この日は、Motion Blue のある横浜赤レンガ倉庫の広場付近にて、オクトーバーフェストが催されており、危うく誘惑に負けそうでしたが(笑)、無事に会場入り、この日1日お世話になるグランドピアノと対面を果たしたのでした。…というのは、今回の『Defying』ツアー中では、ライブ会場の殆どがクラブスタイルでの場所となっており、基本的にはスタンディング、そして鍵盤もキーボードでやる場面が多く、Moiton Blue のように座席があって、グランドピアノを弾いて…というスタイルは貴重なものになっていたからです。それこそ、以前の TRI4TH ライブでは生ピアノの割合も高かったのですが、今のスタイルにはキーボードの方が活躍出来る場は多いようです。…とは言え、TRI4TH でグランドピアノスタイルというのは、個人的にはバンドへのアイデンティティの1つでもあり、以前から重要な割合を占めていると考えてはいます。故に、この日のライブはとても大事にしたい1本であり、気合いも入る瞬間だったのでした。
ライブはオンタイムで始まりました。そして、最初からガンガンに飛ばしていきます。多くのお客さんに温かく迎えられて始まったステージは、自分達も既に熱量が高い状態でありました。ついにこの日が迎えられたと共に、お客さんへの感謝をステージ上で強く表しているような気持ちだったと思います。これまでライブで披露してきた曲も、グランドピアノで弾く事によって、また異なった曲へのアプローチが出来るといいますか、より新鮮な気持ちを持ってステージに接する事が出来たように思いました。
Motion Blue では当たり前ですが、1ステージ、2ステージと分かれているのも今回のツアーでは貴重な部類に入りそうです。その為には演奏もじっくりとやる必要があり、ライブの勢いを消さないようなセットリストを考えるのはなかなか大変ではありましたが、今の自分達が考えられる最高の流れの曲達を用意したつもりです。『Defying』に収められている曲が中心にはなりますが、以前からの曲も盛り込ませます。…とは言え、やはり根本には『Defying』の世界がそこにはあり、考え方的には、以前の曲を『Defying』の世界観で演奏したらどうなるか…という感じでしょうか。まだまだ以前の曲達にも、潜在的な魅力が残っているという事なのかもしれませんね。
自分のオリジナル曲、“Green Filed”は、この日こそたっぷりと弾きたい曲でした。イントロをピアノだけで、わりと自由目に、そして長めにやらせて頂きましたが、もしかしたら、この曲をグランドピアノで弾いたのはレコーディング以来だったかもしれません…。Motion Blue という豪華な会場に鳴り響くピアノの音色をゆったりと楽しみ、自分も曲に身を任せて演奏出来た1曲になりました。とても良い時間を過ごさせて頂きました。
ステージの後半ではお客さんも立たせて、会場をダンスフロアと化させます。以前は、こうした変化に戸惑う方も多かった感じがしたのですが、今では率先して踊ってくれる方も増えてきてくれて、とても嬉しい限りです。より演奏にも力が入った時間となりました!…さて、こうしてアンコールも含めて、リリース・パーティーは大変盛り上がって、無事に終了しました。時間的にもたっぷりと演奏した気がしたのですが、終わってみればあっという間…。本当にありがとうございました。
…何度も言うように、『Defying』では激しい曲は更に激しく…というスタンスは勿論なのですが、曲調のバリエーションも増えて、より演奏表現力のクオリティが求められる状況になっていると思います。これは、これまで『Defying』ツアーのライブを何本かやって改めて気付かされた事でもあり、まだまだ上を目指すべき課題なのかもしれません。しかし、多くのお客さんの笑顔に囲まれ、激しく踊ってくれている姿を見ると、自然と演奏の向上に力を注ぎたくなるものです。これからお客さんと共に、バンドも成長していける過程を経験出来るのがとても嬉しく思います。今後も楽しみにしていて下さいね。まだツアーは幕を開けたばかり…。どうぞよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆Motion Blue Yokohama のHP…http://www.motionblue.co.jp