店内は終始華やかであり、この日足を運んで下さった多くのお客さんへ、笑顔の絶えない空間が作り出せているような気がしました。そんな中、トップバッターののキモノやんの演奏が始まります。男女1人ずつの組み合わせのユニットで、どちらも和服で登場。『和二咲ク〜』に相応しい出で立ちで、今回のイベントは幕を開けたのでした。
聞くと、なんとキモノやんの2人は、この日が初東京ライブだったそうで、そんな舞台をこの日に選んでくれて、嬉しいような、申し訳ないような…(笑)。タップダンサーの丹精君の縁で今回の出演が決まったそうで、丹精君も同じステージに立つ機会も設けていました。少し退廃的な雰囲気を醸し出していたキモノやんでしたが、若さなのかフレッシュさもあり、今後が楽しみな感じでした。
続いて、Moon Ring。ピアノのくぼなつみさん率いるこのグループは、ギターはバイオリンに加えて、パーカッションやダンサーの方もいて、アイリッシュや、民族音楽的な要素を感じさせる音楽を作り出していました。また、今回の空間の中にダンサーの方がいるという風景がなかなか合っていて、それがまたオリジナルの世界観を作り出している印象が面白かったです。
…そして、弾楽の登場となります。弾楽のライブは8月の〔弾楽、1st.CD『和二咲ク水輪花』ツアー・ファイナル!参照〕以来、約4ヶ月振りとなりました。8月はツアー真っ只中という事もあって、ライブ数は当然の如く高頻度であった事を考えると、今回はだいぶ久し振りという状況でしたが、男勢3人は、当時の“水輪花”の衣装を着て、当時の雰囲気も出していきます。勿論、今年の大トピックであった 1st.CD『和二咲ク水輪花』からの選曲が中心としつつ、今後への展望も含めてか、新曲“土の香り”も披露されました。いづみさんらしい、落ち着いた印象の曲で、これが既存のCD曲のように、どのように今後成長していくのか楽しみです。
ところで、この日の演奏に関してですが、実は本番前のリハーサルをやったとは言え、殆ど何も決まっていないまま本番に突入してしまったので、一時はどうなるかと正直思っていました。しかし、やはり今年の夏に何度も何度もライブを合わせていただけあって、予想以上に?演奏がしっかりと成立していた事に驚きました。ただ、そこに時間という概念は無く、恐らくはいつものように長めな感じになっていたのだと思いますが(笑)、これもある意味で今年の集大成と言えるべき事だとも思います。昨年の今頃で今回と同じ状態だったら、今回のようなスムーズな演奏にはならなかったように思うからです。何だかんだで成長していた弾楽。これからも見守って頂きたいものです。
この弾楽ステージの後には、今回の出演者達とコラボでセッションを行いました。全部で2曲行い、ラストは“White Christmas”で締め括りました。ここでの即興の進化が問われましたが、お客さんの温かい眼差しで乗り切れた感じでしょうか(笑)。大きな拍手を頂け、ホッと胸を撫で下ろせたところでした。
こうして、何とか終われた『和二咲ク水輪花』ライブ。バンドの皆さんの協力があって実現出来た事に感謝の1日でした。どうもお疲れ様でした!…来年は弾楽にとって、どのような1年になるのでしょう。自分でも分かりませんが(笑)、まあ楽しみにしていて下さい!
☆渋谷 The Guinguette by MOJA のHP
…http://www.cafecompany.co.jp/brands/partyplan/the_guinguette_by_moja/