現在の主力車両である1000系です。2013年春より量産を開始した車両ですが、今年度中に全てこの車両になろうとしています。現在、全38編成ありますが、あと2編成造られる予定で、この2編成が出揃った時に、1000系への置き換えが完了となるのです。
そして、かつての主力車両だった01系です。1984年に登場した車両なので、確かに車齢的にも引退は免れないといったところでしょう。よく見ると“くまモン”ラッピングが施されていますが、これは廃車予定だった01系を熊本電気鉄道が4両導入した経緯によるもので、先日の震災による熊本復興支援の意味を込めて、同社と東京メトロが協力して、それぞれの車両に同じように施されているものでもあります(どちらも1編成ずつです)。
この01系も残り2編成。そして先日、前述の1000系の最後の導入分となる2編成の内、1編成が完成されたとのニュースが飛び込んできました。ちなみに、このラスト2編成は通常の1000系とは異なる仕様で登場し、そもそもモチーフとしていた銀座線1000形(銀座線が開通した当初に活躍した車両)のデザインに更に近付けた、レトロ仕様での車両になっているとの事です。これが結構な拘りをもった車両で、内装は木目調で、座席は緑色、昔の銀座線でお馴染みだった瞬間消灯を再現させ、予備灯も装備しているとの事です。瞬間消灯の機能はイベント時でしか使用しないとの事ですが、車両自体は通常の運用にも使える仕様にしてあるとの事で、もう暫くするとお目に掛かれる事になるでしょう。
…この車両と入れ替わるように消えていくのが01系です。登場した当時は、とてもモダンなデザインに、鉄道少年だった自分は一気に惚れ込み(笑)、ドア開閉時のチャイムに驚いたり、ドア上部の路線図式車内案内表示器がとても新鮮に映っていた事を覚えています。あまりにも好きだったのか、当時の学校の文集の「将来なりたいもの」の項目に、地下鉄銀座線の運転士と、路線指定(恐らく車両指定)させて書いている程でした(笑)。
01系の活躍はあと3ヶ月弱ほど。当時は最新式だった車両が全車引退というのは、時代を感じさせますが、日本を代表する地下鉄路線を走った車両として、その記憶には強く刻まれる事でしょう。安全運転で、最後まで駆け抜けてほしいものです!
☆東京メトロのHP…http://www.tokyometro.jp/index.html