ 34.(JR東日本、仙石線編)〕を思い出されます。…しかし、鉄道は通りました。現在はここから先は運行休止状態ですが、それも2020年頃には全面復旧を目指すのだそうです。この先の常磐線の発展、そして町の発展を願い、この日のライブに備えた感じになりました。
いわきという場所(富岡駅は双葉郡富岡町ですが…)を、ライブの面と震災の面から垣間見れたツアーにもなりました。ライブも言わば、町のパワーの源になって欲しいと思って自分達もやらせて頂いているところではあります。またこうした機会がありますように。どうもありがとうございました!…この模様はまた、ツアー日記で詳しく記していきたいと思います!
☆Nautilus のHP…https://www.nautilusmusic.net/