ただの2マンライブではない…というのは具体的にどういう事かと言うと、まずは常に今回の出演者である、丸本さん、又吉君、そして自分の3人は、基本的にステージに出ずっぱりだという事です。…とは言え、それぞれのソロ曲も勿論あるのですが、ここで特徴的なのは、ステージの後方に出演者の待機席を用意しており、自分がお休みの時はそこでステージを見ている…という流れのものなのです。…また、丸本さんのステージを何曲もやって、又吉君のステージを何曲もやって…という事もせず、本当に1曲毎に演奏者を入れ替えるくらいの段取りを組んでおり、ある意味で音楽番組形式とでも言いましょうか。自分としても経験の無いステージングがこの日は組まれていたのでした。
流石に事前にセットリストは決まっていましたが、いざ会場でリハーサルをしてみると、机上の事だけでは気付かなかった注意点が色々と出てきて、それらの確認には結構な時間が費やされたと思います。入れ替えが激しいだけに、スムーズな流れには持っていきたいところで、これは実際に演奏するようり緊張感が増すものでもありました(笑)。そして、本番は例の待機席からスタート。ステージ上で乾杯を交わし、ここから見たステージ(下写真参照)は想像以上に新鮮な光景でもありました。
実は、待機席にもマイクは置いてあり、ステージ上の人と会話のやり取りも出来ます。そして前述のように、ここではビール等のドリンクも飲んでも良し…。早速ビールを頂くも、慣れない環境でお酒のペース配分が進んでしまいそうですが(笑)、音楽番組での出演者の待機席って、こんな心境なのかな…と思ったりしながら、ステージの時間を楽しんだりしていました。
ちなみに、客席からステージを見ると、左上写真のような感じになります。普通にステージ上で談笑しているのが面白いですが(笑)、これは、この2マンライブの初期の頃からリスペクトしている、ミュージカル『Once』を参考にした形態(舞台上にバーカウンターが設置されているセットとなっていて、本番前や休憩中には観客が舞台に上がって利用する事が出来るそうです)なのだとか。…なるほど、確かに、いつしかステージと客席の境目も曖昧にしていったら更に面白くなるような気もします。
さて、ステージ上からビールを注文する…といった野望も果たしつつ(笑)、時間が進むに連れて、ここでの振る舞いにも慣れてきたような感じもしました。そんな中、自分のソロピアノ曲も今回は3曲、セットリストの中にバラバラに振り分けられており、勿論、自分がソロピアノを演奏中の時は、丸本さんと又吉君が待機席でこちらを見ているわけで(笑)、ここでも新鮮な気持ちでピアノに向き合う事が出来たと思います。
選曲は、アイルランド繋がりで“Firedance”、お馴染みの“Spain”、そして、今回はあまりにもクリスマスの印象が無かったので、“Merry Christmas Mr. Lawrence”…の3曲を放り込んでみました。どれも好評のようで良かったです。そして、すぐに次の展開に繋がるのもまた新鮮でもあったのでした。
序盤の方こそ3人の入れ替えは激しく、自分達も流れに乗りながら、徐々に場の雰囲気に慣れていくという感じでしたが、ステージも後半になると3人で演奏する曲も続いてきて、いつもの雰囲気に戻ってきたような感覚もありました。こうした見せ方もまた良かったのではないかと思います。お馴染みの DS では、CDでも又吉君がコーラスをとっている曲“フォトグラファー”を取り上げ、今月の新曲は、正に“Once”というタイトルが付けられていました。丸本さんと又吉君の合作であり、最初から2人で歌う事を前提としたアレンジ且つ、お客さん参加型ともなっていました。これもまた盛り上がったと思います。
そしてアンコールには、今年の自分達の総決算とも言える“Fifteen”、そして、昨年にもやらせて頂いた“Mrs Robinson”を演奏し、今回の2マンライブは幕を閉じたのでした!…本当に面白い企画で、お客さんも心から楽しんでいたのが印象的な時間でした。普通、お客さんからしたら、2マンライブですと、自分の目的ではない出演者がステージに上がった時に、どこか第三者的な目で見てしまう事があると思うのですが、これならば、そんな事も無くなるような気はします。つまり今回は、出演者達による1つの大きなワンマンライブだったと言えるのかもしれません。どうもありがとうございました。そして丸本さん、激動の?1年間お疲れ様でした。また来年もどうぞよろしくお願いします!…次回の自分達のライブは1月19日(木)になります♪…またどうぞお越し下さいませ。
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆又吉康人君のブログ…http://ameblo.jp/diary-iris/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
そしてステージ上の衆人環視なプチ居酒屋コーナー(笑)の存在、面白かったわぁ。
趣向だけではなく、3人の持ち味がたっぷり感じられるすてきな時間を過ごしました。
来年もいろいろと、楽しみにしております、よろしくお願いいたします。
確かに、3人のワンマンライブの名に
相応しいかもしれませんね。それぞれの
個性がステージに表れる、なかなか楽しい
時間でした。どうもありがとうございました!