TRI4TH『HORNS RIOT』ツアーは広島に始まり、福岡、熊本、名古屋、大阪、そして長野の伊那と回ってきて、今回の東京でのライブを迎えました。それぞれの場所で得られた経験は予想以上に大きく、それらで培ってきたものをツアー・ファイナルで出すのは当然の事でもありましたが、それだけで集大成と安易に言ってはいけないとも思いました。各地を回る毎に反省をしつつも、次のライブに生かすべく、すぐに改善点は取り入れます。また、それはとは別に、会場毎の見せ方もあるのだという事を学んでいきます。そうなると、やはり UNIT では UNIT ならではの見せ方があり、そこに今までの経験を反映させる事で、このツアーファイナルならではの1日が見えてくるように思ったのでした。勿論、メンバー皆その部分は了承済みでしょう。会話でのやり取りだけではなく、リハーサルの音等を確認した時点で、そんな部分も垣間見えるような時間を過ごせました。
今回のツアーから使い始めた、ステージ奥のバックドロップも、UNIT には特によく映えていました。自分達と共に各地を回ってきたこのバックドロップが東京に戻り、UNIT で堂々と掲げられている様は感慨深かったですが、それとは別に、とても頼もしい存在になっていた事にも気付かされました。知らぬうちにパワーを貰っていたのかもしれません。そして本番前のステージ脇での「踊ろうぜ!」円陣と共に、最後の気合いを注入してステージに上がったのでした。そしてステージから見たフロアは、満員のお客さんで溢れかえる光景だったのでした。
…とても最高な瞬間、そして一気に会場は盛り上がり、そのままのテンションで曲を進めていきます。“N.I.N.K.Y.O”、“Freeway”と高速でアッパーな曲が続き、“Hop!”では手拍子等も合わせて一体感を高めて行きます。TRI4TH 流『踊れるジャズ』の幕開けです。
アッパーな曲が続けさせつつ、途中にはMC、そして静かめの曲である“Green Field”も入れ、ステージに変化を付けていきます。そしてその後にはいよいよゲスト・プレイヤーの青木ケイタさんを迎えてライブを進めていきます。ケイタさんは今回のツアーで初めて御一緒しましたが、熊本以外の公演全てに参加してくれて、もはや6人めのメンバーと言っても良いくらい(笑)、濃い時間を共にさせて頂きました。それもひとまずはこの日で最後になってしまうのは若干の寂しさもありましたが、悔いの無い時間を過ごしたいものです。ここからも思い切り演奏させて頂きました。
バリトンサックス奏者でもあり、フルート奏者でもある青木ケイタさん。今回のフルートの曲は1曲だけでしたが、ジャズフルート曲としてもあまりに有名な“Comin' Home Baby”は、本当に格好良い時間でもありました。このツアーの為に TRI4TH アレンジも施して臨んだ1曲です。フルート、ピアノ、ドラムでそれぞれでたっぷりめのソロがあり、正に音と音との勝負でした。それが UNIT という大舞台で行えたのも嬉しかったです。
そして勿論、バリトンサックスでのサウンドは、正に“ホーンの暴動”というタイトルに相応しい音圧、音量を実現してくれました。それは各地を回ってきた旅を盛り上げ、佳境という流れに向かっていく事にもなるのですが、最後までその勢いを持続すべく、バンドで1つになって音を出し続けていきます。ステージもラストに近くなると、体力との戦いになってくるという部分もあるのですが(笑)、不思議と疲れは前向きなパワーにもなりました。むしろ、この時間が名残惜しくなってきてしまうという感覚でしょうか。それでもラスト曲、“HORNS RIOT”へと進めていくのでした。この間、1時間半くらいはあったのですが、本当にあっという間の時間だったかもしれません。
アンコールは2曲。そのうち1曲目は、新曲となる“Rebellion”をやらせて頂きました。これまで自分達は「暴動」をテーマにやってきましたが、これからは「反乱」を意味するこちらを掲げ、更なる躍進を続けていきたいと思います。ピアノの細かいパッセージと、TRI4TH らしい高い熱量の曲調か特徴とも言える曲。どうぞ今後も楽しみにしていて下さい。
そして最後の曲は、やはり代表曲である“Dance 'em All”。これが無くては終われないと言っても良いくらいでしょう。満員のフロアにサックス隊は飛び降り、ここでのブロウは最高な時間でもありました。それぞれに焦点があたり、過去最高の盛り上がりをみせていきました。いつも以上に、この時間を続け…と思った事か(笑)。この曲をもって、今回の『HORNS RIOT』ツアーも終演です。本当にお疲れ様でした。メンバーを始め、スタッフの皆さん等、多くの方に助けられた楽しいツアーになりました。
…ツアーも終わり、青木ケイタさんとのステージもひとまずラストになってしまいましたが、自分達はまだまだ走り続けます。MC中にも発表させて頂きましたが、TRI4TH は9月に新しいアルバムをリリースします!…そして、各地でのツアーも現在調整中であり、そのファイナルは11月16日(木)渋谷 Club QUATRRO にて決定しました。今までにない大規模のワンマンライブとなります!…そう、これからは新たな目標に向かって、新しい旅が始まるのでした。この間には日本各地では勿論、世界各地でのイベント、ジャズフェスティバルにも出演が予定されています。これからの TRI4TH の展開に、どうぞ期待していて下さいませ。そして、また今度は QUATTRO のステージで会える事を願っております。どうもありがとうございました!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆代官山 UNIT のHP…http://www.unit-tokyo.com
かっこいいケイタさんの参戦のみならず、メンバーのソロ演奏もたっぷり、新曲も素敵で深く素晴らしいLIVE、躍進ぶりに少しうるっときたほど。
新CDにツアー、そして祝・クアトロワンマンと次々と続く旅、道中お気を付けて!5人の勇姿にお逢いできる時は思い切り安心して音楽に浸ります、どうぞよろしくです。
今年後半も攻め続けた日程になっていますが、現在は
その下準備中という感じでしょうか。充実した活動が
出来るよう、今からじっくりと練り上げていきます!