11月22日、23日と、自分名義のライブを2日連続でやらせて頂きました。これは今年の今月11月で、竹内大輔ピアノトリオが結成10周年になるという事で、何か痕跡になるようなライブをやりたいと考え、随分とお世話になった外苑前 Z・imagine へ感謝する意味も込めて、このお店で2DAYSライブをやらせて頂いたのでした。その内の1日目は竹内大輔ソロピアノライブ、2日目がトリオライブとしまして、この記事では1日目のソロライブについて書かせて頂きます。〔竹内大輔、2回目のソロピアノライブ〕以来、約1年振りのソロピアノライブとなりましたが、トリオ結成から10年という節目の集大成として、個人的にもとても大きな意味を持つライブとなりました。
この日は常連の方から、初めての方まで、とても多くのお客さんにお越し頂けたと思います。やはりソロピアノライブというのは滅多にやらないので特別感もある為か、その分注目が集まるようで、早くも沢山の期待感を受けながらのステージとなりました。何度も言っているかもしれませんが、ソロライブというのは文字通りステージ上では1人で、何から何まで自分自身だけで進めていかなければなりません。自由な反面、プレッシャーも大きいものとなります。しかし、ソロピアノライブも今回で3回目を数えるという事で、その緊張感を楽しみながら臨めたライブにもなったと思いました。
1曲目に演奏したのは、チック・コリアの“Armando's Rhumba”。大好きなこの曲は、実は自分名義で初となるソロピアノライブ〔竹内大輔、初のソロピアノライブ参照〕でも1曲目に弾いた曲でもありました。初めて取り掛かったソロピアノライブ時の自分をこの日と重ね、成長も感じられるスタートになったのではないかと思います。
その次に演奏したのは、竹内大輔トリオの代表曲でもある“Guernica”。トリオ結成当初は毎回のように弾いていたこの曲ですが、今回は敢えて、ソロピアノというステージで演奏させて頂きました。自分のオリジナル曲では最も歴史がある曲の1つでもありますが、10年経った自分がこの曲を改めて弾く事により、また新たな解釈を生みつつ、今後にも受け継がれていくものだと思っています。曲の成長を楽しみたいという想いを込めて、演奏させて頂きました。
その後は、ボビー・ハッチャーソンや、オスカー・ピーターソンのオリジナル曲を取り上げ、1ステージ目の最後にはメドレー曲に取り掛かりました。その今回のメドレーのテーマですが、なんと TRI4TH 曲に的を絞りました!…TRI4TH も同じく今年で結成10周年という事で、何か関連付けたステージが出来ないかと考え、今まで自分が TRI4TH に提供した曲をメドレー形式で演奏してしまおうと思ったのでした。最初は、一部の曲をピックアップしてやるつもりではいましたが、せっかくなので、今まで提供した曲全部やってしまえ!…と思いまして(笑)、本当に全曲+1曲やらせて頂いた次第です。その+1曲というのは、“Freeway”で、この曲だけ自分作曲ではありませんでしたが、この曲こそ、ソロピアノで弾き甲斐のある曲でしょう。メドレーの最後に、大々的にやらせて頂きました。
2ステージ目は、トリオでもクラシック曲のカバーとして取り上げた事のある、ショパン作曲の“Valse Op.34 No.2”を原曲に近いままで演奏したり、自分の大好きなピアニストの1人であるミシェル・ペトルチアーニのオリジナル曲を演奏したり、こちらもトリオでカバーした事のあるセロニアス・モンクの曲を取り上げたり、今年 1st.CDをリリースさせた弾楽に自分が提供したオリジナル曲、“A Forest Song”を演奏したり、そして時期的なものもあってクリスマス曲も演奏したり…と、かなりバラエティに富んだステージを展開させていきました。その中でも印象的な時間になったのは、映画『Nuovo Cinema Paradiso(ニューシネマ・パラダイス)』”の挿入曲をメドレー形式でお送りした事でしょうか…。映画自体も好きで、そして挿入曲も本当に大好きなこの曲達…。いつかピアノで弾いてみたいと思っていたのですが、今回ついに実現出来て、個人的にも嬉しかったです。
…そして、2ステージ目の最後に演奏したのが、お馴染みの“Spain”。この曲はトリオでもソロでも、本当に何度弾いた事でしょう…。大好きな曲でもあり、弾く度に自分のピアノへの想いを自由に表現させてくれる曲でもあります。楽しみながら…と同時に、今ピアノを弾いているこの時間は、今回のソロピアノライブが終演に近付いている事を意味しており、名残惜しさも感じながらの演奏になっていたような気もします。
その後は、大きな大きなアンコールを頂きました。ここで演奏したのは、こちらも自分の初期のオリジナル曲でもある“On The Way Home”。これまで聴いて頂けた、そしてこれからも聴いて頂ける皆さんへ感謝の気持ちを込めて、丁寧に演奏させて頂きました。終わってみれば、本当にあっという間でしたが、自分的にもとても満足のいく内容になりました。程良い緊張感もありつつ、何より、楽しみながらステージを過ごせたのが良かったと思います。この気持ちを消化させて、次の日のトリオライブに繋げていきたいと思った次第でした。どうもありがとうございました!…あと1日、10周年記念を楽しみたいと思いました。
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Armando's Rhumba
2、Guernica(オリジナル)
3、Little B's Poem
4、Wheatland
5、TRI4TH メドレー
[Everybody Knows That(オリジナル)〜
New Life Standard(オリジナル)〜
Flash by Flashback(オリジナル)〜
No Window, No Aisle(オリジナル)〜Green Field(オリジナル)〜
Biepedal Walking(オリジナル)〜Freeway]
・2ステージ 1、Valse Op.34 No.2
2、Home
3、Monks Dream
4、A Forest Song(オリジナル)
5、Merry Christmas Mr. Lawrence
6、Nuovo Cinema Paradiso メドレー
[Chinema Paradiso〜Childhood and Manhood〜
Maturity〜Love Thema]
7、Spain
・アンコール ・On The Way Home(オリジナル)
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
そしてまたこちらも大好きな、「ニューシネマ・パラダイス」のメドレーといい「戦場のメリークリスマス」といい、言わばすべてスペシャルなひと時、ありがとうございました。
今回、選曲は練りに練り、絞り出した結果、そこまで頭が
回りませんでした…(笑)。また何かの機会に…ですかね。
個人的にも、普段あまりやらない曲目も多かったので、とても
刺激的なライブでもありました。ありがとうございました!