客席の後方のテーブルには、これまで一緒に作成してきたCDを並べ、改めて10年の歳月を噛み締めます。これまで、4枚のアルバムと、1枚のシングルを出させて頂いてまして、それはそれだけ多くのオリジナル曲が生まれているという事も意味しています。初めて一緒にライブをやらせて頂いた2007年当初〔竹内大輔の写真日記(~2009)、丸本達也ライブ at 吉祥寺 Manda-la 2 参照〕はライブ頻度も少なく、次に共演するのは2008年5月、その次に8月、そして2009年の3月、、、と、間隔が飛び飛びでしたが、2011年5月からは、ほぼ月回のペースでライブをやるようになってきました。その中で、ライブをする時には必ず新曲を…という課題を今日まで実現させており、それは新たなCDアルバムが生まれるのも時間の問題でもあると言えましょう。思えば長く一緒にやってきたものです(笑)。
さて、今回はお越しになって頂いたお客さんに、1枚のカード(右上写真参照)を渡すようにしていました。このカード、実は1枚1枚が異なっていて、一面に丸本さんの今でのオリジナル曲(収録CDアルバムも明記)が、もう一面には、初披露した時の自作のフライヤーデザインが描かれています。これは実は、後にステージ上で抽選が行われまして、ステージ上ではこれと同じセットのカードを用意。丸本さん、自分、又吉君の3人がそれぞれ1回ずつ引いて、一致したお客さんに、その曲が入っているCDアルバムをプレゼントする…というものでした。なかなか面白い企画ですが、お客さんの中には、既に全種類のCDを持っているよ!という方が多いのも事実…。そんな人にも喜んで頂く為に、吉祥寺の美味しいパン屋、ダンディゾン(…フランス語で“10年後”という意味らしいです)で買ったパンのセットをプレゼントするという趣向も凝らしていました(この時の発表が一番盛り上がっていたような気もしますが…笑)。
こうして、いつもとは少し異なった雰囲気で始まったワンマンライブでしたが、演奏そのものは落ち着いていて、割りとじっくり進められたのではないかと思います。今回、ステージの最初に演奏した曲は、自分達が初めてライブをした1曲目でもある、“酔いどれ男”を選ばせて頂きました。そして2曲目には打って変わって、2017年4月、つまり先々月に出来たばかりの新曲である“Ding-Dong”をやりましたが、この選び方が正に丸本さんらしいではないですか。自分達の始まりの曲と、自分達の今の曲…。この対比で今回のワンマンライブは幕を開けたのでした。
この日は、更に1つの試みがありました。普段、丸本さんのライブではお客さんにアンケートを取っていて、その日演奏した曲のベスト3ぐらいまでを伺っていたりするのですが、そう言えば丸本さんのオリジナル曲の中での自分達のベスト3って、これまで発表していなかったな…と思い、今回はそれらを軸にセットリストを決め、ライブで徐々に紹介しながら演奏をしていったのでした。ではせっかくなので、それぞれのベスト3をここで書き留めておきましょう。
・又吉康人
3位:絵描きじゃないけれど
2位:スランチェ
1位:羽黒トンボ
・竹内大輔
3位:ワスレンサンナ
2位:優しい人には適わない
1位:まわっているのは
・丸本達也
3位:ナイーブ
2位:羽黒トンボ
1位:スランチェ
それぞれ個性が出ていますね(笑)。何故これらの曲を選んだかは丸本さんのブログを参照して頂くとして(笑)、セットリストとしてはそれぞれの3位の曲から、順々に上がっていく行程を辿っていく事になりました(勿論、それぞれの間には他の曲も挟んでいます)。又吉君と丸本さんの1位と2位が逆っていうのが面白い結果になりましたが、ステージ上ではお互い、順位の理由もちゃんと話させて頂きました。それぞれの3位〜1位という上位の曲なので、当然、良い話しの内容になるのですが、それが丸本さんにとっては非常に嬉しかったようで(笑)、その後に演奏する上での良い起爆剤になったのではないかと思います。自分は全体的に、最近ではない曲を選ぶ事になってしまいましたね…。
こうした流れの中、新曲“何処かへ”も無事に演奏し、そして今年から恒例としている、月一で新たなカバーソング…にも挑戦しました。今回は自分が選ばせて頂いたのですが、又吉君も参加してくれると聞いて、ビートルズの“Drive My Car”を挙げさせて頂きました。自分、ビートルズで好きな曲は沢山あって、それこそソロピアノで弾いたり、トリオでもカバーもさせて頂いていたりするのですが、この曲に限っては、なかなかインストでは格好良さが再現出来ない曲として長年悩まされていたところ、ついに演奏する機会が巡ってきたと思ったのでした。結果は上々。ピアノはあくまでも伴奏的な役目ですが、その裏方に徹している部分がまた格好良いと再認識させられた曲にもなりました。
久し振りに“Fifteen”も演奏しました。丸本さんの広島愛が伝わる1曲でもあります。今回は、本当に丸本さんのオリジナル曲を隅々までやらせて頂いたという印象の1日でした。以前、又吉君と共同で作ったオリジナル曲、“Once”、“春”もやりましたし、今度は又吉君との共演○周年?というライブでも実現したら面白いのかもしれません(そしたら、自分はサポートに徹してみたいと思いますが…笑)。
こうして、共演10周年記念ライブは無事に終わりました。温かいお客さんの声援に応えてここまで続けて来れたようにも思える1日でした。これからは一体、どのような曲が生まれてくるのでしょう。丸本さんの描く曲は、生活の延長上にあるような些細な出来事に、ひと癖加えるような眼差しで物事を俯瞰する…というような世界観が特徴でもあるように思います。こうした考えがある限り、オリジナル曲はどこまででも生まれてくるでしょう。また今後も楽しみにしています。ひとまず10年、どうもお疲れ様でした。またこの先もよろしくお願いします!
☆丸本達也さんのブログ…http://blog.livedoor.jp/waits2/
☆又吉康人君のブログ…http://ameblo.jp/diary-iris/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
丸本さんからの竹内・又吉両氏への感謝の思いもほとばしっていましたね。たくさんのオリジナル曲の響きと思い出に身をゆだね、私の大好きな広島ノリの皆様がマンダラ2の客席一角を広島カラーに彩り…ともに唄い、まわし、と素敵な時間を過ごさせていただきました。
曲の良さが分かるような印象を受けました。弾いて
楽しいというのも、曲の善し悪しの側面に繋がります。
そういう意味では、自分がベスト3に選んだ丸本さんの
オリジナル曲も、弾きごたえがあると言いますか、そんな
部分もあるのかもしれませんね。いつもながら、楽しい
時間でした。今回もどうもありがとうございました!
まあ私がお礼を言うのは変かもしれませんが、丸本さんの楽曲は、大ちゃんのピアノを想定したものになっており、他のピアノでは完全に役不足になってしまいます。。
これからも末長く、宜しくお願い致します‼
これからも機体に応えられるよう、精一杯演奏して
いきます。どうぞ今後ともよろしくお願いします!